美味しいもの

美味しいものを食べると、元気になる。
食べるために生きている! と思ってしまうくらい食べるのが好きだ。

食事の一口目が最高である。
お腹がすいているときほど、食べるスピードが速くなる。
黙々と忙しなく食べ物を口に運んでいる。

よく喋る人や、たくさん話をしたくなる人とご飯に行くと、食べるのが遅くなる。こういうときは、食べることにはあんまり集中していない気がする。
味は美味しいと、感じているだろうけれど、会話の内容は食べているもののことではない。食べることより話すこと、聞くことに集中して、箸が進まない。

黙々と食べ物に夢中なときは、頭の中でもその食べ物のことばかりで、食べるスピードは速くても、「味わっている」のだ。

お盆休み、家族と外食すると、私は結構、食べるスピードが速い。
家族といると、あんまり、食べているときに喋らない。注文してからの待ち時間か、食べ終わった後に喋る。母親は食べるのが遅いから、そうなっている感じもある。

家族と離れて暮らしている間は、外食は友達と行く。よっぽどお腹がすいているか、食べたいものがあるときは1人でも店に入る。

友達と美味しいものを食べに行けるのは至福の時で、ありがたい。
家族と美味しいものを食べに行けるのもありがたい。

一緒にご飯を食べる人によって、当然だが、会話の内容が異なる。私の世界は1つであり、誰といても、そんなに言動は変えていないつもりである。何を話せばいいか戸惑ったときは、とりあえず、自分の近況報告をしている。あとは、他の人の興味・関心に話を寄せる。互いに共有できる情報には一定の範囲があるように思う。それでも自分とは異なる経験や考えを他の人から聞けると、自分の知らなかったことがたくさんあって、人(世界)って多様だなあ、色々だなあと思う。
話を聞いて、嬉しかったり、びっくりしたり、ちょっと引いたり、思うことも色々である。

ご飯を食べに行った後に、ご飯の記憶が強く残るか、会話の内容が強く残るか、どっちもまあまあ覚えているか、忘れ去っているか、

多分、私がまあまあ覚えている事柄は、印象強い美味しさか、印象深い会話の内容である。日常の中のちょっとした感動体験のような気もする。

また、美味しいもの食べに行きたい!

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