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初顔合わせ! 女子ラグビー NZ代表 v 日本代表 プレビュー!オールブラックスの前座で対戦

女子のラグビーワールドカップ開催まであと2週間となった。筆者の住むニュージーランドが開催国となっているが、徐々に盛り上がりを見せている。

今週に入りメディアの取り上げ方も大きくなってきており、ワクワク感がめばえてきた。明日は、オールブラックスとブラックファーンズの(ラグビー女子NZ代表の愛称)豪華なダブルヘッダーがある。

本家のオールブラックス v ワラビーズのブレディスローカップがメインなのは言うまでもないが、女子のワールドカップが自国開催と言う事が後押しして、明日のブラックファーンズの試合も注目されている。

そのブラックファーンズの相手がなんと【日本代表】サクラフィフティーン(ラグビー女子日本代表の愛称)なので、注目しない訳にはいかない。
しかも、今年に入り、格上のオーストラリア、アイルランドに勝利するなど急激に力をつけてきているので尚更だ。

ブラックファーンズとサクラフィフティーンの対戦は、初めての対戦になる。昨年末の遠征時にブラックファーンズのチーム内でHCがらみの問題が発覚して、ヘッドコーチが辞任。急遽、今年の途中から日本でもお馴染みのウェイン・スミス(写真下)がブラックファーンズのディレクターでチームの指揮官も兼ねている。

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そのスミス氏がワールドカップ前の最後の調整として日本代表を選んでくれたのは嬉しい事である。インタビューでも日本代表をリスペクトしている発言もあったし、力をつけてきている事を評価しているのだろう。

ブラックファーンズのメンバー

1. Pip Love (19) 2. Luka Connor (8) 3. Amy Rule (6)
4. Joanah Ngan Woo (10) 5. Chelsea Bremner (5)
6. Liana Mikaele-Tu’u (6) 7. Sarah Hirini (10)
8. Charmaine McMenamin (27)
9. Kendra Cocksedge (61) 10. Ruahei Demant (20) – Captain
11. Ruby Tui (4) 12. Theresa Fitzpatrick (12) 13. Amy du Plessis (3)
14. Portia Woodman (19) 15. Renee Holmes (4)
Re:
16.Georgia Ponsonby (6) 17.Awhina Tangen-Wainohu (1)18.Santo Taumata (1)
19. Maiakawanakaulani Roos (7) 20. Kendra Reynolds (5)
21. Arihiana Marino-Tauhinu (9) 22. Stacey Fluhler (20) 23. Hazel Tubic (16)
(カッコはキャップ数)

先日までブラックファーンズセブンスで7人制ワールドカップに出場していた数人の選手もワールドカップの32人のメンバーに入れていた。

そして早速、日本代表との試合で7番 サラ・ヒリニ14番ポーシャ―・ウッドマン22番ステイシー・フルラ―のセブンスの選手をメンバーに入れてきた。大会前に15人制のゲーム感を取り戻すために、この試合に出場させるのだろう。経験豊富な選手たちなので心配はしていない。

先月オーストラリア代表と【ローリー・オライリー・カップ】をかけて戦った二試合からは、セブンスの選手を加えたのと、あまり試合に出てない選手に試合経験を積ませるために多少メンバーをいじってきているが、それでも強力なメンバーだ。(上記のリンクは、AUS戦の1戦目の試合の記事)

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11番ルビー・トゥイ(写真上)は、いつも明るくムードメーカー。
今年はセブンスに参加せず15人制でワールドカップをターゲットにしてきた。細身ながらフィジカルプレイもしっかりこなし、仕事量も豊富で頼もしい存在。WTBコンビはセブンスから戻ってきた危険なランナーの14番ポーシャ―・ウッドマン。スピードに乗らせたら厄介なので、日本代表は警戒する必要がある。

先日NPC(NZ国内選手権)で優勝したカンタベリー(下記のリンクがNPC決勝の記事)のFW陣も何人か入ってきているし、日本代表がどこまでFW戦で戦えるかも注目したい。

注目は34歳大ベテランの9番ケンドラ・コックセッジ。カンタベリーでNPCの決勝で大活躍した。経験豊富で素晴らしいプレーを見せてくれることは間違いないだろう。
キャプテンの10番ルアヘイ・デマントは、ランプレイが得意だ。日本代表はコックセッジ、デマントのハーフ団の警戒も必要だろう。

ワールドカップ前のウォームアップ試合だからと言ってブラックファーンズは、手を抜くことはないと思われる。6番リアナ・ミカエレ=トゥウ(ハイランダーズのマリノ・ミカエレ=トゥウは兄)は、怪我で出遅れていたものの、レギュラーを取るために必死のプレーをしてくるだろう。兄譲りの突破力は日本代表には脅威となりそう。

一週間ほど前にチケットが完売となり、オールブラックスの試合の前にお客さんが早めに来てサクラフィフティーンの勇士も見て欲しい。
ブラックファーンズの「ハカ」にサクラフィフティーンがどう対抗するかも試合同様に楽しみだ。

オールブラックスのハカより迫力がある⁉
(ブラックファーンズのハカ2022年クライストチャーチにて)
※写真、動画共に今年8月に筆者撮影、途中のリンクの記事も筆者作成)


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