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私の嫌いなところを好きと言ってくれる人

恋人は私をよく褒めてくれる。
ありがたいことに全肯定してくれるが、私が嫌いな、顔や性格を特に褒めてくれる。
私は全体的に自分のことが嫌いだけど、学生時代の放送部で活動していた頃に評価してもらったことのある声はけっこう好きだ。
私の声はちょっと高めで、自分で言うと気恥ずかしいが、周囲からは優しくて癒されると評価してもらう機会が多い。

でも彼の好きな声は、ちょっと低めの落ち着いた声。
私には出せない声だ。

好きな人には、自分の好きなところを好きになってほしい。
嫌いなところは正直あんまり見て欲しくない。

しかし、自分の嫌いなところを好きと言ってくれる人がいる。こんな贅沢があるだろうかと最近思う。
私の声は周囲の人が褒めてくれる。私も気に入っている。
私の嫌いなところは彼が褒めてくれる。
彼が褒めてくれなかったら、私の嫌いなところは誰にも褒められない。ずっと嫌われ者だ。

だからちょうどいいのかもしれない。

思い返すと、私が自分の声を気に入っているのは、周囲の人が褒めてくれたからのような気がする。

それなら、彼が褒めてくれる私の顔や性格、その他の自分の嫌いなところもいつか好きになれるときがくるのかもしれない。

褒め言葉を受け入れて、自分の好きなところが増えていく。
そんな日をちょっと楽しみに気長に待ってみようと思う。

そして、自分を好きと言ってくれる人の素敵だと思うところもたくさん好きと伝えたい。

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