オフィスに行く意味ってなんだっけ?
はじめまして、freeeでムーブメント型組織の研究とファシリティマネジメントを担当しているnayumiです。
新型コロナウイルスも依然として猛威をふるい続けており、不安な日々が続いていますね。ただ一方でコロナは”本質的な働き方”を考える良い機会をくれたことも事実。今日は私がコロナきっかけで思った「オフィスに行く意味」と今後のチャレンジについて書きます。
オフィス不要?
freeeがフルリモートワークを開始して5ヶ月が経ちました。もともと出社ベースの働き方をしていたため、全社フルリモートは大きなチャレンジでしたが、業務自体はスムーズに移行ができました。一方、コミュニケーションやカルチャーの維持が課題として残っていますが、freee独自の「Hack everything★」という価値基準の元で、全社員で試行錯誤を続けています。
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社会全体もリモートワークの有用性に気づき始め、オフィスをなくし、恒久的にリモートワークに振り切る企業も出てきました。
もはやオフィスは不要なのか…という考えもよぎりますがその問いには個人的には懐疑的です。
きっかけは3ヶ月ぶりの出社
緊急事態宣言解除後、用事があってオフィスに出社しました。3ヶ月ぶりにオフィスに行くことが楽しみで、その日はいつもより早く目が覚めたことを覚えています。しかし、出社して少しがっかりすることになります。その時の私の社内SNSへの投稿です。
フルリモート推奨のため、当然オフィスにはほとんど人がいなかったのです。さみしさを感じつつこの時私は無意識にオフィスに求めていたものに気づきました。
・リアルなコミュニケーションを通してモチベーションを刺激されたり、思いもしなかったアイデアの火種が生まれること
・同じ場所、時間を共有することでの連帯感・帰属意識が得られること
・とにかく仕事に集中できること
オフィスにしかない価値を再認識した瞬間でした。
これからfreeeはどうするのか
リモートワークでも、生産性・繋がり・カルチャーをある程度担保できるということは、freeeのこれまでの取り組みで実証できています。
リモートでも進化を止めない! ~ 組織サーベイで見えた課題と対策
一方、強い連帯感やムーブメントを起こす熱量を生み出すのはリアルなオフィスの方が長けているように感じます。
ただ、freeeはまだ中長期的な働き方の結論を出すことはしていません。リモートでもオフィスでも色々なことを実験的にやってみることにチャレンジしています。まさに価値基準としている「アウトプット→思考」をしながら、freeeらしいオフィスの在り方や働き方を模索している最中です。
実験場としてのオフィス作ります
そのチャレンジの一つとして、3ヶ月ぶりのオフィス出社で感じたことをベースに、五反田のオフィスの増床を計画しています。どんなオフィスにしようか、考えていることの一部はこんな感じです!
・作業する場所からコラボレーションの場に
これまでの四角の島型レイアウトから脱却。
コラボレーションを生み出しやすいラウンドテーブルを執務デスクに採用
・リアルとオンラインが共存できる場に
用途に応じて、オープン、セミクローズド、クローズドな場を使い分けられるような家具を採用。
ブレストやディスカッションはオープンな場へ、話しかけられたくない時やちょっとウェブ会議したいときはセミクローズドな場へ、センシティブな話や集中したいときはクローズドな場へ、と選択可能に。
オープン後は、社内の様々な部署のメンバーに使ってもらい、フィードバックを募る予定です。それを今後のワークプレイスの進化に活かしていきたいと考えています。
このチャレンジの成功談も失敗談もシェアしていきますのでお楽しみに!
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働く場所を選べるという多様性
最後に、状況が落ち着いても、もとの働き方に戻るべき、とは全く思っていません。リモートとオフィス、どちらか一方ではなく、自分やチームのパフォーマンスを最大化できる場所や時間を自律的に選択して働いていける、その多様性を尊重することが今後は大事なのではないかと考えています。