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キレイすぎる世界は不気味さを生む

こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!

今回のテーマは「側面」です。
人って色んな面を持っていて、良いところもあれば悪いところもある。
だから人間らしくて良いのですが意図して「良い面」だけを見せていると、不気味に感じるんですね。
そんな自分を飾り過ぎない為の第210弾です、よろしくお願いします。


キレイすぎる何て事はあり得ない

人間は多面的な生き物である。

環境によって、タイミングによって、もしくは虫の居所によって良くも悪くもなる。

色々な側面を持っているのが人間だ。

ある発信者は自分を聖人君子のように振る舞った。
それはある種の願望であり、なりたい自分であったのだろうが心許せる仲間が出来なかったそうだ。


人間はキレイさだけで生きていない、という事を本能的に理解しているからだろう。

裏面の見えない、底の見えないものに人は安堵を覚える事は無い、というのがよく分かる。
 
人には裏側も、側面も、前も後ろもあって、内側だってある。


所で、介護士とは信頼と信用を必要とする職業だ。

これらのことを踏まえると、人間らしい人こそ信頼を生み、キレイなことしか言えない人は信用されにくい、という事になるのだろうか。



福祉観光業の闇?

デンマークは世界で一番高齢者が幸せに暮らせる国、と呼ばれているのは有名な話だ。

細かい制度については自身で調べて頂きたいが、とにかく福祉に対して手厚い。

医療や介護に対してもそうだが教育などに対しても手厚いので安定しているのだろう。


そんなデンマークは、充実した福祉の仕組みを実際に見ながら説明する、いわば福祉観光業が盛んらしい。


ある本に、そのデンマークでの福祉観光のツアーガイドさんとの会話のやり取りが載っていた。

それを要約すると

・この国に住む人は幸せである
・差別や偏見は一切ない
・困っている人もいない

というものだ。
※ちょっと適当だけどすみません笑


さて、これらの話が全て本当なら最高だろう。

しかし、果たして人とはそんなに単純だろうか?

福祉が充実している = 幸せ 

となるのだろうか?

もちろんツアーの説明としては完璧なのかもしれない。

だが、僕はこれに不気味さを感じた。

それがサービスを必要とする本人からの話であれば、もう少し納得出来たかもしれない。

だがこのツアーガイドさんはサービスを必要としていない方だ。


その人がどうして当事者の幸せを語れるだろうか?

サービスが充実して、手厚くて、何の心配も無ければ幸せと定義されているのだろうか?

僕にはそこが疑問であった。


人は感情の生き物である


例えば僕が事故で両足を失ったとしよう。

きっと僕は色んなサービスを活用しながら、自分に出来ることを、と。
きっと恐らくだけど、時間をかけてでも前向きに生きるだろう。


しかし、それは幸せか?と問われれば、即答でYESとは言えない自分もいる。

もちろん即答で幸せです!と言うんだろうなぁ、という自分もいる笑


きっと自分で考え、自分の生きたいように生きる事が出来ること自体は幸せなのだろう。

しかし人間は感情の生き物だ。

以前の状態を思い返して、何とも言えない気持ちになったりするだろう。

何不自由ない生活、充実した福祉。


それでも、「だから安心」とはならない。

本当にデンマークの住民全員が「幸せ」であると言えるのであれば、僕は不気味さを感じます。

キレイすぎるからです。

実際に自分が怪我をしたり、病気を患ったり、障害が現れたり。

確かに生きていく上ではこの上ない体制なのでしょうが、やはり苦悩や葛藤はあると思います。


なぜ自分が?
なぜこのタイミングで?

理屈じゃないんです、感情の生き物ですから。


キレイな所ももちろん必要ですが、それだけでなく、人間らしい所にも焦点を当てて発信してみませんか?

きっとその方が、正直で楽しい世界が待ってる気がします。

今回はそんな話でした。


それでは今回も読んで頂きありがとうございます!
次回もまたよろしくお願いします!!


未来を創る介護福祉士 大西

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