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今年読んだ本大賞2020

2020年読んだ本分布


■2020年読んだ本分布(ざっくり)
・小説18冊
・エッセイ8冊
・ノンフィクション29冊
・実用書33冊
合計88冊

出産したので子育て関連の実用書がかなり多かったかな。読書量は人生で一番少なかったかも。備忘録的だけど、今年読んだ本を勝手にランク付け。特に記憶に残ったものを発表!


小説部門:「小川洋子の偏愛短篇箱」


「博士の愛した数式」などの作者、小川洋子さんが選んだお気に入りの短篇集。知らなかった著者から超有名な文豪のマイナー短編まで。倒錯官能耽美な短編がこれでもかと詰まった宝石箱のような1冊。各短編への小川洋子さんの短い感想もセンス抜群で、こんな文章を書きたいと憧れる。歴史ある喫茶店でゆっくりと読みたい本。陶酔短編集の方も超超気になる。



レシピ本部門:「SPICE CAFEのスパイス料理―日々のおかずと、とっておきカレー」


料理の幅を広げたいと思って手にとった1冊。オーソドックスなスパイスを使ったカレーとかのレシピ本かなと思いきや、20種類以上のスパイスを使った未知の料理のオンパレード。でもスパイス以外は素材が用意しやすくてチャレンジしやすい&超美味しい。すっかりスパイスの虜です。スパイスひとつひとつの味がわかるようになったら、オリジナルスパイスミックスも作れるかも...!これからも愛用していきたい素敵なレシピ本。



学術書部門:「ディスタンクシオン」


社会科学系学部をでた人間として、読まねばと思いながら避け続けた名著。今年12月にNHKEテレの「100分de名著」で取り上げられて、ついに読もうと決意。なんとか読破した今年最後に読んだ1冊。Ⅰ,Ⅱ2巻構成だから1冊ではないけどね。でも本当に読む価値があった。特にこれから子育てする身としては身につまされる内容だった。一言で書くと、趣味の階級的傾向の分析なのかな...まずはEテレのテキストが軽く読めていいかも。本高いし...笑



総合大賞:「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」


話題になったのちょっと前でしょ!というツッコミもありつつ。やっぱり今の自分にぴったりだったから染みたんだろうな。本は出会うべき時に出会うんだなと思ったのがこの本。もしいま子供がいなくて、海外で暮らす予定も無ければ、ああ面白いなくらいで終わったかもしれない。そう思うとより一層特別に感じる作品。世界の縮図のような「元・底辺中学校」での日常を描く、親目線の等身大ノンフィクション。子供でも読みやすい文体なので今更と言わずに読んで欲しいです。



番外編:漫画部門 「ちひろさん」


漫画は読んだ本のカウントに含めていないので特別編として。漫画の没入感もほんと違う脳みそが刺激されて好き。そんな中でもとびっきり良かったのが「ちひろさん」。海辺の小さなお弁当屋で働く、元風俗嬢のちひろさん。彼女の元にいろいろな悩みを抱えた客がやってくるというストーリー。ちひろさんの生き様が潔くて素敵。自分が何もできなくて嫌になった夜にベッドに潜っって読みたい作品。プライム会員ならkindleで1巻無料だよ!



お正月に暇なとき、本を読むといいスタートを切った感が出るのでおすすめ。よかったらわたしのおすすめたちも読んでみてね。2021年もたくさん素敵な本に出会える1年になりますように!


2020/12/30  NAKAO AYUMI



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