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12月が終われば、1月がやってくる。

今月が終わると、来月がやってきて、今年が終わると、来年がやってくる。赤子にもわかる理論だ。2021年の次は2022年であり、2022年の次は2023年だ。丑年の次は寅年、その次は卯年。なのに、なぜ、12月の次は13月ではなく、1月なのだろうか。毎年大晦日になると、なぜ明日は13月ではないの?という疑問が押し寄せ、それはやがて不信感に変わり、みんなが年越しだと騒いでいる中、僕はひとり孤独に1月と戦い続ける。なんてことはもちろんあるはずはないけれど、なんだかせっかく行列に並んだのに、直前で品切れになって打ち止められる人のようで13月が不憫でならない。しかも毎年毎年直前で打ち切られている。いい加減学習して並ぶのはやめるといいのに、それでも毎年毎年直前で打ち切られている。13月は愛くるしいのだ。


1年経つのは速い。そう聞かされて、毎年1年経つのは速いなぁと思っていたけれど、今年は本当に速かった。衝撃的な速さだった。中学の野球部のエースが高校へ進学して大きな壁にぶつかるときのような衝撃だ(僕は中学の頃は野球部だったけれど、エースでもなかったし、高校は軽音部に入ったので、高校の壁にぶつかるエースの気持ちはさっぱりわからない)。今年は本当にいろいろなことがあって、その多くは楽しいことだった。いろいろなご縁があって、そのおかげで大晦日は一人でどん兵衛を啜るなんてことはしなくても良い。友達と出町柳のカフェ「s.o.u.」の年越しパーティーに行って、常連のおじさんたちとわちゃわちゃする。僕はライブとDJをする。僕がs.o.u.なんて場所で弾き語りをしたり、レコードをかけたりと楽しめるのは、やはりたくさん酒を飲みに行ったからであろう。お金がなくても、寒くても、とりあえず飲みに行くと、そこには誰かがいて、知らない人とでもお酒を飲むと盛り上がる。するとその人はどこかでお店をやっている人だったり、大学で教鞭をとっている人だったり、芸術家だったりする。僕は今年1年で、ちゃんと自分の好きなお店に酒を飲みに行くことの大切さを学んだ。酒さえあれば鳥貴族でいいわけではない(僕は鳥貴族は大好きだ)。気になるお店に実際に入り、気に入ったら足繁く通う。このようにして行きつけの店は徐々にできていくわけであり、行きつけの店があるということは人生において最重要事項なのだと思っている。


年を重ねるにつれ、徐々に1年は短くなる。というか、そう感じるようになる。らしい。それは理論的に言うと、10歳の1年は10分の1だけれど、50歳の1年は50分の1であり、それも短く感じて当然なのだという。なるほどと肯ける。が、要因はきっとそれだけではないと思う。僕は今年はよく働いて、よく遊んで、よく酒を飲んでいた。ずっと動き回っていたからこそ、やりたいことはどんどん増えてゆき、時間が足りぬと思うようになった。きっと、決められた時間の密度が濃ければ濃いほど時間が経つのは短く感じるのだろう。来年はもっと短く感じられたらいい。それこそ、「おしっこをしている間に1年終わっちまったわ~(笑)」なんて言えるくらい短い1年になればいいので、たくさん水分を補給して、長めのおしっこを心がけるようにしたい。それが2023年の抱負だ(大真面目)。


今年はnoteが集計してくれたところによると、182本の記事をnoteに投稿しているらしい。結構がんばったと思う。2日に1本のペース。来年こそ毎日投稿とは言わないまでも、名前を覚えてもらえる程度の頻度で書き続けていければいいなと思う。

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