Forest Monk（森の僧侶）のススメ
ベトナム縦断したり南米に1年間居住したりして、今はタイのお寺で修業中のひろみです。
僕は同じことをやり続けるのが苦手だ。
すぐに飽きてしまう。
そのせいか、瞑想をやる時も日々いろいろなことを試している。
時間制限をなくしてみたり、場所を変えてみたり、呼吸法を変えてみたり、、、
瞑想は最低限のルールがあるだけで、あとは個人がやりやすいようにアレンジしていいものだと思っている。
まだ試行錯誤の最中だが、だんだんとクオリティーが上がっているのを感じる。
ちなみに今日は姿勢を意識してみた。
いつも瞑想する際は座椅子のようなものに座るのだが、どうしても背もたれに寄っかかってしまう。
背もたれに寄っかかると空気が腹部まで入りにくかったり、意識的にもダレてしまったりする、
そこで今日は座布団にチェンジした。
たしかに呼吸がしやすかったり色々なメリットがあったが、さすがに1時間も座っていると背中が痛くなってくる。
だが、仏陀の仏像を見るとどうやら背もたれがないようなのでこれが正しい姿勢なのだろう。
明日からも座布団の上で瞑想をし、徐々に慣らしていく。
Forest Monk（森の僧侶）のススメ
以前、『タイのお寺で修業する方法』という記事で少し触れたが
タイの僧侶には大きく「シティーモンク」と「フォレストモンク」がいる。
シティーモンクはバンコクの市内のお寺で修業をする僧侶のことで、フォレストモンクは比較的田舎の方の森の中で修業をする僧侶の事を指す。
今回は、まだフォレストモンクと共に過ごして数日の僕が、独断と偏見でフォレストモンクの良い悪いを伝えていきたい。
フォレストモンクのバッドポイント
虫が多い
虫は本当に多い。どれくらい多いかというと、お寺の敷地内の虫の密度を見ていくと、室内も室外も密度がほとんど変わらないレベルで多い。
僕が今住ませてもらっている部屋にもアリがめちゃめちゃいて、普通に壁伝いにアリの行列が行進しているのが見える。
なんなら朝起きたらアリと目が合うなんてこともある。人が少ない
これは悪い点でもよい点でもあると思うが、フォレストモンクのお寺は僧侶の数が圧倒的に少ない。
僕が訪れたバンコクのお寺には僧侶が何十人といたが、ここは僕含めて5人。多くても10人ほど。
僧侶の1日は基本暇なので、人が多い方が楽しそうな気がする。
悪いところはこのくらいだろうか、僕はフォレストモンクが好きなのであまり見つけられなかった。
フォレストモンクのグッドポイント
自然に囲まれている
やはり修行するならば緑が多いほうがいい。緑がない場所は何かとストレスがたまる。
視覚だけでなく、草がこすれる音や滝の音などの聴覚、土のにおいや自然そのものの匂いなどの嗅覚、風や太陽光などの触覚など5感を通して癒される。
足を川につけながら読書をしたり、草の上に座って瞑想をするだけでも心が洗われるような感覚が得られる。
また、自然の中には生き物がたくさんいる。
川には鯉が泳いでいたり、お寺には野良犬や野良猫が住みついていたりする。
このお寺にも野良犬が2匹住んでいる。
とても人懐っこくてどこまでもついてくるので可愛いのだが、そういった触れ合いがあるのもフォレストモンクならではのことだ。静か
フォレストモンクのお寺はいつも静かだ。人が少ないのもあるが、車の音もしなかったり、余計なノイズがない。
僕は自動車の音がとても苦手で、バンコクの街を歩くだけでも少しストレスがたまっていた。
特に瞑想をするのであれば静かな環境は必須だろう。
自分の内側を見つめて集中する時は自然の音を聞きながらするに限る。
昼間の森の静寂ながらもかすかに聞こえる音をBGMにしながらする瞑想は心地よい。人が少ない
これはバッドポイントでも書いたが、僕にとってはこれはむしろメリットの方が大きい。
人が少ない場所では環境の変化が少ない。
人が多いと、大きなものでなくても何かと日々変化があるものだ。
加えてノイズが生まれたり、ストレスの元となったりしてなかなか集中状態に持って行くのは難しくなるだろう。
タイ仏教などの上座部仏教は個人を重視する。
個人個人での体験を通していかに輪廻転生からの解脱を図るかが肝なのだ。
その点を考慮すると修行において人は少ないほうが良い。
また、人が少ないと同じ人と毎日顔を合わせるので、その繋がりもまた良い点の一つだ。
以上、フォレストモンクのグッドポイントだが、まだまだよい点を上げればきりがない。
総じて言えるのは、やはり修行を行うのであれば、自分にもっ友集中できる環境（自然に囲まれている、人が少ないなど）が整っているフォレストモンクが最も適していると思う。
もちろん、人によって虫が苦手だったりするので好き嫌いはあるだろうが、もし修行する際は一度訪れみてほしい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？