海の駅めぐり #002 ちょうし「銚子マリーナ」
こんにちは。nyooooです。
『道の駅めぐり #022 季楽里あさひ』での立ち寄りにと、絶景で有名な「屏風ヶ浦」へ向かったところ、レーダー探知機から「海の駅があります」の音声。厳密に言うと付近の駐車場をお借りして付近を散策しただけですが、せっかくなのでちゃっかり「海の駅めぐり」ということにしてしまいます。
それでは、出発進行 🚗💨
🗾 [地理]ちょうし海の駅「銚子マリーナ」 × 太平洋
眼前には太平洋の大海原が広がり、北側には茨城県と千葉県の県境でもある利根川が太平洋へと合流する場所に位置する千葉県銚子市。ちょうど魚の尻尾の付け根のような部分に銚子マリーナはあります。
このような状況下でなければBBQを楽しむことができる施設が併設されているためきっと賑わいを見せているであろうマリーナですが、基本的には船舶を楽しむ方のためのマリーナのようで、遊覧船などのビジターが楽しめる海のアクティビティというのは無いようでした。
今回はこちらからすぐの遊歩道から散歩が楽しめる「屏風ヶ浦」、少しだけ移動した場所で見ることができる奇形の岩、そして「地球の丸く見える丘展望館」へと足を伸ばし太平洋へと沈む夕日を楽しむことにしました。
🚶♀️ [散歩]銚子マリーナ海水浴場
駐車場
屏風ヶ浦方向の眺め ¥0
「屏風ヶ浦」は、「銚子マリーナ」の目と鼻の先にあります。駐車場からの眺めがもう絶景という素敵な場所です。「屏風ヶ浦 遊歩道」へ向かう途中には「銚子マリーナ海水浴場」があるので、もちろん砂浜も散歩することにしました。
砂浜
名洗港(なあらいこう)海浜公園方向の眺め ¥0
南国オーラを放つ木が生えている場所は「銚子マリーナ海水浴場」に隣接する「名洗港(なあらいこう)海浜公園」。この日は本当に気持ちの良い天気で、砂浜に打ち寄せる波は穏やかでキラキラと美しく、この景色を眺めているだけでも本当に気持ちの良い時間を過ごすことができました。ここで引きたて淹れたてのコーヒーを飲めたら、美味しいに違いありません。
ここで満足してしまいそうになったけれど、お目当てである「屏風ヶ浦」を散策しに歩みを進めることにしました。
🚶♀️ [散歩]屏風ヶ浦
屏風ヶ浦の侵食
波食窪(はしょくくぼ) ¥0
屏風ヶ浦は下総台地が波によって削られ、約10kmにも及ぶ縞模様が印象的な美しく切り立った崖です。約300〜40万年前頃の地層で、人らしき直立2足歩行の猿人が出現し進化を始めているような時代ですから、本当に途方もない時間が詰め込まれた地層です。
窪んでいる部分は「波食窪(はしょくくぼ)」と呼ばれ、波に削り取られできた窪みだそうです。1960年代に消波ブロックを設置するまでは年間50〜100cmも削らていたようですが、対価として手前のように草が生い茂り縞模様の景観を遮るようになったそう。削られたくない・縞模様を愛でたい...どれも人間のエゴだなと、自然の変化を受け入れる心の大切さも感じました。
屏風ヶ浦の地層
火山灰と関東ローム ¥0
ざっくりですが、グレーベージュと黄土色の境目あたり、垂直方向に中央あたりの層が220〜230万年前の火山灰だそうです。さらに地表に近い濃い茶色...ちょうどプリンのカラメルのような部分が「関東ローム」です。富士山や箱根・群馬といった関東の山々の火山灰が蓄積された、関東平野の大部分を作っている地層です。
富士山の火山灰は、千葉県や茨城県まで降り注ぐと聞いたことがある程度でしたが、本当にこんな場所まで...と、思わぬ場所で富士山という火山の大きさを改めて思い知らされる形となりました。
屏風ヶ浦と水路と海水溜まり
亀さん ¥0
「屏風ヶ浦 遊歩道」を遊歩していると、途中に水路のようなものがありました。目をやった瞬間、亀さんがいることにすぐに気がついた自分の観察眼にちょっとだけ関心していまいました。完璧に景色と一体化している亀さん、みなさんも探してみてくださいね。
亀さんは縁起物とされる生き物の代表ですから、きっと良いことがあるに違いないと一段と散策の足取りが軽くなりました。こんな調子で屏風ヶ浦を満喫した後は、すぐ近くにある奇形の岩をいくつか見に行くことにしました。
🚘 [立ち寄り]犬岩
太陽を見上げる犬岩 ¥0
屏風ヶ浦の地層よりはるか彼方、ジュラ紀(約2億年〜1.5億年)の地層とされている岩が風化・侵食を経ておすわりをする犬のような形となった地層が「犬岩」です。
日本列島の形のおおよそができたのが50万年ほど前ですから、屏風ヶ浦の地層は近代のことのように錯覚してしまいそうです。犬岩の地層がこの場所にあり続けた時間の長さはもはや想像できなすぎて、宇宙レベルでのロマンすら覚えます。
