見出し画像

改めて自己紹介&一番好きな本を語る『罪と罰』

こんばんは、オマンです。
今回は前回の自己紹介から時間がかなり時間がたってしまったり、最初に書いたブログの趣旨が異なってきたので、改めて自己紹介したいと思います。また、自己紹介だけだと寂しいので、今まで読んできた本の中で一番好きな本を語っていきます。
自己紹介ではなく、好きな本を語るのがメインになるような気がします。

1. 自己紹介

初めまして。オマンと申します。中学生から読書を始めて大学生までの約7年間、平均して月9冊ほど本を読んでいました。
(今は私生活が忙しくなってしまい趣味に時間を割けなくなったので、月に4冊ほどしか読んでいません。)
今まで読んできた本を自分史に照らし合わせて軽く紹介したいと思います。

*

中学生の頃にプロジェクトXシリーズを読んだことで本に対する興味が湧き、読書をすることが趣味になりました。
そこから中学生までハリーポッターシリーズ下町ロケットシリーズビブリア古書堂の事件手帖シリーズと様々なシリーズものの本を読んでいました。

高校生になると心を打たれる本に夢中になりました。広く知られている実写映画、アニメ化された君の膵臓を食べたい、ロマンティックで心に響くぼくは明日、昨日のきみとデートするなどを読んでいました。
アニメにもハマり、ライトノベル(ソードアート・オンラインノーゲーム・ノーライフなど)も貪るように読んでいました。

大学生の現在は自己啓発本に興味が湧いて、月3冊ほどは読み漁っています。無情にも亡くなってしまい、この世には存在していない偉人が書き下ろすものに魅力を感じています。
その他にも科学啓蒙書(宇宙に関すること)やエッセイ(生活観があるもの)なども読んでいます。

*

簡単にはなりますが、以上で自己紹介を終わりにします。これからもnoteに読書感想文をアップしていこうと思いますので、よろしくお願いします。
以下は自分の好きな本を語りますので、ぜひ最後まで読んでいってください!

2. 一番好きな本

『罪と罰(上)』[著]フョードル・ドストエフスキー
ー[訳]工藤 清一郎ー

『罪と罰(下)』[著]フョードル・ドストエフスキー
ー[訳]工藤 清一郎ー

ここからが本題と言っても支障はないと思います。

*

人を殺めてしまうを犯しているが、罪を認めたら法律による社会的なを受けてしまう苦悩に苛まれている心理描写がリアルでした。実際のペテルブルグに登場人物たちが生きていると思わせているように感じました。
また、著者が社会情勢に影響を受け、ある意味絶望から市民を鼓舞させているようでした。

*

物語の中に登場している諸々のやり取りを対比によって分かりやすく表現していると思います。
・男と女
・生と死
・神と悪魔
・裕福と貧困
・団欒と孤独
・凡人と非凡人
・崇めと蔑め
・真実と虚偽
・判事と殺人鬼
・指導者と犯罪者
……
これらの事物は複雑に絡み合ったことで理解の範疇を越えた物語になったと思います。
また、キリスト教の信念と教え(登場人物の行った行為の赦し)が錯綜して興趣が尽きない書物になったのかもしれません。

*

主人公のラスコーリニコフと同じ大学生になり、やっと彼の思考が理解できるようになった気がします。
大学生は大人になる準備を行うのに、広範囲にわたる知識を蓄えないといけなくなるため、物事を複雑に考え過ぎて自身の下した決断が良いものと思い込んだしまいます。その結果、他者との壁を作って、本来の行動から一線を引く心理状態で行動することになったと思いました。

*

最後、主人公が更生することができたのかを有耶無耶にして読者の判決に委ねて考えさせようとしたのは、多くの社会問題を顕現化させるためだと感じられました。

私の考えでは主人公は更生できなかったと考えています。
自分の犯した罪を正当化するため同情を誘って恋人をコントロールしようとしていたこと、利己的な行動をして相手よりも優位に立とうとしたことが考えられたので、何度も同じ過ちを犯すことは避けられないという所見に思い至りました。

*

上巻と下巻併せて1ヶ月ほど読む時間が掛かってしまい、そこから物語の登場人物や大筋を理解するまでが難しく、さらに時間が経ってしまいました。
しかし、長い時間を掛けても読む価値のある本であることは明々白々であり、後世に名を残してきたことも頷けます。

書きたいことがありすぎてどこから書けばいいのか分からなくて内容が多くなってしまうので、今回は取り合えず書きたいことを書き下しました。いつかはもっと詳しく書き綴りたいです。

ここに書いたこと以外の魅力を発見でき、人生で特別な一冊になると思うのでぜひ読んでみてください!

3. 余談

『罪と罰 (まんが学術文庫) 』[原著]フョードル・ドストエフスキー
ー[著]岩下 博美ー

今回紹介するために改めて読もうと思いましたが、時間を十分に取れなかったので、小説ではなくマンガで罪と罰を読みました。読み終えるまでに30分もかからなかったので、時間に余裕がない人にはオススメです。
活字を読むのが苦手である人もこのマンガを読めば小説と同様、物語を把握できることは確かであると思います。

マンガではマンガなりの主人公や周りの詳細な表情の変化が表現されていました。焦りや怒りなど葛藤する表情は見惚れること間違いない思います。
また、小説と併せて読むと尚更理解度が深まり、物語の展開を楽しく読めると感じることができるでしょう。

*

著者であるフョードル・ドストエフスキーは親族の急死、生活費金が尽きる、莫大な負債を抱えるなど不幸が重なる状況や社会情勢の移り変わりの時代に執筆した作品であるので、制作背景も考えながら読むとまた別の考え方に至ると思います。

この記事が参加している募集

#自己紹介

230,447件

#読書感想文

189,023件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?