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32.試験②~2011.1月~


試験2日目


この日は1限だけ試験。


頓服をあらかじめ飲み、気持ちを落ち着かせる。

指定席に着く。


今回も水を飲んでいいか先生に尋ねてから。


このときにはもうなんだか不安感はおさまっていた。


動悸は相変わらずしてたけど大丈夫、と思えていた。


試験が始まり、集中していくうちに動悸もおさまっていく。



そしてまた1つ試験を終えることができた。


試験3日目


この日も試験は1科目だけ。


この3日間、行きは全部親に送ってもらった。


仕事の合間をぬって送ってくれた。


忙しいのにごめんなさいと何度も思った。


でも送ってくれたおかげで電車という不安が1つ減るからすごく安心したんだ。


本当にありがたかった。


この日はあんまり不安はなかった。


次の日は休みだし、大丈夫だなと思ってた。


緊張はしてたけど、大丈夫だろうって。


頓服もあらかじめ飲んだし。


教室に向かう途中、いつも一緒にいる仲の良い子と会い、また不安は少し消えた。


この試験も普通に受けられるだろうなと思っていた。


教室に着き、指定席に座る。


このとき水を飲んでいいか聞かなかった。


聞かなくても平気だろうって思えていたから。



でも聞いておけばよかった…。


どんどん動悸が激しくなる。


緊張とかとは違う。
1日目、2日目とは違う。


薬飲んだから大丈夫、と言い聞かせる反面、
薬飲んだのになんで?

という気分にもなった。


席に着いてから試験が始まるまでの4、5分がやけに長く感じた。


その間もどんどん動悸は激しくなる。


 はやく始まって!!


心の中でひたすら叫んでいた。


試験が始まってしまえば集中できておさまるだろうと思っていたから。


ようやく試験が始まった。


だけど不安と恐怖で頭がうまく働かない。


手が震えて字がうまく書けなかった。


泣きたくなった。


逃げ出したくなった。


だけどとりあえず問題を解いて、はやく終わらせようと思った。


せっかく頑張ったんだから無駄にしてたまるかって。


問題をすべて解き終えた頃には動悸は少しマシになっていた。


退室可能時間の30分を超えた時点で、私はすぐに退室した。


友達も試験を終え戻ってきた。


答え合わせをしながら一喜一憂する。


友達といると楽しいし、安心する。


笑顔になれる。


だけど疲労感がはんぱなく、体調も悪かったので
すぐに帰ることにした。


これ以上大学にいたくなかった。










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