見出し画像

子供たちの運動能力を上げるためには?

こんにちは。
理学療法士の吉田侑矢です。
今回の私の記事は子供たちの運動能力向上についてお話していきたいと思います!
少し前になってしまいますが前回の私の記事では『子どもロコモ』についてお話しさせていただきました。
まだ読んでいない方はぜひそちらの記事から読んでみてください。

さて、そんな子どもロコモを無くすべく今の子ども達に運動してもらいこんな言葉がなくなってくれればなと思います。
では本題に移っていきましょう。

子どもの運動能力が上がるゴールデンエイジ

皆さんはゴールデンエイジという言葉をご存知ですか?
聞いたことがあるという方も多いかと思います。
このゴールデンエイジとは、神経の発達が著しい時期のことを言います!
つまりこの時期に体を動かすことで運動学習がされやすく運動能力が高くなりやすいのです!

スキャモン

上図の神経型がいわゆる運動神経(運動能力)の発達に関わっています。これを参考にしていただくとどの時期に運動することが効率が良いか、またこの時期に体を動かさないことにより運動能力の発達がやや乏しくなってしまうかというのがわかりますね。
4~5歳あたりから急激に上昇12歳付近で100%に到達します。
しつこいようですが、この時期に運動をすることが特に大切なんです!!
ではこの時期に具体的にどんなことをすればいいのでしょうか?

プレゴールデンエイジ

ゴールデンエイジの中でも前半部分である8歳くらいまでのことをプレゴールデンエイジといいます。ここでは基礎的な体力の向上や筋肉の発達が見込めます。
まずはプレゴールデンエイジの特に前半部分についてお話していきます。

4~6歳ほどの年齢である前半部分は少しずつ言葉の理解力が高まっていく時期でもあります。
ここでルールに縛られたものや頭を使う運動はあまりおすすめできません。
理解に苦しんでしまい、運動が難しく感じたり楽しくできなくなってしまう可能性があります。

プレゴールデンエイジ

このような単純な運動が望ましいですね。
水泳は少し硬く感じてしまうかもしれませんが、浮いたり少し進んでみたりとそんな簡単なイメージで大丈夫です!

プレゴールデンエイジの後半である6~8歳程度では少しタスクのある運動をしていきましょう。ルールを覚えていくことも大切です。
発達してきた頭を使いながら運動していくことに適した時期になってきます。

プレゴールデンエイジ後半

頭を使うこともできますし、チームメイトとのコミュニケーション能力も上がります!

ゴールデンエイジ

いよいよゴールデンエイジの時期に入ってきます。
9~12歳程度の年齢です。
この時期ではプレゴールデンエイジで発達した筋肉をいかに上手に動かしていくことが出来るかが大切です!

ゴールデンエイジ


ひとつのスポーツに絞って練習することもいいですが、おすすめはいろいろなスポーツを経験し、いろいろな筋肉を動かすことです!
習い事などをするのもいいですが、学校で行う体育も好き嫌いせずにどんな競技にも全力で取り組みましょう。

ポストゴールデンエイジ

補足ですが12~15歳程度のことをポストゴールデンエイジといいます。
ここでは神経系は9割以上が完成していると言われているため、ゴールデンエイジの時のような急速な学習速度は見込みにくくなっていきます。
よってこの時期からは何か動作を獲得するためには反復練習が必要になってきます。
中学校で行う部活などは毎日の積み重ねが大切ということですね!

まとめ

今回は『脱・子どもロコモ』をテーマに年代でどのようなことをするべきかお話しさせていただきました。
年齢に合わせた運動を行うことで子どもの運動能力の向上を効率よく進めることができます!
この記事を読んでくださった皆さんの力で少しでも子ども達の運動する機会が増えれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?