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「ちっぽけな一個人」なりの時代の進め方

こんにちは。ナッツです。
ここのnoteでもチラチラと小出しにしていましたが、最近、「高校教師の戦略手帖」という本を書きました。楽天ブックスか、AppleBooksで読めます。

間違いなく皆さんが読んだことのない劇薬本になっております。
無料で出版させていただいております。

今日は、本を書いた狙いについてお話したいと思います。

力を向上させることから目を背けない

コミュニティを作って勉強会をしたり、なんだか色々としていますが、この根幹にあるのは、「楽しく人生を送りたい」です。

このままでは抽象的なのですこし分解すると、楽しく人生を送る上で大事になるのは、知的好奇心が満たされること。

このことに共感してくれた人でコミュニティを作ったのがNゼミです。
知的好奇心を満たすことに加えて、「仕事を楽しくする」ことも楽しく人生を送る上で不可欠です。

仕事上でいろんなチャレンジをすることもここに含まれるのですが、ここではネガティブな面に目を向けてみます。

仕事を楽しくするためには、トラブルをうまく処理したり、そもそも遭遇しないように仕事を回すことが大事になってきます。

結局それは「実力を上げること」が一番の近道で、「実力をつける」ことから目を背けてはいけません。

前任校は、いわゆる教育困難校であり、そこでは生徒指導や保護者対応のスキルが日々の仕事にもろに影響します。

でも、それを具体的にアドバイスできる人も周りにはほとんどおらず、体系化された本もありませんでしたので、自分の頭で考えて、実力を上げるためにたくさん勉強し、様々なことを試し、失敗や成功したりしてきました。
すると、人よりも少しだけスキルが身につき、結果、毎日ストレスなく楽しく仕事をすることができました。

ところが、自分だけストレスがなくても、共に過ごす同僚がしんどい思いをしていると面白くも何ともないので、ノウハウなりスキルを自分だけのものにすることをやめました。

「自分のやり方は間違っていないか?」「人から痛いと思われたらどうしよう・・・」といった気持ちには一旦蓋をして、誰に何を思われてもいいから、少しでも救われる人がいればいいなと思い、周囲の人にもテクニックをシェアすることにしました。

身近な人にプレゼンをしてみると結構手応えを感じることができ、「これは間違いないな。」と確信。

そのあたりから、「自分のノウハウやスキル、テクニックができるだけ多くの困っている人の助けになればいいな。」とぼんやり思い始めたんです。

ニッチだからか、競合がなかった。

もちろん、前に誰かが似たようなことを本に書いてくれているのなら、本なんか書かずに「この本イイよ!」と言って薦めて終わりなのですが、なかなかありませんでした。

教育困難校の生徒対応
修羅場と化した保護者対応

これらのやり方は、確かにニッチ過ぎますね。

でも、めちゃくちゃ困る人もいると思うんです。

保護者対応なんて、困難校でなくても炎上している先生はたくさんいるのですが、炎上している人向けの本なんてきっと売れないのでしょう。
自分が読みたいと思う本がないので、自分で書くことにしました。

ちょうど、やってみて上手くいったことや失敗したことは全てその都度理由を洗い出してブラッシュアップさせてきました。そしてそれらは記録して、仲間内にテキストでシェアしていたので原稿はたまってました。

散々本書でも書かせていただいているのですが、ストレスなく楽しく仕事をするには、「自分の力を上げる」のが手っ取り早いと思っています。

「なにか起きたら相談しましょうね〜」とよく耳にしますが、相談した結果、何か有効な手段を得られるかどうかは別です。

もちろん、僕だって上手く行かない人を慰めたりしますし、気持ちを吐き出すだけでも意味があることは分かった上で。

気持ちが楽になるための一番の近道は、慰めよりも具体的な「打ち手の数」です。

これを表立って言っちゃうと、中々に角が立つので、大事なメッセージが伝わらないので、本という媒体はちょうど良さそう。

また、
しんどい思いをする教師を減らすのと同じくらい、教師のアップデートも必要だと感じました。

高圧的な指導がまかり通っていたり、「教師は絶対だ!」のような幻想にあぐらをかいたような時代錯誤なやり方を見て、度々湧き出てくる自分の中での違和感になかなか目をつむることができませんでした。

どうにかして、困っている教師を救い、なおかつ教師のアップデートをしたいと思うものの、ヒラ教師1人がヤイヤイ言ったところで何も変わらない。

さあどうしよう?

