✨詩✨しゃぼん玉🫧🫧✨
頑丈に閉じた込めた箱から
隙間を見つけては
飛び出してくる
失われた遠い向こう側
昔観た映画のように
お気に入りなのに
思い出せない曲の名のように
ぼやけた曖昧な記憶
わたしは 確かにそこに居たのに
それは
しゃぼん玉みたいに
浮かんで飛んで
ふわふわ
大きく 小さく
高く 低く
わたしを誘いながら
弾けて 消えてゆくのだけれど
一瞬
柔らかな呪縛に 動けなくなる
消えないしゃぼん玉が
あったなら‥‥
決して飛び出さぬように
あの箱に鍵をかけなければ
誰にも明かすまい
唯 そこでだけ生きていればよい
時折は鍵を外してあげるから
その時を 待っていて
いつになるかわからない約束
指きりげんまん、さえない
あの人との約束のように
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