見出し画像

ホスピタリティを求めて〜サービス業からの福祉業界への就活のすすめ〜

現在、コロナの影響で本当に多くの飲食業や、サービス業で勤めている方がお仕事に困られています。
店舗の維持、従業員のコストの問題…
店がいつも通り営業できないことで、自宅待機を余儀なくされている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
現在わたしは介護福祉の現場経験を約8年ほど経て、介護業界を希望するかたと施設様を繋ぐ、エージェントのお仕事をしています。
コロナになってからは、転職のお問い合わせがとても多くなり、中でも飲食業やサービス業で働かれている方からの相談がとても多くなりました。そして今回の緊急事態宣言。
それを聞いたとき、
「なにか私に出来ることはないだろうか?」と居ても立っても居られなくなり、記事を書くことにしました。普段は有料公開していますが、今回はそのようなことを言っている場合ではないと思いますので無料で提供させていただきます。

介護はホスピタリティが求められている

まず初めに介護に1番求められていることって何でしょうか?

おむつを綺麗に変えることのできる介護技術でしょうか?
それとも現場を察知して取り組むことの出来る経験値なのでしょうか?

確かに経験や介護技術があるに越したことはありません。しかし、いくら巧みな介護技術や経験値を持っていたとしても、介護を受ける相手にたいして例えば「さっきおんなじ事言ったでしょ?!」とか、「そんな簡単なこともできないの?!」と言った不快な言葉や傷つけてしまうような態度を取ってしまっていては、良い介護士とは言えないと思います。

福祉を始める前にとても大切なのは介護技術でもなく、経験でもなく相手のことを知ろうとするコミュニケーション能力と、相手の気持ちを大切にして支援する気持ち、いわゆるホスピタリティです。

介護はひと相手のお仕事なので、
「相手はどういう人で、どんな想いでなにを求めているのだろうか?」それを考え思いやるホスピタリティが何より重要となってきます。

実は福祉の現場も広い意味ではサービス業の中に入っていることもあり、接客業をされていた方は介護のお仕事にとても向いています。

なぜなら接客業の方はこれまで、お店に来てくださるお客様に対して「どうすれば喜んでくださるのか?」「どうすれば美味しいと言ってもらえるのか?」を考えてこられた方がとても多いからです。

たくさんの方とお会いして感じてきたのは、接客業をされていた方が介護に入られると、とてもスムーズにはいられるなぁということでした。

介護福祉の今後の需要とは?!

福祉とくに高齢者介護の分野のお仕事は、
これから益々需要が高まっていきます。
なぜなら2025年には約400万人の方が、75歳以上の後期高齢者になっていかれるからです。
これはいわゆる戦後ベビーブームに産まれた団塊の世代の方たちが75歳の節目を迎えられることを意味しています。

現在でも介護の職員の数は足りていませんが、その頃になると38万人くらいの人手が足りなくなるだろうと言われています。
おそらく2040年頃までは間違いなく高齢者の数は増え続けるので、今後なくならない仕事だとも言えるかと思います。

「介護福祉」のイメージって…?

ところで「介護福祉」という言葉を聞いて、皆さんはどんなイメージをもたれるでしょうか?
大変な仕事…きつそう…安月給なんでしょ?
もしかしたら、皆さんのなかでそういったイメージがあるかもしれません。

確かにひと昔まえには、そういったマイナスのイメージはあったかもしれません。

けれど今は国から「介護職員処遇改善費」というお金もおりてきているので、かつてほど安月給というわけではありません。

この「介護職員処遇改善費」とは、国(厚生労働省)が介護職員の人はお給料が安いから、その分上乗せしましょうと払ってもらってるお金のことです。

この処遇改善費は、法人ごとに預けられるので事業所や施設によって額は違いますので、ご注意ください。
施設も木の温もりが感じられるスペースに、個室対応型が増えてきたりと、イメージは昔に比べてかなり良くなっていると思います。

自分に合った職場を見つけるために…

まず介護の仕事をするために、おすすめなのが
昔のヘルパー2級の資格にあたる介護職員初任者研修を受講してみてください。

学校は幾つかありますが、一旦わたしの母校のスクールを張り付けておきます。

ここでは介護に必要な知識や基本的な技術、考え方などを16日間に渡って教えてくれました。

無資格でお仕事に就くのもありですが、
基本的な考え方は知っておかれてても無駄ではないと思います。

次にどの施設を選ぶかについてですが。
働かれる方の性格によって施設選びも異なってきます。

例えばたくさん時間通りに動いて忙しく働く方が好き!
ということであれば、特別養護老人ホーム・老人保健施設などがオススメできます。

施設の中身については、また別の機会に詳しく書いていこうと思いますが、

特別養護老人ホームと老人保健施設の大きな違いは、亡くなられるまで終身そこにいる施設なのかそうでないかというところに分かれます。

特別養護老人ホームは、終の住処(ついのすみか)と言われるほど亡くなられないと退所にはなられないのに対し、
老人保健施設は、怪我や病気などで病院🏥に入られた方が一旦入所してリハビリをしながら、お家に戻るために頑張る場所…と思っていただけたら大丈夫です。

介護はその方が自分自身ではできないところを手伝い支援するお仕事になりますが、
特別養護老人ホーム(特養)や、老人保健施設(老健)では介護の手を必要とされることも多いので、時間ごとにやることはたくさんあると、思います。

反対に少人数もしくは1対1でその方と向き合って仕事をしたいということであれば、訪問介護のおしごとや、認知症対応型のグループホームが合っておられると思います。

訪問介護は、利用者の住んでおられるご自宅にお伺いし、支援を行うサービスのことです。
主に利用者の住われている居室の掃除や洗濯、料理などをする仕事と、入浴やおむつ交換などのお身体に直接触れるお仕事に別れます。

またグループホームは認知症の方が集団生活されているということもあり、環境の変化でご利用者さんが不安にならないように(認知症の方はいま何時?とか、ここどこ?という記憶を忘れてしまわれる特徴があるため)
入浴の際などは1対1の個別支援を、行っておられます。

施設の雰囲気も特養や老健と比べてゆったりされているので、利用者さんに合わせて動くことも可能だと思います。

それぞれの事業所さんの特徴についてはホームページなどで確認いただけたら…と思うのですが、あまりに書くと長くなり過ぎますので

今回はこれにて失礼致します。
もし分からないことがあれば、またお聞きくださいね!!





この度はお立ち寄り下さり、ありがとうございます。ニュイの考えに共感いただけたら、サポートして下さると喜びます!!サポートいただいた分は、今後の執筆活動のための勉強資金として大切に使わせていただきます。