全てが広告!新しいGoogle検索のモテ記事に注意しよう
こんにちは、梅田王子です。
今回は、「新しいGoogleの検索結果が広告だけになったので注意しよう」というお話をしようと思います。
何度かこのnoteでも書かせていただいていますが、2020年5月にGoogleの検索システムが新しくなり、事実上企業運営のWEBサイトのみがインデックスされるようになり、個人ホームページはよほどのことがない限り、企業運営のWEBサイトより上位に表示されることは無くなりました。
ホームページとWEBサイトの違い
ホームページという言葉通り、従来は「ホーム」つまり家庭的、同人的集合の色合いからスタートしたインターネットですが、ついにWEBサイト(詳しい人はホームページという対立概念としてWEBサイトという言い方が作られたという過去もご存知だと思います。)がインターネットの主役コンテンツになることでとどめが刺されたようです。
そこで、以前は比較的到達しやすかったディープなモテ記事やモテブログも、これからどんどんアクセス困難な文字通りディープな情報へと沈んでいくことが予想されます。
一方、インターネットの主役に躍り出たWEBサイトですが、WEBサイト版のモテ記事が今までになく盛況です。
私もそれなりにWEB記事は調べているのですが、結論から言うとWEB記事はほとんどが創作記事であり、ただのエンターテインメントです。そこに、独自性や個人調査、個人の見解、主義主張などは一切入っていません。
これは、Googleの仕様上、客観性が疑われる表現や文体は、人工知能による機械的な文意把握に適していないため、優良記事ではないとして弾かれるからです。
コツをバラせば、Googleの機械翻訳が返してくるような文体で入力すると、優良記事認定を受けやすくなりますが、これが実情です。
WEB記事の発注元と下請け先のWEBライター
では、具体的に今のWEB記事がどのような状態か。生身の人間である梅田王子が読み込んで解析した結果をご紹介しましょう。
とはいうものの、WEB記事はその仕組みを知れば全体像の把握が容易です。まず、WEB記事を発注する企業と、WEB記事を書くWEBライターという人がいます。WEB記事を発注する企業は、企業アカウントでかつGoogleにもその存在が認識されていますので、必然的に上位に掲載されるプライオリティがあります。
モテ記事のWEB記事を発注する企業は、主に出会い系サイトの運営会社、マッチングアプリの運営会社、街コンや合コンなどの場所を提供する飲食店の連合体、またはフィットネスや健康食品などの美容業界です。
彼らが、自社を宣伝するためのネットコンテンツを作成する書き手を募集します。書き手の人たちは、WEBライターと呼ばれます。
そして、WEBライターが書いた「ヤリモク男に気を付けて!安全な出会いの場所はここだ!」みたいな記事を書きます。その中に、モテテクニックやヤリモク男の見分け方と言ったノウハウを織り交ぜて、これを「クエリ」つまり客寄せ用の餌として織り交ぜます。
AとB、この記事書いたの同じ人かい!
ここで重要なのは、このWEBライターという人たちは、WEB記事を発注する企業に属しているわけではないという点です。つまり、同じ人が、A社、B社、C社に、同じコンセプトでうまくかぶらないように、時にはマッチングサイトをお勧めし、街コンをお勧めし、といった具合に、実質的には同じ記事を発注元の要求に応じて改変し、広告用記事を量産します。書いている人は同じなので、盗作にもならないし、読者には都合が悪いことですが記事の内容に信頼性が化体したりします。
このようにして、現在WEBサイト上には金太郎飴のような、どこを切っても同じようなことが書かれている広告記事がWEB記事の発注元企業の信頼度に応じて上から表示される仕組みが完成したのです。
つまり、これからWEB記事の内容はどんどん均一化していくことが予想されます。WEBライターにも上手い下手はあって、上手いライターには世の常ですが仕事が集中します。
実際、マッチングアプリAとライバル関係にあるマッチングアプリBが同じWEBライターに仕事を発注して、WEBライターもうまくかぶらないように広告部分をかき分けることも想定されますし、最悪抱き合わせ記事(AとB、両方登録すると相乗効果でマッチング率*倍!とか)まで作成していくことも否定はできません。
これが、これからのWEB検索の姿です。残念ですが、2000年代以降の日本のテレビや雑誌のような、そういう未来がこれからのインターネットの歴史を作っていくことが強く予想されるのです。
皆様へのありがとう
嘆いていても仕方ありませんが、インターネットだから得られるという情報の質は間違いなく低下していきますので、同人活動でコツコツアップを続けている人の個人サイトやブログは、きちんとブックマークなりオリジナルのアーカイブなどは作っておきましょう。
私も、歴代何個の個人ホームページや同人記事を配信、公開してきたかわからなくなってきていますが(さらに公開名義は全部違う名前だったりします)、私もお気に入りの作家さんの記事はきちんと保存するように努めています。
モテ記事、ナンパ記事は、基本「梅田王子」名義で発信しています。ぜひ、梅田王子をよろしくお願い申し上げます。
そして、これからも新しいことを学び取り入れ、先陣を切って楽しく生きていく有様(?)を配信させていただきますので、みなさまの人生へのちょっとしたスパイスにでもなれば大変光栄です。
静かに応援してくださる方が一番の財産です。
本当に、ありがとうございます。(梅田王子)
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