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隣り合わせごはんと向かいあわせごはん

我が家の食卓はテレビの真正面に二人で横並びになるような配置だ。というのも、以前に書いた通り二人で揃ってがっつり食事をするよりも、食事は外で済ませた上で、二次会的にお酒を飲む機会の方が圧倒的に多いためだ。一緒に映画やドラマを見られる角度の方がダラダラと娯楽時間を過ごすにはちょうどいい。

ただ数年暮らしてみてこの配置の欠点に気づいた。それは相手の顔が見られないということ。そして食卓にいるときに顔を合わせないと。日常生活で相手の顔をまっすぐ見る機会が極端に少なくなるということだ。

気がつけば、歯を磨くときも、出かけるときも、寝るときも、ダラダラするときも、私たちは常に横並びだった。

だからこそ外食の時に向かい合わせのテーブルに座ると、何だか妙に恥ずかしくなる。見知って毎日隣にあるはずの顔なのに、すごく新鮮に感じる。

インテリアの配置ってライフスタイルを決める重要なファクターだったんだなと改めて気づかされる。でも、日々のちょっとした新鮮さは、ずっと一緒にいてもなぜか飽きない理由なのかもしれないな、なんて思ったり。なのでしばらくはこのままにしておこうかな。


2019/08/04 NAKAO AYUMI



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