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Let it go

昨日友人とランチをしていた時、もう何度聞いたであろう、『過去のものすごく悔しかった話』の話になった。

義理の息子と当時付き合っていた女性が、とんでもなく失礼で頭がおかしく、散々いやな言動を受けた挙句、最後は3枚にも及ぶ恨みつらみがつのった手紙が送られてきた....

という話。

あなたは過去にこんな発言、あんな発言をした。ひどい人種差別者だ。義理の息子に対してああ言った、こう言った。余計な御世話にもほどがある。

といった趣旨のことがツラツラと殴り書きされていたそうなのだけど、それはもう10年近くも前の話なのだ。

「その彼女はまだ義理の息子さんと一緒にいるの?」

「いないわよ!いないけど、そこが問題じゃないのよ。私は散々嫌な思いをさせられたのよ!」

そう言って、まるで昨日起こった出来事かのように、涙を浮かべて話す。

どんなに悔しかったことも、悲しかったことも、時と共に薄らいでいくものだと思うけど、彼女は、まるで『死ぬまで絶対に忘れない!』と決意しているかのように、定期的に思い出しては、どれだけ悔しい思いをさせられたかを反復しているかのようにみえる。

彼女は経済的に成功した年上のご主人と何不自由ない暮らしをしているのだけど、育児がとても難しい息子がいて、大変な苦労をしている。

そんな大変さにくじけないためには

「立ち止まらず、ひたすら前に進むだけ」

と日頃から言っているけれど、心の疲れが癒されないまま、どんどん溜まっていって、それに怒りとか悔しさとか色々と加わって、手つかずのままになっているような気がする。

私も、昔のことを思い出して、叫びたくなることもある。

手放す、そう言うのは簡単だけど、実行するのは難しい。

でも、苦しさから解放されるには、手放すって決めて、あとは時間の流れに身をまかせるしかない。

言うのは簡単だけど難しい。でも、やっぱりそうするしかないんだよね。

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