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介護は何も尊さだけで構成されてはいない

こんにちは!

埼玉県で介護福祉士をしている大西です!

今回のテーマは「介護は尊さだけじゃないよー」という話し。

世の中には色んな価値観の人が、、、いや、ちょっと違いますね。
違和感を感じる記事を見かけて「あぁ、なるほどなぁ」と思ったことがあり、その事を通して感じた違和感を書いていきます。

ちょっとした感想というか、日記的な感じです。

それでは第89弾です、よろしくお願いします。


条件反射で意見をしていないか?

普段良く「相手の価値観が〜」とか「相手の気持ちは〜」とか言うんですが、ここで大切にしているのは『相手の内側に置換すること』なんですね。

相手には相手の思うところがあるし、こちらにはこちらの思うところがある。当然ですよね。

だから何かを意見したり、アドバイスする時はそこを考えるんですね。
とは言ってもパッと意見してしまう時もありますが、、、反省、、、


しかしこの『当然』と思ってるのも僕の価値観の一つに過ぎませんし、人によっては「言いたい事は言う!」という人もいると思いますし、それはそれで全く否定する気はありません。


ただ、そうするとかなり損してるなぁと勝手に思ってしまいます。

例えば誰かの話を聞いて反射的に否定意見をしてしまったとします。

すると、その誰かの話はそれ以上頭には入ってこず、もしかしたら得られたかもしれない知識や情報、すなわち『価値』が全て失われてしまいます。

もしくは、大勢の前(職場とかTwitterとか)で誰かの意見を否定した場合、もしかしたら近くに相手と同意見の人がいた時、よっぽどの説得力が無ければその人の『信頼』を失います。

ちなみに否定を日常的にしている人は空気感や表情に出るので、人が寄り付かなくなります。

人徳的にも損をしそうですね。

もしくは否定ではなくて『意見の押し付け』も同様の結果になりそうです。


『未来価値』
『信頼』
『仲間』


この3つを失いそうですね、危険だと思います。

なので、誰かの話を聞いて違和感を感じたり「自分と違うな?」と思った場合でも、一度話を聞いて噛み砕いて理解するか、その情報から立ち去る方が賢明かと思います。



介護観は押し付けない方が良いかもね

介護に限らず、どの仕事でもそうだと思いますが「自分の価値観」を押し付けない方が賢明ですよね。

さて、医療福祉の仕事、中でも介護の仕事は「正解」がありません。


この場合はこうすべきだよね!

というマニュアルが一切ありません(あっても通用しません)

その為、お年寄りとの個々の関わり方は全く違いますし、また職員に求めている役割もお年寄り一人一人にとって違います。

これはある意味当然で、「皆んなそれぞれ違う人生を歩んできたから」です。

そしてお年寄りから求められる役割も違うので、「距離感」も人によって変わってきますよね。

一定の距離を空けている人が殆どだと思いますが、中には孫のように職員を可愛がりたい人もいて、中には歳の離れた友人のような距離感を求める人もいて、当然ながらプロとして適切な関係性(サービスを提供する、される)を求める人もいます。

なんだかこんな事を言うと問答無用でプロとしての自覚を持って適切な距離を取れ!なんて言われそうですね(笑)

例えばあなたが介護士で、ご自身の病気と向き合ってる方がいたとします。麻痺や障害があったとします。
どう関わりますか?










人によって解答って違うと思います。

が、ただ個人的には分からないです。

どう関われば良いのか?
それは相手が自身の病気や障害をどう受け入れてるかによるからです。

僕がどう認識しているかじゃなくて相手がどう認識しているかを考えないといけないわけですね。

そして相手の認識に沿ってこちらも関わっていく。

病気に触れて欲しくない人もいれば、笑い話にしたい人もいるでしょう(そういう関係性が出来ている人なら)


僕たちが思う「自尊心」や「○○だろう」「○○であるべき」は僕たちが作り出している幻想に過ぎず、そこに本人がいない場合が多いですね。

病気や障害の事をツッコンでも、それで本人が「頑張ろう」と思える信頼関係があれば良いと思うし、やはり奥深くでは「嫌だな」と思うのであればやめた方が良いし。


介護のあるべき姿、、、誰が決めたの?

介護って、その人の今までの暮らしを知り、これからの暮らしを支える素敵で尊い仕事だと思います。

しかし、この「尊さ」のピントが人によって違う事を最近感じました。

個人的な話にはなりますが、介護の尊さって「関係性の中で出来ていく生活作り」や「生活の中での命のやりとり」だと感じていました。

人の人生にフルコミットメントするんです、すげーなぁって思っています(他人事

さて、こうして「関わる事自体」に価値を感じており、『人生に関わる』→『尊いよね』になっているんですね。

そこで「なるほどなぁ」と、最近勉強になった事があります。

それは『介護=尊い』という方程式が既にあるパターン。

悪意のないアンチの方に多く、よく見てみるとどうやら「テンプレートの介護像」がまずあり、『介護ってこうだよね』という固定概念があるようです。(あくまで個人的主観)

例えば

・お客さんと介護士、という関係であるべき
・言葉は必ず敬語しか使ってはいけない
・距離感は一定以上近づいてはいけない
・失礼な言葉(一般的に)はつかっちゃいけないよね

上記のような空気感が感じられました。

いや、もちろんそうだし、否定する気もありませんが、、、そこに個人との関係性が感じられないんです。



少しごちゃっとしてきたので整理します。


個人的な価値観では介護って『結果として尊いよね』という事。

一方感じるのは

介護ってこうあるべきだよね

というテンプレートがあるという事

そしてそこには「お年寄りの方との関係性が感じられなくない?」という事


恐らくこれって無くならないんだろうなぁ、と思います。

介護の楽しさ、人間関係の楽しさ、そしてプロとしての立ち振る舞い。

なんとなく、そんな事を思った今日でした。



今回も読んで頂きありがとうございます!

次回もまたよろしくお願いします!

未来を創る介護福祉士 大西



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