EP05 人間関係の3つのタイプ
このnoteは2020年6月9日に収録した音声を文字起こししたものです。
こんにちは! ニューヨークから松村亜里です。
幸せに生きることを科学的に研究するポジティブ心理学をわかりやすく伝える活動をしています。普段メルマガも書いているので、音声メディアで何を発信するか迷うんですけど、もう少し定期的に発信できるように頑張ります。
人間関係の3タイプで長続きするのは?
昨日の私のメルマガvol.285にも書いたのですが、実は今週末に大きな夫婦喧嘩をして、パートナーシップや人間関係などに興味を持っていろいろ勉強し始めました。
その中で面白いことを学んだので紹介します。アリストテレスが言っている人間関係の3つのタイプのことなのですが、友情関係にもパートナーシップにも当てはまるなと思いました。アリストテレスは人間関係のタイプは3つあると言っています。
1つは役に立つ関係(usefulの関係)。相手が自分にとって役に立つという関係です。仕事のことなのか経済的なことなのかは人によりますが、自分が欲しいものは得られるという関係です。2つ目は、pleasurable(一緒にいるのが楽しい)というものです。3つ目は、相手のことが尊敬できたり好きで付き合っている(based on goodness )です。
1番友情が長く続き幸せが感じられる関係は、3つ目の関係ではないかと言われています。3つ目の関係は一緒にいて役に立ったり楽しいなど、1つ目と2つ目を含んでいるということもあります。私も昨年「自分が役立つから一緒にいたい人たち」に対して嫌だなと感じるようになりました。昔から嫌でしたが......(笑)。実は私は結婚するのがすごく嫌だったのです。それは役に立つ人間関係を求められていたからなんです。
私は母子家庭の長女で男の子が兄弟に3人いたので、その頃は家事をこなせていて、きっと家庭的でいい奥さんになるタイプだったんでしょうね(笑)。その関係の中で付き合っている人に結婚したいと言われても納得できなかったんです。それでアメリカに来てしましました(笑)。役立つ人間関係が嫌だったんでしょうね。今でも嫌です。もちろん一緒にいて楽しいというのは良いと思いますが。楽しみがなくなってしまったらその関係はなくなってしまうということもあります。
私はよく「相思相愛の関係(相手が自分のことを大事に思ってくれていて、自分も相手を大事に思っている関係)」を持ちましょうと言っているのですが、片方ということもありますよね。私も今までに利用されたと感じることがありました。そういう時、自分は相手のことが好きで愛されたいと頑張っているようなところがあるのかなと思います。でもそうではなくて、両方が相手のことを大事に思えるのがいいのだと思います。私が思う本当に良い人間関係の1つに「相手の大事にしていることを大事にできる」ということがあります。なぜなら相手にとってそれが大事なことだからです。
アリストテレスがいう3つ目の人間関係は「お互いの人間関係にコミットする」というような言い方もしているのですが、それはとてもポジティブ心理学的な考え方だなと思います。この関係の特徴として挙げられるのが、「お互い、相手の性格とかキャラクターに惹かれて尊敬できる」ということがあります。つまりその性格やキャラクターに対して自分も成長したいと思えていて、相手も尊敬できるし自分も成長してより良い人になりたいという状態です。
恋愛関係においても、相手と付き合っていく中で自分がもっと良い人になろうと思えるような関係がいいと思います。これらのお話は英語で勉強したので英語で出てきてしまいますが、相手の素晴らしいところに惹かれれるというのは日本語で表すと「美徳」ですね。
強みと美徳を知れる「VIA」
この相手のキャラクターというのは、私がよく皆さんにおすすめしている「VIA」という強みの調査票で出てくるものです。この調査では、自分や相手の強みが24個出てくるんです。今では「VIA」を夫婦やパートナーと受けることもできます。
3つ目の人間関係が、お互いが好きで成り立っていて成長しあえる関係だとしたら、「VIA」を夫婦でやって相手のいいところを見るのはいいことなのかなと思います。
私はオンラインサロンでサークルなどをやると、問題を相談できるような機会があるのですが、その時はまず強みをフィードバックしあいます。そうするとやはり関係性は良くなります。やはり相手の良いところを見つけられる、それを感謝できる、強みをみるというのは関係性のベースになると思います。
今日はこれで終わりにします! 皆さんは3つ目の関係性を、恋愛関係でも友達関係でもどんなことができるか考えてみてくださいね。それでは素敵な1日をお過ごしください!
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