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大事な人の死は人生観を変えまくる。死別後、どう生きる?

見て頂きありがとうございます。死別シングルマザーのにゃりんです。お正月にした今年の書き初め!

「和顔愛語」は尊敬する書道家、武田双雲さんが書いた作品を見て素敵だなと思い、意味を調べ今年の目標にしました。

穏やかな顔と言葉で人に接したい。なかなか難しいけど、忘れないようにしなきゃ!

そう、私は書道が好き。というか、人生をかけてやっていきたいと思っているもの。そう思うようになったのは夫との死別が大きく関係しています。

書道自体は子どもの頃に習っていて、1番楽しい習い事でした。学校で書道の授業があっても下手くそだった私が、書道教室に行って先生が「筆を立ててごらん」と筆の持ち方をクイッと直してくれた瞬間から自分の字がはるかに上手くなった感動を鮮明に覚えています!一応子どもの書道としては半紙六段まで取りました。しかし中学生に入る時には辞めてしまったんですね。あの時は勉強が優先だと学習塾へ移行してしまったんですね。

それからは書道に触れ合う機会はなく、仕事も保育の道へ。社会人になり、ふともう一度やりたいなと思い通信教育で賞状技法士の技能を習うも最後の試験に落ちてやる気も無くなり断念。。

とくになんの趣味も取り柄もない人間だったと思います。それから結婚し、出産をし子育てをし、夫が病気になり。。

前置きが長くなりましたが、そんな私が再び書道と向き合ったのは4年半前の夫との死別がきっかけでした。

子どもが0歳の時に夫は双極性障害を発症。激しい気分の波に苦しみ、仕事も出来なくなり、かといって家のことや子どものことも任せられる状態でも無くなり。入院したものの合わなくすぐ退院。つまり0歳の育児と夫の看病、パートしたりでもう寝る時間は無い感じで精神も体力もすり減らし家族と向き合っていたんです。

それが2年半続き、娘も認可の保育園にようやく入れるというその時、夫は亡くなりました。それから1年はショック状態で何も手につかず記憶ないんですが。。1年後、納骨をし、ふと思ったんです。

「どう生きてけばいいんだろう?」


今まで家族の為だけに自分がしっかりしないとと全部を背負って生きてましたが、娘も3歳になり保育園へ。夫は居なくなり。

なんかもう生き方が分からない状態なんですよ。精神もめちゃくちゃだったしね。

その頃私はSNSを利用し同じように死別で苦しむひとり親家庭の方と交流するようになってたんですね。

そこには死別シングルの先輩達がいて。私のどう生きていいか分からない問題を投げかけてみたんです。

すると、ある死別シングルファザーの方に言ってもらったんです。

「残された人の人生は残された人が決めていいんだよ。やりたかったけど諦めてたことにチャレンジするのはどうかな」

この言葉はこの時の私にすごく必要で、ありがたかった。一生忘れないです。自分の為にも生きていいって考えがまず無かったんです。夫を救えなかった自分を責める毎日だったので。。

人生でやりたかったけど諦めてたこと、、これが私にとって書道でした。

やるからには本格的に人に教えられるレベルになりたい、仕事にしたい。そう思い、書道学校を探し、入学。

まずは人生のリハビリって感じでした。毎週同じ時間に通うってことから。そのくらい精神は落ち込んでいた状態でしたので。。

しかし筆を持ってる時間は集中して、とにかく楽しいと思える時間でした。プロを養成する学校ですので、課題も提出物も検定もめちゃくちゃ大変です。うまくなりたければ家での練習も怠けられません。

そして本気で取り組み3年経ちました。基本の筆使いは学び終え、次のステップに進むところへきました。

3年、必死に取り組んで今思うこと。

今までの何もない自分から、絶対的に好きって思えるものがあることは強い。人に依存じゃなく、自立になる。辛い時も書道があるから大丈夫と思える。

なにか1つのことを継続して続けることは自信になること。

成し遂げた自分は胸を張ってあの世で夫に再会できると思う。夫に誇れる人生を送りたい。

あとは自分が書いた作品が誰かの胸を打つことが出来たとき。これはほんとに良かったって思う。

作品作りは内面が出るものだと思います。私は書道を活かし、筆文字ポエムなどの作品も展開しています。お客さまに寄り添って考え、お客様が泣いて喜んでくれた時には「生きてて良かったー!」と思うほどの達成感と幸福があります。

死別の経験が今の私を作り、それが作品になる。自分の経験が無駄にならず、人の為になることは金銭の利益より嬉しいことです。

辛いことは経験しない方がいい。でもしてしまった以上は無駄にしない。


そんな色々言っても今も気分に波はあるし、悲しくて寂しくて泣く時もたくさんある。

娘もお絵かきが好きで作品作りを親子でやってる時はすごく充実した楽しい時間。娘の「好き」をたくさん伸ばしてあげたい。

娘が書いた「あい」素敵でしょ?( ´∀`)

あとね、人生っていつ終わるか分かんないなって身に染みて思うんです。だからやりたいことをして、会いたい人に会う。

書道を再び始めて会いたいなと願っていた武田双雲さん!去年地元に講演会に来て下さり、お会い出来ました!お話も面白くて考え方も素敵で。。今度は個展に行きたいな♪

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