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東京中野物語文学賞(現 東京中野文学賞)授賞式で感じた政治的なモノ

前回の続きであるが、私は去年3月に東京中野物語文学賞の授賞式に入場料2,000円を払って授賞式に参加した。
たまたまその日空いているという友人(日本文学を専攻していてもともと文学賞に興味があったそうだ)を誘って参加した。

しかし行ってみたらほとんどが運営側の身内や区議会議員ばかりで招待されて(入場料を払ってるのかどうかもわからない)やってきたと思われる人々で、招待客や区議会議員には丁寧にドアを開けて案内をしていたが、何の縁もない私や友人にはドアすら開けてくれず、ロビーにいた都民ファーストの会の区議会議員とその親玉?と思われる中年女性にぺこぺこお辞儀をし、やたらと議員さんに対して気を遣っているようだった。

会場内に入ると台本を片手に持った40代くらいと思われる男性の運営スタッフが案内もせず招待客と雑談をし、適当な席に座ろうとするといきなり先ほどの男性スタッフが振り返り、「あー、すいませんけど、前の方にお願いしますー」とめんどくさそうに声をかけてきた。
どこに座ろうと勝手だろうと思い、私たちは後方の席に着席した。そもそも撮影が入っていることを知らず、カメラに映るのも嫌だったのでカメラに映らない範囲で後方の席を選んで座った。

その後、また男性スタッフは招待客と雑談を交わしながら笑っていたが、その後入ってくる客の案内はほとんどしていなかった。

開会までの間、何度も区議会議員に立候補するので…と挨拶回りをしている男性を見かけた。
なるほど、地元の有権者が集まる場所(どうやら区内の事業者が協賛しているため、その招待客が多くきているようだった)だから、今のうちにアプローチするのかと、少し呆れた。
公職選挙法とは何なのか。

開会式までの間にざっと周りを見渡すと、ほとんどがお年寄りの招待客のようで、運営スタッフと終始雑談をしている人、区議会議員に立候補する男性の挨拶を聞いてるだけの人、匂いのきつい揚げ物が入ったお弁当を食べてる人(ここは飲食してもいいのか?と疑問に思ったが)とどこかの老人会に紛れ込んだかのように感じたが、僅かながらに若者や一般客で誰とも会話せず静かに座っている人もいた。

会場スタッフのやる気のなさ、招待客のみに案内する運営スタッフ、選挙前でやたらアピールしてくる都民ファーストの会に所属してるという立候補者の挨拶周り。
正直に言えば開会式までの間でも「この文学賞大丈夫なの?」と感じた。

実際、始まってみたらまた酷いものだったのだが。

この時感じたのは自治体が絡むイベントを私利私欲で利用している人たちがいること、招待客が大半で仲間内でやってるような感じだったこと(授賞式の参加者も招待客とそうでない客で明確に対応が違っていた)、のちにわかったが運営が外部のイベント会社等を入れずにやっていたため、そもそもこのような授賞式を行き当たりばったりでやってたこと。
開会式までの間に感じた不安は、その後より強い不信感に繋がった。

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