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どうか、「かわいい」に気づいて。
私は、ダサかった。
百聞は一見に如かず。こちらをご覧いただきたい。
・・・おわかりいただけただろうか。
そう、単純に私はダサかった。自分を知ろうとしなかったから。
そんな今の私はこんな感じだ。
系統はがらりと変わった。
私が私であるために、自分のことを好きでいるために、手助けしてくれたのが、骨格診断やパーソナルカラー診断、顔タイプ診断だった。
今回は、その診断を受けるまでの苦悩、診断後の心境の変化について書いていきたい。
中学生までバスケ部に所属しており、髪の毛はショートカットで、身長はすでに160㎝近くあった。基本的な装いは、学校指定のジャージか、そのへんのメーカーのジャージ。つまり四六時中ジャージを着ていた。
小学生の頃、夢の国でキャストさんに「僕はこっちで身長計ろうね~」と言われたこともある。私は中性的な顔立ちをしている自覚があるため、このキャストさんを責めるつもりはない。
「かわいい」を避ける癖がついた。自分には、似合わないから。
そんな小突っ張り時代を超え、高校生にもなると、部活をやめ、髪の毛を伸ばした。出かける日には姉に借りたワンピースを着た。
御世辞にも着こなしているとは言えず、服が独り歩きしている感は否めなかったが、愛のある両親や親切な友人に囲まれた事もあり、「かわいい」と言われることが増えた。この「かわいい」は私にとって、貯金をしたくなるくらい、かけがえのない言葉だった。
そんな中、可愛いの象徴とも言えるべく存在(と、その時感じた)アイドルに出会った。
当時、アイドルグループ全盛期に高校時代を過ごしていた私は、「かわいい」に憧れていた。
アイドル達の、
小柄で華奢な体
真っ白な肌
くりくりな目
フリフリの衣装
全てがまぶしかった。
これだ、これこそが、「かわいい」だ。
そんな認識の結果、冒頭で皆様にご覧いただいた服装になったということだ。
「かわいくない」昔の自分から抜け出したくて、たまたま見つけた「かわいい」を絶対的正義に仕立て上げた。
そして、そこに当てはまらない自分を徹底的に否定していた。
身長が高めで、肩幅が広い自分
直線的な輪郭
小ぶりの目
全部、隠そうと躍起になっていた。
コンプレックスは肥大化し、現実的にそこまで目立たない身長がなぜか巨体に感じ、背筋は曲がっていった。
目で見て「かわいい」と思っていた服を着ても、自分はその一部にはなれない。写真で写る自分が大嫌いだった。違う。全部、イメージと違うんだ。「かわいい」はこうじゃない。「かわいい」は色々クリアすべき基準がある。
そこに満たない部分を見つけては落ち込むことを繰り返した。
「かわいい」に届くことができない自分に嫌気がさし、大学生になるころに服装は一気に地味になった。
無難なTシャツとジーンズをまとい、過去の自分を笑う。
過去の自分の否定することは、思っているよりも心に大きな負担となる。だから自身はなくなるし、苦しい。
そんな中たまたま目にしたのが、冒頭で言及した3つの診断だった。
詳しい診断の内容は長くなるため割愛するが、要は、自分の肌に映える色・骨格の特徴・顔のパーツの特徴を分析し、自分を生かすアイテムを探す道を与えてくれるものだ。
骨格のタイプ、顔のタイプ、似合うカラー・・・どれをとっても人それぞれ異なり、そして驚いたことが、私は私自身に初めて、「かわいい」の多様性を認めることができた。
例えば、私は骨格タイプが「ナチュラル」だ。
このタイプは、骨が出ており、体のフレームがしっかりしている人が多い。だからカジュアルがハマるし、抜け感が出せる。
また、顔タイプは、「ソフトエレガント」と「フレッシュ」の間だ。
やわらかい雰囲気を持ち、飾らない自然体な印象を与えられる。
固執してきた「かわいい」のタイプの骨格や顔付きには当てはまらなかったが、別の「かわいい」に当てはまる。そこに優劣などはなく、個性が存在する。
そんな当たり前で、美しい事実をやっと理解できた。
好きな服を着ることで輝ける人がいるのと同じくらい、自分に似合う服を着ることで輝くことができる私がいた。
似合う服のポイントを押さえれば、あの時憧れていた「かわいい」を自分の中にも落とし込むことができる。
リボンも大好き!
私は私の「かわいい」を諦めたくないから、好きな服が着たい。でも似合わなかったら自己嫌悪になってコンプレックスを育ててしまう。
そんなわがままでどうしようもない私を導いてくれた。
「かわいいはつくれる!」とはよく聞くが、私は「かわいいは気付ける」だと思う。
自分の中の「かわいい」は誰にでも絶対にあって、大事なのはそれに気づき、スポットライトを当てること。生まれながらに持ったもの、それこそが「かわいい」の大正解なんだと思う。
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