子連れフィリピン入国レポート
2021年8月2日現在の情報です。状況絶え間なく変化していますので、実際の運用や詳細は各自ご確認ください。
こちらの記事書くにあたって、どんなスタンスでまとめるべきか非常に迷いましたが、リクエストが多かった子連れ情報にフォーカスして書くことにします。Twitterでも細切れにフィリピン隔離からロックダウン生活、1歳児海外子育て、ワーママ生活についてつぶやいていますので良かったらフォローしてください。
プロフィール
〈夫(29)〉
・2020年3月よりフィリピン駐在
・駐在開始3週間でロックダウン回避一時帰国
・2020年11月再入国
・2021年7月に一時帰国、セントレアで強制隔離を経験
・9Dビザ保有
・コロナワクチン未接種
〈わたし(30)〉
・渡航待機中にフィリピン駐在員に転職、9月より勤務
・9Aビザを新規取得
・コロナワクチン未接種
〈息子(1)〉
・ちょうど歩き始めたヨチヨチの14m
・離乳食完了期
・9Aビザを新規取得
入国スケジュール
入国日をややフレキシブルに選べる場合、以下の2点を踏まえて決めるのがいいです。
①平日かつ朝晩通勤ラッシュを避ける
②月初は避ける
①は当たり前のことなのですが、②は反省を込めて。フィリピンの規制内容が大きく変わるのは新しい月に入るタイミングが多いです。そのため、月初を入国日にしてしまうと数日前から相当ソワソワするはめになります。もちろんその他のなんでもない日から急に規制が始まることもあるのですが、圧倒的に月初からが多いです。都合が付くのであれば無駄なリスクを抱えないために月初を避けることをおすすめします。
隔離先ホテルの選び方
隔離先のホテルはフィリピン政府が指定した候補の中から自分で選ぶことができます。強制隔離ならではのホテルの選び方としては、差し入れをおねがいできるならそれが可能なのか、デリバリーの可否、ルームサービスの可否が最も重要なチェックポイントです。このへんがNGとなると離乳食や幼児食が必要な子供がいる場合、少なくとも30食分の離乳食やミルク、お菓子やおむつをすべて飛行機に積んで渡航しなくてはいけなくなります。が現実的ではないと思いますので。。手荷物を減らすという意味では、洗濯機つきだと助かります。
また部屋の広さですが、金額の許す限り大きいものにしたほうがいいです。一切外に出られない子供の遊びスペースとして活用できます。さらにおすすめなのが浴槽付きの部屋。水風呂をプール代わりにして子供に運動させられます。
ちなみにコロナワクチンの接種証明書があれば、ホテル館内であれば部屋の外にも出られるホテルもあったようです。接種済の方はぜひご用意して渡航ください。
隔離用の準備荷物
わたしの隔離先に選んだホテルは差し入れ以外はすべてNGでした。
が、夫の会社の先輩が快くサポートを買って出てくださったのでそちらの方の住んでいるホテルを隔離先に選択。事前に荷物を預けて行き、隔離先に差し入れていただく形をとりました。赤ちゃんアイテム、なかなか手に入りにくいものも多いので、夫に遠隔で指示して用意しておきました。
■事前に預けたもの
・ベビーフードとお菓子
フィリピンの日系スーパーでも日本のレトルトのベビーフードの入荷がしばらくないと言われたので、現地購入は諦めて日本で購入しEMSで送りました。念の為40日分用意。
・米
ホテルの備品に炊飯器があったので日本米を預けておきました。
・おむつ
パンパースの薄い水色の方を愛用しています。マーケットプレイスで購入しておいてもらいました。かさばるから助かる。
・おしりふき
こちらも重いので助かりました。おしりふきとは別にアルコールのは言っているお手拭きも用意しておいたほうがいいかも。ホテル内で子供がなめちゃうところは一応拭いておくと安心なので。
・大人の食べ物
