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自己分析や他者理解に役立つ、"キャラクターの方程式"

あけましておめでとうございます。年末年始は実家に帰省しているのですが、おもったよりも何もすることがなく、ただひたすら本を読んでいます。さっそくですが、いくつか読み終えたのでそのレビューと気づきをメモしたいと思います。

第一回は「物語の法則」という本を紹介したいと思います。この本の中にあったキャラクターづくりの方程式が非常におもしろかったです。キャラクターづくりだけではなく、広く身の回りの人間や自分を理解するために役立つんじゃないかと思いました。


キャラクターを誰でも簡単につくれる、キャラクターの代数方程式

社会人1-2年目くらいのときに買った本。当時はあまり刺さらなくて実家の本棚にしまってしまったのだが、いま取り出してみたらめちゃくちゃおもしろい。

特にキャラの生成方法に関してが非常に学びが深く、根本的にキャラクターな要素は以下の4つで構成されており、その上で具体的な容姿や行動、価値観が形成されるのだといいます。それを本の中では「キャラクターの代数方程式」と呼んでいました。

キャラクター = ①求めるもの + ②動き + ③障害 + ④選択

というものです。特に重要なのは①の求めるもの、です。そのキャラクターが根本的には何を求めているのか、例えば、愛、金、喜び、承認、贖罪、冒険、真実、記憶の再生、復讐、などなど。

そういった、キャラクターが根本的にもとめているものさえわかれば、後は理解することは比較的容易になります。そして、それを求めているからこそどう動き、そしてどのような障害に遭い、その上でどのような選択をするのか、それこそがまさしくキャラクターを構成しています。

例えば、上記のようなフレームワークをもっておくと、こんなキャラクターが描けるかもしれない。

愛をもとめて様々な異性と関係をもつが、運命の出会いをした異性にそうした関係をやめることを迫られるが、その結果、やはり今までの関係を捨てきれずに、その異性とは分かれ、日常のただれた関係にもどってしまう、結局その人が求めていたのは真実の愛ではなく、刹那的でありながらも自分が愛されていると実感できる自己承認であった。

これは適当に書いたパターンですが、即興でもこれだけかけちゃう。キャラクターの代数方程式すごくないですか?ちなみにコツは障害①〜④の要素を抽象的に捉えることです。障害=物理的な障害ばかりではないし、物理的なものから、社会的なものまで、人生においては様々なものが障害となりうるのです。


あなたの周りの人物をキャラクターの代数方程式に当てはめて考えてみよう

普段、仕事でインタビューをしているせいか、その人の話を聞いていると、だんだんとその人がどんな人間なのかがわかってきます。それはおそらく上記のようなキャラクターの代数方程式みたいなものを自分の脳内で形作っているからかもしれません。

ぜひ皆さんも、ご自身や周りの人を上記のキャラクターの代数方程式に当てはめて、考えてみましょう。

キャラクター = ①求めるもの + ②動き + ③障害 + ④選択

以下のような問いをしてみてもいいかもしれません。

Q. あなたがこれまでの人生で、ずっと欲しいのにいつも手に入らないものはなんですか?
Q. そのほしいもののために、あなたはこれまでどんな行動をとってきましたか?または、どんな工夫をしてきましたか?
Q. そこで、どのような障害にあってきましたか?
Q. その障害に対して、あなたはどんなアクションをとりましたか?
Q. その結果、あなたは何を手に入れましたか?

上記のはかなりストレートな質問なので、友達に向けてする際には、ぜひ友達が答えやすいような適切な質問の形に落とし込んで質問していただけたらと思います。

ただ、上記のようなフレームワークをもっておくと、漠然と友達の相談を聞くよりもスムーズに理解がすすみますし、自分が理解しにくい人間が出てきても、少しは理解もすすむかと思います。理解ができればストレスもある程度減ります。


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以上になります。就活っていつから本格化するんでしたっけ?まあ就活生に限らず新年の抱負を立てようとしている皆さんも自己理解に役立ててもらえたら嬉しいです。

それでは新年もよろしくお願いいたします!

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