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お花買うって自己満じゃん?

花束を贈る

この前、働いてるカフェの近くの花屋に行った。

そこは雑誌に載ったりドラマに使われたりするくらい有名なお花屋さんということは後に知った。

そこのオーナーさんがうちのカフェにドリンクを買いに来ることもある。

ちょとだけ、敷居が高そう、という印象だったそこの花屋で花束を作った。

花なんて1本から買えるし、スーパーでも買えるし、最近なんか某ファストファッションブランドでも買えるようになったこの時代。
それらを否定するつもりなんか一切ないし、むしろ自分もそれらの消費者側で、経験者だし、なのにこの、個人店の花屋で花を買う理由。

自己満足に過ぎないと言われればそれは否定はできないしその気持ちは少なからずあるわけで。
花束を「買う」じゃなくて「贈る」っていうところに視点を当ててみるとさ。
自己満足の他に贈り物にはいいものを、という考えが頭の片隅どころか全面的にあるわけだよね。

1年前、22歳の誕生日を迎えた自分は通っていた花屋さんがあった。
飯田橋の、東京大神宮の隣にあるお花屋さん。
Twitterで(当時はTwitterだったからそう呼ばせて)、たまたま流れてきていいなと思ってそのノリだけで行ってみた。上京して2年目くらいだったから、まだ今よりは東京に対するそういう好奇心というかフットワークの軽さがあった。
恐る恐る中に入った時、お姉さんがにこにこの笑顔で「いらしゃいませ」と言ってくれたあの笑顔は今でも鮮明に記憶にある。
それから顔を覚えてくれて迎えた22歳の誕生日、お姉さんが自分のためにブーケをプレゼントしてくれたことは一生忘れない。どう考えても人生の中で1番嬉しい誕生日プレゼントだったし、それをこれから超えるかもわからない。

そのお姉さんが言ったの、「おみさんをイメージして(ブーケを)作りました」って。
そう。ブーケ、自分をイメージして。

誰かにお花を渡す時って、大体1本じゃなくて何本か束にすると思うんだけれど渡す相手のことを考えながら一本一本大切に選ぶ、その行為すら愛おしいの。
この前は今働いてるカフェで1番長く働いてた方が退職されるからそれに合わせて花を選んだ。

西荻窪・ElSur

・女性らしいピンクのバラ
・何色にも、何者にも染まっていない白のバラ
・オレンジとイエローのフレッシュさとエネルギッシュな感じ
・ブルーの差し色はいい意味でサバサバした感じと、個人的に好きな色、そして自分のことを忘れないでほしいという意味を込めて。

花を選んでる時間ってほんと楽しい!それは自分用に買う、という視点でも同じ。

花を買う

考えてみて。

花って買わなくても飾らなくても生きていけるじゃん。ちょっとしたプレゼントとしてだったら他にも選択肢はたくさんある。植物があったら多少なりとも虫が湧くこともあるわけで。ましてや花なんていずれ枯れてなくなるわけだし。それでも、花を、あえて選んで贈ったり飾ったりするのには理由があるよね。

夏が近づいてきて中々生の花を選ぶのが難しくなってしまった。夏は花が枯れやすいからね。
だからしばらくは花を買うのはお休み。また秋風を感じる頃にでも買おうかな。でも素敵な出会いがあったらお迎えするかも。

自己満足って言われてもいい。

それでも自分は花を買う。


YouTubeでvlogを上げています。よかったらみてみてね。


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