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ショッピングモールのデベロッパーに新卒で入る話

10年ぐらい前の話ですが、私がショッピングモール業界を志したときの記憶を呼び起こして整理しておこうと思います。

1.ショッピングモール業界を知ったきっかけ

もともと人見知りというか、新しく知り合った人とうまくしゃべれない…という性格だったので、これは販売のアルバイトでもやって治さないことには社会人になるのがつらいな…と選んだのがショッピングモールに入っている雑貨店でした。
私とショッピングモールの出会いはそれが初めてだったと思います。それまでは買い物は百貨店かスーパーで、地元にもショッピングモールといえる規模の商業施設がなかったので…。

2.志望動機&同時に志望していた業界

就活を始めた当時(会社を探し始めたぐらいのころ)は、販売職経験を生かして、百貨店に入ろうとしていました。志望動機は、商品の販売や催事の企画を通じ、様々な文化を顧客に伝えていきたい、というものでした。
大手の百貨店は一通り志望していて、一部はインターンにも行って関心度合いはとても高かったです。

一方で百貨店の先輩社員の話を聞いたりなどすると、昇進が年功序列でスピードもかなりゆっくりである、というのが(少なくとも当時の)状況でした。大体、入社10年目でフロア長(複数の売場をまとめる立場)になるぐらい、とのことです。
私は早い段階でマネジメント層・経営層を目指していきたいと考えていたので、どうもこれは百貨店にはちょっと合わないのかも…と悩みはじめたところに上がってきたのがショッピングモールのデベロッパー、という業界です。

デベロッパーは年功序列の概念が弱い会社が多いようにみえます。(不動産業界は、と言うべきかもしれませんね。不動産営業の世界だと、本当の実力主義、結果主義という話も聞きます。)
また、ショッピングモールの現場でテナント管理に携わるような会社では、早い段階で百貨店でいうフロア長のような立場になるということも聞いていました(これは実際にそうでした)。

就活、すなわち自分の仕事にするという点でショッピングモールのデベロッパーと百貨店とを比較したときの大きな違いは、顧客が手に取る商品そのものに関わるかどうか、という点だと思います。
百貨店であれば店頭に立ったり、バイヤーであったりすれば、自ずと商品そのものにふれることになります。ショッピングモールのデベロッパーは、あくまで自分の会社で販売するのは「区画」「土地」などであり、いずれにせよ不動産が商品になります。顧客が手に取る商材に関わるというのは間接的(販促支援など)な形だけです。

3.ショッピングモール業界の研究方法

とはいえショッピングモールのデベロッパーというのは黒子で、百貨店と違い顧客の立場だと直接関わることもできず、当時アルバイト先だったショッピングモール以外の会社にどこがあるんだ…と、どう調べるのか悩んだ記憶があります。

そんな私にとって一つの転機になったのが、日本ショッピングセンター協会が行っている合同セミナー(リンク先は前回のWebサイト)でした。これは日本ショッピングセンター協会の主催するビジネスフェアという業界のイベントに付属して開催されている学生向けの合同説明会のようなもので、ちょうど私が就活のタイミングだったあたりに始まったようです。
デベロッパーのみならずテナント、関連企業の話も同時に聞けたので、業界の中で知見を広げるにはとても役立ちました。

そうやって会社を調べていったときに難しい!と思ったのは、ショッピングモールの開発(立地選定~開業させる)と日常運営を別々に行っている企業が殆どだということです。
例えば三井不動産系列のららぽーとは、三井不動産本体側に開発部門があって、日常の運営は三井不動産商業マネジメントという子会社が行っている、というように分業している、といったものです。
例外としてイオングループの各社は開発機能を社内に持っており、開発も日常運営も同じ会社でできる、というのを会社説明会でウリにしていました。

4.まとめと当時の夢?は実現できたのかということ

ザクっとまとめると…
・私がショッピングモール業界を知ったきっかけはアルバイトの経験
・就活の志望動機は、商品の販売や催事の企画を通じ、様々な文化を顧客に伝えていきたいというもの。まずは百貨店を志望。
・小売(百貨店)のキャリアステップに若干不満があり、類似業界のショッピングモールデベロッパーという業界に出会う
・デベロッパーの中でも、いわゆる開発をする会社、日常運営に特化している会社と分かれるので注意。
といったところでしょうか。

結局当初の志望動機だった「商品の販売や催事の企画を通じ、様々な文化を顧客に伝えていきたい」というのがこのショッピングモール業界で実現できているのか?ということですが、結論、実現できていると思います
もちろん商品そのものの選定ということに携わることはないですが、ショッピングモールの運営を通じて、テナントの営業を成り立たせることであったり、施設内でイベントを誘致したりすることで、間接的ながら地域の顧客に文化を伝えていくことができているのではないかな…と思っています。このあたりの、ショッピングモールの現場で具体的などんな仕事をしているか、ということも今後書いていきたいですね。

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