インスタントコーヒーや紅茶、おつまみ、お菓子、カップラーメン等。差し入れもお願いできそうだったので最低限にしました。
・サランラップ
炊いた米の保存用など。1個あると助かる。
・洗剤
実は忘れてしまったので、追加で差し入れてもらいました。
■その他日本から持ち込んだもの
・おもちゃ類
隔離経験された方に2日に1回は新しいおもちゃを与えるくらいの用意が必要とアドバイスいただいたので用意。VPNがつながらなかった場合に備えて、こども用のDVDも3枚持ち込みました。
・ごはんのおとも
お茶漬けやインスタント味噌汁、ふりかけを購入。結果的にかなり重宝してます。かさばらなくておすすめ。
・お酒
なければなくていいけどちょっとさみしいので。。
当日の装備
差し入れをおねがいできることによってかなり手荷物が減りました。しかしながらミニマムに荷造りしても、スーツケース3つにベビーカー、マザーバッグとデバイス類のリュックが2個、貴重品バッグと合計8個に。さすがに大人が2人でいるとはいえ運びきれなさそうなので、スーツケース3つはヤマトの空港便で先送りしました。オリンピック期間でなければ手ぶらパックというのが使えたのでこちらのほうがおすすめです。駐在コンボの一環で案内されるので、駐在の方はそちらからご確認されるのがよさそう。マイルも貯まるのでおすすめです。出国の数日前に送る点だけご注意を!
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/prepare/baggage/delivery/
実際に当日移動してみて、階段の上げ下ろしやこどもが急に抱っこマンになるシーンがあったので、1人1キャリーが限界だなと感じました。
空港までの移動
名古屋から成田空港、そしてニノイ・アキノ国際空港を1日で目指すスケジュールにしました。こどものことを考えると、ストレスのかかる局面を一気に駆け抜けることで疲れ果てて寝てくれるんじゃないかと期待したためです。これまで車やバス、電車に乗せたことはありましたが長くても1時間程度。正直どんな感じになるか全くわからないままの不安な移動になりました。
新幹線
念の為グリーン席に。1歳児は親の膝上でも1席とることもどちらでも可能です。ベビーカーやスーツケースがある場合は大型荷物預け席の予約が必要なのでお忘れなく。事前に予約しておけば追加料金はかかりません。また車内のトイレはオムツ替えシートがあり、オムツ捨てゴミ箱もあるので非常に助かります。初めての新幹線でしたが、息子は非常に落ち着いていました。不安に思っていた独特の騒音もホワイトノイズ的に気にならなかったようです。景色が移り変わる様子を見せると特に落ち着いていたので窓際に座らせるといいかもしれません。
成田エクスプレス
京成スカイライナーがほぼ走っていなかったため、東京駅から上野まで移動し、成田エクスプレスに乗りかえました。東京駅周辺のバリアフリーは最高。上野駅はJRから京成までの移動がライン取りをミスるとなかなか階段しかなくて辛いので事前に確認しておいたほうがいいかも。京成も新幹線と同様、1歳児は親の膝上でも1席とることもどちらでも可能。ベビーカーはスーツケース入れに収納することになるので、特に予約は不要です。トイレにはオムツ替えシートついていますが、真ん中1箇所しかないのでトイレの近くの席を取ることをおすすめします。抱っこしながらトイレまで移動したら何度も転びそうになりました。。
空港カウンター手続き
念には念をいれて3時間半前に空港に到着しました。この判断の正しさをこの後に痛感します。。
成田到着後にカウンターにてチケット発券・手荷物預けの際に以下の書類の提示を求められます。事前に念の為2部程度コピーを持っていく必要があります。ニノイ・アキノ国際空港でもなぜか回収されたりするので。。子供の分も別で一式お忘れなく!