弱者なりの革命手段

ところで。
ソロスっていう投資家がいるんですけど、この人はめっちゃ金持ちなユダヤ人で、ナチスに家族を殺されて、生きている間にソ連にも苦しめられた人です。

彼が投資家として大金持ちになってから、「多様な意見を認めない共産主義の国を倒したい」と思うようになるんです。

大金持ちとはいえ、一個人が国を倒すなんて普通はできないです。当然何をやってもうまくいきません。

ところが、一つ上手くいった方法があったんです。

それは、「コピー機をばらまく」でした。

共産主義の国では、国内にあるコピー機は全部管理されていて、思想を広める方法を制限していました。そこでソロスが身銭を切ってコピー機をばらまいたので、各地に散らばる活動家が民主化運動をしやすくなったので、ソ連からどんどん国が独立していく運びになったんです。

僕はこの話を聞いて、すごく希望を持てたんです。

一個人の力なんてたかが知れていて、僕なんて少しうまくいっただけのヒラ教師です。

でも、自分の考えたことを世の中にバラまくことで、「世の中を変える可能性」がほんの少し生まれるんです。

当時の手段はコピー機をばらまくしかなかったのでハードルは高かったのですが、今ではインターネットがある。

その分、当時と比べて情報の量が圧倒的に増えてしまっている分、他の本や情報に埋もれがちになるのですが、今の所同じような本を探しているのですが、見つかっておりません。

逆に同じような本があれば、僕は本を書く必要がなく、その本を薦めているはずです。

だから今は、自分の書いた本を信じて、愚直にいろんな人にすすめるだけです。

実際、本を出してからそのことを1人1人に「読んでください!」とメッセージを今でも送ったりしています。

もちろん、ダウンロードをしない人もいると思いますし、忙しくて読む時間がない人もいると思います。もちろん、僕が書いたと言うだけで読む気にならない人もいるかも知れません。

実際にどれくらいの人が読んでくれているのかはわかりません。

だけど、めちゃくちゃ嬉しいのが、
予期せぬ人から「読んだよ!!コレは、、、すごいね!」といったメッセージがちょこちょこ届きます。

意外な人からの熱いメッセージが送られてくると、僕もすごく心が熱くなります。その方たちはきっと「付き合い」で読んでいる訳ではないからです。

タイムラインに流れてきたりしてふと何気なく読んでみようと思ってくれただけかもしれません。それだけでも嬉しいし、そこから読み進めてメッセージまでくれるのはとても感激します。
誰かの役に立っているんだなと嬉しい気持ちになります。
また、少しだけですが、確実に世の中が良くなっている実感があります。

本が火種となって、確実に誰かに火をつけているんですね。そして、その火が新たな火種となって周りに伝染していく。

一人でも多くの困った人を救うことができたり、今後迫ってくる困難に対してたくさんの「打ち手」を発想できる人が増えれば、結果的にストレスが減るし、その分の時間をポジティブに過ごすことができるので仕事が楽しくなる。

また、拡散した価値観に共鳴する仲間も増えていて、今年から新たな職場ですが、すでに読んでくれた人とすごく打ち解ける事ができました。

それが回り回って僕の仕事が楽しくなることにつながっていく。

価値観を広げることには大きな可能性を感じます。

これが、本を出版した経緯です。

よかったら読んでください。

読んだ人で、面白かった人は、メッセージください!ぜひ、お話しましょう。

以上でーす!

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