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子どもの運動能力がやばい!!

みなさんこんにちわ!
理学療法士の増田稜輔です!

最近、発表になったこちらの記事をご存知ですか?

日本の小中学生の男子の体力が過去最低を記録しました。
皆さんはこの結果を見てどのように思いますか?

私は危機感を感じました。
近年、子どもの体力低下についてはたびたび話題になっていますが
コロナ禍の影響により、一層体力低下に拍車がかかっていると思います。

子ども体力低下は「子どもロコモ」を引き起こします。
子どもロコモについてはこちらのnoteで解説していますので
こちらをご参照下さい。

子ども体力が低下している・・・・
怪我をしやすい・・・
などの問題が起こりやすくなります。
では、どのように対策していけばよいのか?

今回のnoteでは子どもの体力を向上させるための方法について解説していきます。

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①どんな体力が低下している??

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体力テストで測定している項目は全部で8種目です。
今回のデータで示されているのは、8種目の中でも
シャトルランや持久走など長時間運動する種目での数値の低下が著しいとされています。

つまり、心肺機能の低下が考えられます。
心肺機能は全身持久力とも言われることがあります。
心肺機能が低下すると筋肉に血液や酸素を送る量が少なくなり
筋肉が疲労し運動を続けることが出来なくなってしまいます。

現代の子どもは
・スマホやゲームにより外で遊ぶ機会が少ない
・塾などの習い事で運動する時間がない

などの要因で全身運動を行なう経験が少ないため、全身持久力が低下していると考えられます。

②体力が低いとどうなるの??

長時間運動する能力が低下するとどのような影響が出るのでしょうか?

・怪我をしやすくなる
全身持久力の低下は、筋肉への血流や酸素の運搬が少なくなり、運動が続けられないとお伝えしました。
つまり、筋肉が疲れやすい状態にすぐなってしまうわけです。

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筋肉が疲れている状態は、筋肉が伸びにくくなり
成長期の骨や筋肉の怪我につながります。

・勉強にも影響する

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近年、体力と学力についての研究が進んできており、
体力の低い子どもは学力も低いとの結果が出ていたりします。

下に添付している、新本らの報告では、6年生男子のシャトルランの結果と学力に相関があるとしており、全身持久力が高い子どもほど学力も高い結果になっています。
特に算数や読解力を必要とする項目と関係があるとされています。

つまり、体力がないと学力も低くなってしまうわけです。
「うちの子どもは毎日塾があるから運動している時間はない」
こんな言葉もよく耳にしますが、
学習能力を高めるためにも程度な運動を行い、体力を維持・向上することで
結果的に学力につながります。

なので、勉強ばかりではなく、日々の生活の中に運動を取り入れていきましょう!

③体力を上げる方法

今回は体力を上げるための方法を2つ紹介します。

こんな方にオススメの内容です!
・どんな運動をすれば体力が上がるのかわからない
・運動したいけど場所がない
・長時間運動する時間もない

・持続トレーニング

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言葉の意味と同じように、長時間運動を続けるトレーニングです。
内容はジョギングやサイクリングです。
全身を使い運動を続けることで全身持久力を向上させます。

体力を向上させるポイント
・週2回おこなう
・20〜30分続けて運動する
・少しきついくらい

ランニングやサイクリングをダラダラと続けても効果はありません。
まして、月1回程度なんてもってのほかです。
毎週2回程度運動するようにしましょう!
ゆっくりではなく少しきつい、疲れたなと思えるくらいが良いです!

・インターバルトレーニング

2つ目はインターバルトレーニングです。
インターバルトレーニングは
短い時間の運動と休憩を繰り返すことです。
これは「時間がない子ども」にオススメです!!

トレーニング方法
・20秒〜30秒運動する
・10〜20秒休憩する
・8〜10セット繰り返す

10分間で出来るインターバルトレーニングを紹介しています!!
ぜひこちらをやってみてください!

10分で出来る有酸素トレーニング

この他に縄跳びも有効です!!狭い場所でも実践できます!!

まとめ

今回は「子どもの体力低下」について解説しました。
体力の低下は怪我を引き起こすだけでなく、学力にも関係しています。
「運動なんてしてないで勉強しなさい!!」ではなく
学習能力を上げるためにも適度な運動を取り入れてみてください!!


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