・航空券Eチケット(9Aで入国の場合は往復分必要)
・9Aで新規入国の場合はDFA Letter(その他ビザにあわせて必要書類を用意)
・パスポートの入国VISA添付部分のスキャン
・ホテルの10日分の予約確認書
またweb上で「Red cross」の登録を済ませておく必要があります。一応QRコードと番号をスクショしておいてください。
恐ろしいことにここでの資料確認がなんと1時間半もかかりました。。おそらくわたしと息子と夫のVISAの種類が違ったことが要因のようですが。。
国ごとに違う入国条件を日々確認しているグランドスタッフの方には同情しますが、1時間半カウンター前に立ち続けるのは子連れには正直相当しんどかったです。。なにかいい方法はあったんだろうか。
空港ラウンジやお店の状況
第1ターミナルではオリンピック期間ということもあり、チェックイン後のお店はアパレル系を含めてほぼすべて空いていました。逆にチェックイン前の部分はちょっとした飲食店以外はほぼクローズでした。メリーズのキッズパークなどもクローズです。
ANAラウンジはスイートしか空いていなかったため、ビジネスクラスでもスイートを使えるようになっています。
オリンピック期間ということもあり、各国のオリンピアンでごった返していて騒然としていました。お酒の提供はなし、食事もバイキングゾーンはすべてラップがしてあり最低限しかなく、カレーやラーメンの注文系は全てやっていました。またシャワーは使用可能でした。
飛行機内
飛行機では1番最初の優先搭乗で案内いただけるので、案内時間の15分ほど前には搭乗口に向かったほうが良さそうです。直前になったら持ち込みのベビーカーは折りたたんでおきましょう。
ビジネスは2才以下だと1人分席を確保できない機材があるので、今回息子は膝上へ。10kg以下ならバシネットをつけてもらえるのですが、ビジネスは一番前の真ん中の席でないとバシネットつけられないので早めに予約したほうがいいです。ベビーの機内食も事前に予約が必要です。
幸いにもビジネスブロックにほぼ誰もいなかったので、CAさんから機内お散歩してくださいねとお声がけを頂き、飛行機内を大冒険の末爆睡。ほぼ一度も泣かずに気がついたらマニラに到着していました。子供ってたくましいですね。。
おもちゃと搭乗証明書を頂きました。
ちなみに機内で通常時と同様に白色のArraival cardが配られます。他の便で入国した方によると後述する黄色のHealth Declaretion cardも機内で配布されることもあるようですが、わたしたちはもらえず、到着後にブースで記入し提出しました。
ニノイ・アキノ国際空港
飛行機を降りたら、マスクとフェイスガードを着用することになっているので手荷物に入れておきましょう。わたしの見た範囲では空港では販売されていませんでした。
その後はグレーのデジタル迷彩上下の服を着た沿岸警備隊の方の案内に従います。
最初は先程触れた黄色のHealth Declaration cardをカウンターに提出します。
その後イミグレに行く前に席に通されて、PCR検査の事前予約と隔離施設の確認、検査料金の支払いを求められます。それぞれPCR検査用に書類1枚と隔離期間の誓約書を1枚記入しなくてはなりません。ちなみにRedCrossとほぼ全く同じ情報をなぜか別のWEBフォームでも登録させられます。RedCrossは何だったのか?そして書類に手書きしたのは何だったのか?と疑問が残りますがとにかくやらねば前にすすめません笑 PCR検査費用は3500ペソか83USD。クレジットカードで支払い可能です。ちなみに1才の息子は唾液のPCR検査で対応してくれるということでした。
※〈2021/8/8追記〉1才の息子の検査ですが、空港では上記のように言われたにもかかわらず、実際には口1回鼻の入り口の浅いところ1回と計2回粘膜を採取するPCR検査がありました。
そこを通過するとやっとイミグレ、そして預け荷物を受け取ることができます。
そしてようやくホテルの外へ。沿岸警備隊の人がホテル名を確認し、少し離れた場所にいるドライバーを大きな声で呼んでくれます笑 到着時間のせいかもしれませんが、空港では水を含めて一切何も売っていませんでした。
その後車で裏口からホテルの隔離フロアへと通されて、10日間の強制隔離生活がスタートします。
ただいま絶賛隔離生活中なので隔離生活についても追ってまとめる予定です。もし質問などありましたらSNS等でお気軽にご連絡ください。これから入国予定のみなさんのお力に少しでもなれましたら幸いです。
※〈2021/8/12追記〉強制隔離レポート公開しました。よろしければあわせてどうぞ!
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