夏の振り返り②夏の甲子園決勝

甲子園の決勝を現地観戦したので、決勝含め今年の甲子園総括でもしようと思う。

主役

この夏の主役は誰か。
大会前巷ではBIG4と噂されていたが、うち1人の大阪桐蔭:前田悠伍は地方大会にて敗退。

終えてみては慶應の丸田、小宅だったと思う。史上初の決勝戦先頭打者ホームラン、チーム内最多安打の丸田、準決勝完封&決勝打、胴上げ投手となった2年生エースの小宅。

大会予想

内容が前後するが。
自分は根っからの高校野球オタクであるが、今まで見てきた感覚的に、勝ち上がっていくチームは地方大会では苦しむところがありながら甲子園入りすれば初戦で圧倒的なレベルの違いを見せつける、と思っている。顕著なのは2015東海大相模、2018大阪桐蔭、2019石川星稜など。
今回で言えば、初戦を一通り見て、慶應、履正社、広陵だと思った。
圧倒的な力、というのはバカ打ちするというより抜け目なさを感じさせるもの。要所でてんを取り、相手には点を取られたとしても1、2点で、勝てる見込みがなさそう、な試合をするようなものである。
なので、仙台育英と浦和学院の乱打戦を見て、仙台育英の連覇はないと早々に予想していた。終わってから書いてるので後出しジャンケンのようだが、3回戦で履正社に負けると、信じて疑わなかった。結局履正社には勝ったが。。
というわけで他は大体順当に進んで行ったと思っている。奈良の智弁はもう少し上がれると思っていたので花巻東に負けたのは少し残念だった。

決勝戦

超満員だった。なんとか外野チケットを入手して、地元の後輩と2人で観戦。
初回先頭打者ホームランに始まり、鈴木ー小宅のリレーで2失点で終了
スコアだけ見れば大きく開いてしまったが、継投が大きく左右したと思っている。どちらの先発も立ち上がりに少し崩して3-2となり、だんだん調子が出てきて、というタイミングで継投となってしまった。あのまま湯田がいっていれば、とは思う。たらればだが。結局継投後高橋で簡単に2アウトまで行ったが、エラー絡みでビッグイニングとなってしまい、試合が決まってしまった。基本的に自分は高校野球においては4点差まではひっくり返しうる差だと思っている(流れが簡単に左右されるので)があの大応援団では流れが変わりにくいものだった。もう少し点差が開かない、点差的に締まったゲームであれば雰囲気ももう少し変わったのではないかと思っている。
一方の慶應ももう少し鈴木を引っ張っていいのに、と思っていたが小宅は完璧だった。準決ー決勝で覚醒したと言えば大阪桐蔭の藤浪がいるが、それに近いものを感じた。スピードこそ140前後だがインサイドの出し入れが素晴らしすぎる、あのフォームからコントロール、変化球まで全て「様になっている」様子だった。大舞台に強いのだろうと思う。
とは言えあそこまで強さを誇った仙台育英も負ける時は意外にあっさりしているもんだと思った。3回戦みたいな熱戦になって競り負けるとかすると思っていたけど、あのように負けると応援もさることながらあの日の実力においては慶應の方が圧倒的に上だったんじゃないかと思う。

応援

凄かった。あれはテレビと現地とでは感じ方が違うと思うし、スマホで動画を撮ってもあまり凄まじさが伝わらなかった。が、仙台育英の応援団はアルプスだけに対し、慶應は球場の3塁側半分は慶應の応援をしていた。流石にやりにくさはあるだろうなとは思ったものの、批判する人の気持ちはわからない。自分は全然楽しかった、という感想。特に仙台育英を応援していた人が胸糞悪くなる、のもわからなくはないがにしてもただの負け惜しみではないかな、て感じ。中立の立場で見ている人が慶應にやりすぎだと批判する気持ちはわからない。現に球場全体の雰囲気が変わるのはあるし、それ含めて良さだと思っている。見に行っている人はお金を払っているからこそあの“高校野球”というコンテンツが成り立っているわけで、観客にも好きなようにする権利はあると思う。もちろん周りの客に迷惑をかけるのは良くないが、大きな声を出すくらいはどの席に座っている人にも保証されている権利だと思うし、仮に隣の人が同じチームを応援していれば一緒に肩組んで歌うぐらい、許されるべきだというのが自分の考えである。

国体も終わって

先日国体も終わり、今年の3年生の高校野球というものは全て終わったところ。
仙台育英が慶應に圧勝し、リベンジを果たした。
コメントを見ていれば、案の定「応援のせいだった」とあった。そうではないな、と思っている。もちろんなくはない、が最も大きい要因といえば小宅鈴木のチームのエース2人が2年生で大会に参加していなかったこと、もう一つは気持ちの問題ではなかろうかと思う。仙台育英はリベンジしようという思いがあり、慶應は最も取りたかった甲子園を取って、やり切った思いがあったのではないかと推察する。
そこであっさり負けてしまう慶應も、ボコボコにやり返す仙台育英も含めて、高校野球っていいもんだと、改めて感じた。

迫るドラフトにも注目したい。

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