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12.「時間」がこわい~2010.12月~


いつどこにいても不安がつきまとうから、毎日がこわかった。


いつになったらこの不安がなくなるのかわからない。


1日を過ごすのが精一杯。



夜寝るのはこわいけど、夜になると安心した。


「ああ、やっと辛い1日が終わる」って。


「明日は不安にならないで過ごせるかもしれない」って。



それでもまた不安な1日がやってくるんだ。


発作まではいかないけど吐き気や胃の痛み。


不安からくるものだから必死に考えないようにする。


悪くなったり良くなったり。


気分の浮き沈みも激しい。


「1日」というのがこわかった。


そんな日が毎日続いて、

あるとき時計を見ながらふと思った。



毎日毎日24時間時計は
時間を刻み続けるんだ。

曜日が変わっても、
年が変わっても、
時間の感覚は変わらない。

それは今までもそうで
これからもずっとそう。



当たり前のことだけど、このときはそのことが
すごくこわかった。


この先長い人生を生きることが不安だった。



だからって死にたいとかそういうのではなくて。



自分はこの先普通に生きていけるんだろうか、
という漠然とした不安。


いつまで続くかわからない恐怖。

どうしたらいいのかわからない不安。

1日を過ごすのがやっとで、それがこの先何年も続いたらどうしようという不安。



時間というものがすごくこわいものに感じていた。



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