ちょうど犬が見ている向こうには桟橋の先には富士山が見えたり、この岩が犬の形となったのは源義経がこの地を離れる際に主人を慕って七日七晩鳴き続けてこの岩になったという伝説もあるそうです。この景色を見た遠い時代の人たちの想いもまた素敵だと思える楽しい場所でした。
🚘 [立ち寄り]千騎ケ岩
遠目からの千騎ケ岩 ¥0
「犬岩」から歩いてすぐの場所には「千騎ケ岩」という岩もあります。左手にある白い建物は「外川漁港」ですが、残念ながら入場禁止ということでその先にある「千騎ケ岩」を間近で観察することは叶いませんでした。「犬岩」と同年代に形成された地層からなる岩で、白い砂岩と黒い泥岩が混ざり合った様相をしている岩のようです。
名前の由来は「犬岩」でも登場した源義経伝説のひとつのようですが、史実としての根拠は無いようで、悲劇の英雄への想いが語り継がれる中で後世の人たちが彼を想いこの岩に「千騎ケ岩」と名付けたようです。
遠目にも岩の中央付近に針の穴のように見える「穴」、こちらは海面がもっと高かった頃に波に削り取られできたそうです。穴ができた頃から海面が2〜3mは下がったということになりますね...自然が作り出すさまざまな形は楽しいものの、海面が下がった分の太平洋の水はどこへ行ってしまったんだろうという興味を掘り下げたくなる眺めでした。
🌅 [夕日]地球の丸く見える丘展望館
入館料 ¥420
屋上からの夕日
夕日を眺める場所をどこにしようか「銚子ポートタワー」と迷ったものの、丘陵地のため外で眺めることができる「地球の丸く見える丘展望館」へ向かうことにしました。この丘陵地もまた「犬岩」や「千騎ケ岩」と同じ年代の地層が残ってできた「愛宕山」の山頂にあります。
こちらの展望スペースでは、360度ぐるっと太平洋・筑波山・富士山・九十九里浜・屏風ヶ浦・犬吠埼灯台など、どの方角を見ても本当に素晴らしい視界が広がります。まだ日が高い時間から訪問しましたが、建物内には銚子の地学について学ぶことができる展示がありますので、立ち寄ってきた場所の復習をして過ごすことができました。
太平洋に沈んでいく太陽は感動的な美しさで、入光角度の変化がもたらす色の変化をじっくりと堪能できる贅沢な時間を過ごすことができました。秒単位で色の変わるこの時刻、どの瞬間のどの色も美しいです...
📖 [スタンプラリー]ちょうし海の駅「銚子マリーナ」
N/A
スタンプ ¥0
今回はそもそも「銚子マリーナ」自体に行っていないこともありますが、スタンプを集めるという楽しみはありませんでした。ここまで「道の駅」「海の駅」「空の駅」とめぐっていますが、「海の駅」「空の駅」については必ずしもスタンプがあるというわけではなさそうです。
毎回無かった...とがっかりするのも切ないので、スタンプラリーの楽しみは「道の駅」だけに絞り、スタンプがあった場合だけ載せるスタンスにしようかなと思います。
📖 雑記
屏風ヶ浦・犬岩・千騎ケ岩・愛宕山は、少し+αを調べてみるだけでもタイムトラベルのような楽しさを満喫することができました。美しい眺望や銚子といえばの鮮魚以外にも、こんな楽しみ方もできるエリアだったのかととても勉強になりました。
今回は鮮魚を楽しんでないけれど、食べてよし・眺めてよし・学んでよし、の本当に楽しい場所でした。少しだけ生まれ故郷小樽の潮風や漁師町の面影も重なったりもして、本当に心地よい滞在をすることができました。
📖 海の駅めぐりの記録
・自宅からの距離:90 km
・累計走行距離:236 km
・めぐった海の駅の数:2 個
・集めた道の駅スタンプ:1 個
・あって良かった装備:特になし
・なくて良かった装備:特になし
・課題:野暮用でバタバタしていたら記事のアップが過去最遅に...
ちょっとしたハプニングにより予定外のことが色々あったため、記録を進める思考の余裕がなく記事のアップが本当に遅くなってしまいました...めぐった数にもよるけれど、モットーは「めぐった後1週間以内」だっただけにこれは大失態です。
とはいえ、記事のアップは生活において最優先事項に位置付けるものではないので致し方のない場合もあります。完璧を求めすぎず、引き続き「楽しむこと」「継続すること」に重きを置きながら記事をアップしていければと思っています。
🔗 参考リンク
・ちょうし海の駅
・[銚子ジオパーク]屏風ヶ浦
・[銚子市観光協会]銚子マリーナ海水浴場
・[Wikipedia]関東ローム層
・[銚子ジオパーク]犬岩
・[銚子ジオパーク]千騎ケ岩
・[千葉県]外川漁港
・地球の丸く見える丘展望館
・銚子ポートタワー
・[銚子ジオパーク]地球の丸く見える丘展望館
📚 関連マガジン
・道の駅めぐり
・海の駅めぐり
・空の駅めぐり
海の駅めぐり #002 ちょうし「銚子マリーナ」 - 完
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