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8/30 誕生日前夜(喧嘩したらキングクリムゾンを出す恋人)

恋人が鳴らす、夜中のギターがすき。
朝のギターもすきだ。
恋人から発せられる音なら、私は全てすき。恋人のどんな要素も1番にすきだけど、恋人の声が、わたしはかなりすきかもしれない。

なにか、へんなこだわりで、恋人にすき、という時は平仮名しか使えない。
口に出す時も、平仮名の思いで伝えている。好きもすきも、いとおしく思っているに違いないのだから、どちらでも、と思うのだけど、どうしても好き、はすこし居心地が悪い。す、という平仮名の形が好き。す、に続いて1番然るべきなのは、き、だろう。それは絶対、そう。わたしの中では。

わたしの恋は、夏に始まって春に終わる、短命の恋が多いのだけれど、今年の夏は本当に幸せだったから、どうかこの恋が、この愛が、次の夏も、その次の夏も、健やかに育っていますように、と願う。喧嘩をしたら、キングクリムゾン(ジョジョのスタンド)で、時を消し飛ばしちゃえばいいし、もし、それが出来なくても笑い飛ばせたら良い。こんなにも世界をきらきら、輝いて見せてくれる恋人には、本当に頭が上がらない。ふたつ下の、とてもかわいい恋人。とても大事で、わたしの命より随分大事で、車を運転する時は、助手席に乗る恋人をいざと言う時に助けるシュミレーションをしながら乗っている。

楽しかった8月。people in the boxの八月を聴く、8月の終わり。愛も正しさも関係なく、私は恋人に存在していてほしい。恋人が変化していっても、それが「恋人」の存在をかき消してしまう変化でない限り、わたしは永久に愛している。恋人のことを思う時、いつもよりずっと優しくなれる自分が好きだ。これは、本当に愛だなと思うゆえに、わたしは人生の正解を見つけた気分になる。

恋人のことを、他人に紹介する時、言葉だけでは、要素だけでは恋人の良さを語れないので(わたしは元来、口下手であるし、)言葉の限界というものを感じる。恋人の持つ雰囲気だとか声だとか匂いだとか、扱う言葉であったり、そういうものが、とてつもなく、途方もなく、すきで。キスの仕方も、つないだ手の感触も、すべて。

わたしは、恋愛体質である故に、死ぬまで結婚したくないなと思っていました。
新しく人を好きになって、あの、人から感覚を吸収している時間が好きなの。その時々によって、確実にその時のわたしは、その人から頂けるその人の養分(知識や言葉、雰囲気みたいなもの)を享受して生きてきたし、これからもずっとそうして生きて、恋が出来なくなってからは1人で豊かに暮らすのだと、信じきっていたのだけど。
きっと、恋人から吸収できる養分は、死ぬまで美味しくて、死ぬまでわたしの感情を満たすだろうから、ずっと一緒にいてほしいと、心底思う。そして、恋人に対しても、きっと、わたし以上に愛が深い人間にはそうそう出会うことはないから、わたしの愛を満腹に食べて、ほかの人に愛されるなんて、そんなの栄養失調になっちゃうよ、と思っている。
恋人が自発的にわたしから離れる決断をしたときは、きっとわたしは縋り付くことはしないけれど、心の中で意地悪く、「栄養失調になっちゃえばいいんだ。」と思うだろう。そんなこと、ない方がいいね。

ツイッターにはもう既に書いたのだけれど、
この夏は、良い音楽とnote、でかい鯨、そして素敵な恋人に出会えたので、本当にいい夏だった。
夏の終わりが誕生日のわたし、もうすぐ恋人と3歳差になるわたし、22歳は法律の勉強に明け暮れるであろうわたし、本当によかったね。
2022年の夏を、わたしは生涯忘れないだろう。(今までの夏も、忘れていないよ)

ありがとう、夏。秋も、楽しみだね。

夏の終わり、実家の和室より、愛をこめて。

(見出し画像は、ジョジョ五部、キングクリムゾン)

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