見出し画像

NYの飲食店、冬はテントで営業?新しい形へ

画像6

ニューヨークでは6月22日以降、1万件以上のレストランが、屋外での飲食プログラム「Open Restaurants」に参加しており、80以上のストリートへの車の侵入を禁止し、歩行者天国になっているなど、場所によっては賑わいをみせています。

私は9月になって初めて、近所に住む友人とのランチで使用しました。友人は3月以降、「フルリモートワークで、1度も地下鉄に乗っていないし、このOutdoor Dining「屋外飲食」も9月に入って初めてトライする」とのこと。経済活動が再開しているニューヨークですが、州全体では未だに1日1000人程の新規感染者が出ており、警戒をキープしている人とそうでない人との差が大きいと感じます。

ランチに訪れたのは、ブルックリンのウィリアムズバーグに昨冬オープンした、ピッツェリア、LEO。農家から直接仕入れたこだわりの野菜を使ったピザとナチュラルワインを楽しむという、今っぽいコンセプトのお店です。

画像1

画像5

(LEOの屋外に設置されたOutdoor Dining「屋外飲食」の座席。本来は駐車スペースや車道に座席が作られています。)

ワインは店内の冷蔵庫から好きなものを選び、小売価格+$20を持込代とし、お店で飲むことができます。このセルフスタイルは、ここ数年日本でもよく見かけますが、(私は神田にある中華料理店、味坊スタイルと呼んでいます)オペレーションが簡素化できるし、ワインリストを作る手間も省けるので、ワインの種類が頻繁に変わるお店には便利です。

画像2

(ボトルでオーダーする場合、店内の冷蔵庫からワインを選びます)

久しぶりの外食と友人とのお喋りにワインもすすみ、楽しいひと時でした。

画像3

(スタッフにおすすめされたアルザスのワイン)

画像4

(写真がいまいちですが、とても美味しかったピザ!)

このOutdoor Dining「屋外飲食」のスタイルでなんとか営業を続けているニューヨーク市の飲食店ですが、つい先日、このプログラムを10月末までの期限から無期限にすると、NYのデブラシオ市長が発表しました。(9/30より店内飲食再開の許可が出ていますが、客数25%までと厳しい条件付きです)

しかも、EATERNewYorkの記事によると、冬の間は、防寒として屋外にテントを張ったり、ヒーターなどの暖房器具を設置することが認められるとの事だそう。また、車との衝突を防ぐ安全対策なども強化の必要があると議論されています。Outdoor Dining「屋外飲食」がニューノーマルになるとすると、店内はキッチンのみで、座席は屋外のみ、なんていう新しい形の飲食店もうまれてくるかもしれません。

3月以降、1700件以上が閉店に追い込まれてしまったと言われているニューヨークの飲食店。あくまでも仮の姿だったOutdoor Dining「屋外飲食」が、ニューヨークの飲食店の新しい形として動き始めている様子が感じられます。

世界中のグルメが集まりトレンドをつくり、ニューヨーカーのお腹と心を支えてきた様々な飲食店。これから訪れるニューヨークの厳しい寒さを前に、まだまだ闘いは続きそうです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?