飛行機から見えた景色の話

こんにちは。
本日は約20年前、私が20代の頃に実際に見た不思議な写真の話です。

親戚がとある九州地方のお寺に嫁いだ際、そのお寺の住職さんと話をする機会がありました。

その日は結婚式前の顔合わせのような雰囲気で、周囲の親戚一同も介して幸せモードが漂っており、みんな上機嫌。
お寺の和尚様は普段から話慣れているせいか、親戚一同、話に聞き入って和気あいあいとしていました。

宴もたけなわでそろそろ帰ろうかと席をたった時に、和尚さんに手招きされて姉と二人、お堂の奥へ行ってみると、

普段は人を入れないようなスペースのお堂の奥のまた奥の方から、

額に入れた一枚の写真を持って来て見せてくれました。

ラップのようなものでコーティングされた額に入った写真をなんだろうと思ってみていると、

「この写真はね、○○新聞の記者さんが、東京から熊本に帰る時に撮った写真たい」
(バリバリ九州弁)
「そん日は天気が良くてたい、飛行機ん窓から富士山が見えたってたい、それがあんまり綺麗に見えたもんだから、その人は、わー、ありがたかねーと思って、思わず写真ば撮ったてたい」

写真を見てみると確かに飛行機の窓から雲のようなものが写真に写っている下の方には富士山のような黒い山も見えました。

「そしたらたい、熊本に戻ってから写真の現像ばしたらさ、雲の上に仏様が写っとったと」

なんと写真を現像してみたら仏様が雲の上に写っていたそうだ。

エエ、と思ってよく見てみると確かに夕陽に照らされた雲のかけらが仏様のような形をしている。

よく見れば仏様、ではなく、しっかりと仏様。
きちんと手の印相(仏像などによく見るハンドサイン)も見える。

流れる雲の端の方に仏様が立っているような姿。

ははー、と拝みたくなるような有様です。

話はうろ覚えですが、あまりにも珍しいのでその記者さんがお寺に奉納されたとのことでした。(もしかしたら所持する事に紆余曲折あったのかもしれません)

和尚様曰く、その方は信心深い人だったそうな。

○○新聞に掲載されたのかもしれませんが、昭和時代の話なのでネットなどで検索しても見つからず、残念です。

今の時代だったら、SNS等で拡散されていたのかも。

それから数度その和尚様にお会いする機会があったのですが、時間が経つにつれ、心の距離も開いてしまい、もう一度あの写真見せてくださいませんかとは中々言い出せず、和尚様もかなりお年を召されており、今に至ります。

信じるか信じないかは別としてこの話、実話です(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?