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流行りのサウナ『ととのう』とは?

みなさんこんにちは。
そしてあけましておめでとうございます。
理学療法士の吉田侑矢です。

2022年に私が最初に書こうと思った記事は『サウナ浴』についてです。
最近流行りのサウナや「ととのう」というのはどんなものなのか。
そしてこれが医療の観点からみるとはたして?
といったことについて今回は書いていこうと思います!

サウナは医学的にはどうなの?

後ほどサウナの入り方はお話ししますが、入り方は今はサウナ人気のためいろいろなところで見受けられます。
そのため先に身体に起こる変化や注意事項についてお話しします。
結論から申し上げますと・・・注意事項さえ守っていればとてもいいことです!!
もちろん気を付けなければならないことはあります。
しかしそれらに注意して行えば身体にとっていいので是非皆さんも試してみてください。

サウナによって身体に起こる変化は「血流」「心拍数」「血圧」「自律神経」があります。

サウナ注意点

血流
サウナ:増加  水風呂:減少  外気浴:平常

サウナで一度増加した血流は水風呂で一気に減少し、外気浴にて平常に戻ります。
このサイクルにより血液の循環を良くすることができます。

心拍数
サウナ:上昇  水風呂:下降  外気浴:平常

心拍数はサウナに入っている間に徐々に上昇していきます。心拍数が増えることで血流も促され、これが水風呂により急激に下降することで血流の減少にもつながります。

血圧
サウナ:下降  水風呂:上昇  外気浴:平常

体温が上がることで血管が広がり、血圧は下降します。広がった血管は水風呂に入ることで収縮し狭くなるため、これに伴い血圧は上昇します。血管の拡張や収縮、血圧の下降や上昇がこのサイクルで促すことができます。

自律神経
サウナ:交感神経  水風呂:交感神経  外気浴:副交感神経

体温が上昇するサウナや急低下する水風呂では興奮状態にあたるため、交感神経が優位になります。これが外気浴により副交感神経優位になるリラックス状態を『ととのう』と呼びます。

日常では普段味わうことのできない身体の中の急激な変化がもたらす状態は何とも言えない至福のひと時となるようですね。

サウナの注意点

そんな非日常の変化だからこそ、身体はびっくりしてついてこられないことがあります。これが重大な事故につながってしまう可能性を知っておきましょう。

高血圧
普段から血圧が高い方は要注意です。サウナ→水風呂→外気浴→サウナ…と繰り返していく中で血圧の変動に身体が付いていけなくなり、血圧が急上昇する恐れがあります。
心疾患
心臓に持病を持っている方も言わずもがな、注意が必要です。
血流や心拍数に大きな変動があるので心臓への負担ももちろん大きいです。
もとから心臓に持病がある方が心臓に負荷をかけるのは危険なため注意しましょう。

サウナ注意点

興味があるけど内科などにかかっているという方はかかりつけのお医者さんに相談してください。
今もうやっていて大丈夫だし、やめられない!という方は次項「サウナ浴の方法」の中にちょっとした方法をお話ししますので、耳を傾けて頂ければ嬉しいです。

サウナ浴の方法

さて、ここからはサウナ浴についてどのように行うことなのかお話していきます。
サウナ浴で今流行りの『ととのう』とはサウナ→水風呂→外気浴を繰り返すことです。

サウナ

サウナ
1回に10~12分と言われています。
ただし無理は禁物です。あくまで指標のため個人差があっていいと思います。
一つの目安として心拍数を基準にし、110~120回/分ほどまで上昇したら出てもいいと思います。

水風呂
1回に2分ほどと言われています。
これもサウナと同じように無理をしてはいけません。サウナにも言えることですが、施設によって温度は違うので一概に時間を決めるのはやめておきましょう。水風呂に抵抗がある方は最初は足だけ入れてみるのもいいと思います。
心拍数は普段よりも下がったところで安定していれば十分です。

外気浴
1回10分ほどと言われています。
くどいようですが時間に縛られないでください。真夏と真冬で外の温度は違いますよね?いつも統一していなくていいんです。
心拍数が平常に戻り安定して来たなと思ったらOKです。

まとめ

最近流行りのサウナ『ととのう』にフォーカスを当て、医学的な視点から記事にしてみました。
注意点さえ守っていれば身体にもいい変化をもたらすことのできるサウナ浴!
みなさんもぜひ一度試してみてはいかがですか?
今回詳しくお話していませんが「体を洗ってから」「サウナの後は汗を流してから水風呂へ」など最低限のマナーを守り、ととのいましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。
今年もみなさんに健康についてお話していければと思っています。
2022年も私たちHECをよろしくお願いします。

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