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納期にユトリができたらむしろツラくなった

#生業が書く仕事

大抵の書く仕事をしている人は、
2種類の案件タイプを交互だったり同時進行していると思う。

同じフォーマットで回を重ねるようなものと、
一発勝負の書き物。

前者は連載だったり、クライアントが変わる広告メディアだったり。
後者は、1回のために、文章量やテイストから考えたりすることも。

前者は、納期や単価などの原稿料も固定されている物が多いが、
後者は交渉しながら都度決まったりする。

今日は繰り返す前者タイプの、あるお仕事の話。


#やり易くなるはず

諸々の事情で、ある時以降、A社案件の全ての納期が倍になった。
今まで2週間だったのが4週間に変更、とそんな感じ。
(これを以降、“ユトリ案件”と呼ぶ)

納期までの日数が増えたらやり易くなると思ったけど、
少なくとも僕個人としては、むしろ悪化した。

・・・・・

1日あたりのユトリ案件にかけるパワーが減るので、
他社案件などを同時に進める余力が生まれる。

一定期間に納品するユトリ案件数は減ってしまうが、
その分、他社案件を納品することができるので、
ユトリ案件の報酬総額は減っても、結果的に良くなると思っていた。


#行動を2つに割っても半分ずつにはならない

1日に詰め込んでいたものを2日に分ける。
そしたら0.5と0.5になると思ったら大間違い。

例えば1日に2件の取材に行っていたとする。
それを1日1件ずつ、2日に分ける。

すると、それぞれの日に身支度をしたり、
出発前に必要資料を出力したり、
どちらの日も家から出発して、家に帰って来なくてはならない。

作業自体はきっちり半分にできたとしても、
付随する行動が全て当初の約2倍になったことに気づく。


#気持ちもユルむ

以前はこんな感じ。
「今日はあそこ行って、移動中に修正送って、次にあっち。間に合うか?」

ここにユトリが生まれると、作業一つひとつにロスタイムができてしまう。
移動しながら直していた原稿も、ちょっと喫茶店によって直したり。
喫茶店に入ると注文時間も増えるし、何より一度リラックスしてしまう。

このリラックスが、適度な心地よい緊張感や、リズムを壊す。
リスタートする時には、もう一度気持ちを高ぶらせなければならない。

酷い時は、このリラックスが他社案件にも悪影響を及ぼす場合がある。

クロック数が狂っている感じ


#適度に動き続ける方がラク

昨今の、労働環境の改善やニューノーマル志向の一貫で、
モノの工程や納期を見直す機会も多いことでしょう。

仕事を受ける側はもちろん、
仕事を出す側の方たちにも、改めてお伝えしておきたい。

「ユトリは対象工程だけでなく付随工程にも生まれる」

だから改善しないで悪いところも受け入れようということでなく、
前後影響も見越して計画や設計をしていきましょう、という話。

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