在宅介護に学ぶ気付きの授業
こんばんは!
埼玉県で介護福祉士をしている大西です!
今回のテーマは「気付き」です。
在宅介護に関わると様々な気付きがありますが、今日も気付きがあり、こういう所に注目した方が良いなという事があったので書いていきます。
それでは第163弾です、よろしくお願いします。
主体は誰だ?
さて、介護と言えば「本人主体」とよく呼ばれます。
尊厳を守る、生活を守る、その為に私たち介護士がいます。
逆に言えば「介護士」がいない所ではどうなのか?
介護の主体は「本人」
これは間違っていないし、正解だと思います。
では在宅介護での主体は誰でしょう?
そして老老介護の現場ではどちらが主体でしょうか?
こうなると難しい問題になりますよね。
今日はガタイの良い旦那さん(89歳)を小柄な奥さん(85歳)で介護している現場に伺いました。
小柄ながらもパワフルな奥さん、ハキハキとしていて明るい人です。
しかし本日伺った時疲れ切った表情をしていました。
どうやら最近しっかり眠れていない様子です。
介護には色んな葛藤があります。
長年連れ添ったパートナーの介護。
病気で身体が思うように動かなくなる。
変わっていく関係性。
些細な事での苛立ち。
そして自己嫌悪。
僕にボソッと言ってきました。
「お父さんも90になったら特養に入ってもらおうかな、、、」
肉体的、精神的に厳しいんです。
旦那さん本人は「家にいたい」と話します。
住み慣れた家で介護をしてもらうのが一番良いんでしょう。
しかしそんな「リアル」を知ってしまった。
施設介護のように介護士が24時間いて、介護サービスを提供出来るわけではありません。
主体は僕たちではない。
無責任なことは言えない。
「お父さんは家にいたいみたいですよ、がんばりましょう!」
なんて、どうして言えるのでしょう。
利用者さんも大切ですが、家族の事だって大切です。
介護に関わる重要なその人、その人の感情や想いにだって寄り添う必要がある。
在宅介護では特に家族の人の想いも大切です。
ノウハウではいくらでも語れますが、こればっかりは経験してみないと分からない。
在宅介護、そこには「生々しさ」所謂「リアル」があって、
そこに家族の人の「希望」や「理想」があって
そのどっちもに気付けるような
そんな事が介護士には必要な事だと思いました。
ただ排泄ケアをして
ただ食事の手伝いをして
ただ入浴のサポートをする
それだけだったら人でなくとも良いのです。
それこそコストと利便性をとって機械で代用出来ます。
介護は今後生き残っていくクリエイティブな仕事。
そんな価値を今日の定期巡回で学びました。
それでは今回も読んで頂きありがとうございます。
次回もまたよろしくお願いします!
未来を創る介護福祉士 大西
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