ぺこぱ式セクハラ被害とその対策

仕事関係で尊敬する上司から
サシ飲みに誘われる

自分と向き合ってくれる！有りがたい！勉強したい！

「飲めよ！今日はトコトン本音で話し合おう！」なんて言われた日にゃ飲みますわな。心を開いて相談できるんだって信頼しますよ。嬉しいです。

自分の悩みや課題と向き合ってくれる！有難うございます！圧倒的感謝！！

熱い仕事論を訴えあうその最中・・・・

（あれ・・・？先輩との距離が・・・近いような・・・？）
いやいや、熱くなって距離感間違えてるだけでしょ。自意識過剰だな私！

「君の事。とても期待しているよ。もっと君の事を教えてくれ！」
お酒を勧められ、話の方向が少しずつプライベートな関係になっていく

（え、彼氏いるとか、年上の男の良さとか、そういう話・・・）
・・・もするよね！人生観、大事！

12時を過ぎ、3件目、そろそろ先輩も酔っ払ってきてるし、歩いてる時に肩を貸す状態になって、
「帰りたい？？お前、まだまだこれからだろ！！」
（どうしよう。絡み酒っぽいな。帰りたいなー・・・）

なんて言ってられないよね！先輩に沢山勉強して頂いたし、納得行くまで付き合おう！それが感謝ってものでしょ！！！

上司と部下、先輩後輩、「尊敬される人」と「尊敬する人」の関係は圧倒的ぺこぱ状態

セクハラはこの「ぺこぱ状態」を利用して遂行されます。

というのもですね。
尊敬される先輩ってそれだけ【カッコイイ自分】をクリエイトしてます。
「仕事でカッコイイに全力投球して家庭ではダメな部分を受け入れて貰ってる」人なら家庭で発散してるんですが、
家庭でも
【カッコよくて妻と子に尊敬されるパパさん】

な事が求められる。

「どうしようもない怠慢への渇望」
「人にバレたくない恥ずかしい性癖」
「赤子の様に誰かに愛されたい、許されたい脆弱な弱み」

等など、「どっかで発散しなきゃいけないダメな自分」を押し殺して、抑圧して、その上に「カッコイイ自分」を創作し続けてるのです。

当然「見ないふりして押し殺した自分」はだんだん本人を苦しめていきます。うんこ我慢してるようなもんです。超苦しい。

なので彼等、彼女等は無意識に探してしまう。
自身で必死に作り上げた人間像とは別に、「自分の汚物を受け入れてくれる人」を

そんな時に嫌われても痛くもかゆくもないぺこぱな後輩に慕われると

「相手からの敬愛を徐々に恋人同士の性愛にすり替える」事が多々あります。

俺の事尊敬してるんだよね？仕事のノウハウ、知識が知りたいんだよね？俺と信頼関係結びたいんだよね？

だったら

俺のこのダメな部分も、受け入れてくれないかな・・・・？←この瞬間からセクハラになります

ちなみに後輩の立場からするとこれの対処ものっすごく難しいです。

「尊敬してた人が急にパンツ脱ぎだした」状態なので、まず混乱する。
拒否しようにもさっきまでの「敬愛」を理由に迫ってくるもんだから、
「断ったらさっきまでの敬愛は嘘になる」みたいな錯覚に陥ってしまう。

「やめて下さい」「気持ち悪い」等の拒絶で殴っちゃうと逆恨みされ、次の日から嫌がらせとか、イジメとかに繫がりやすい。
「あれだけ尊敬してついて回って世話もしてやってたのにちょっと弱み見せただけで幻滅するとか、なんて勝手な奴だ！」
って思考回路が「自分が正義、相手が悪」になっちゃう。

「カッコイイ先輩」に疲れてる人は、拒否がめっちゃ痛いので猛反撃してくる。この反撃が超恐怖。

だからと言って逆にセクハラを受け入れてしまうと
見事「ゴミ箱決定」。
「カッコイイ先輩」は自分にだけ心を開いてるだのなんだの綺麗事言って「汚い部分」をぺこぱ後輩に捨て始めます。
性癖、暴力性、幼児性・・・etc。

責任は取りません。責任を持って大事にする人や場所では「いつもカッコイイ先輩」でい続ける為に必要な、秘密のゴミ箱があなたです。

「この人は前も秘密を守ってくれた、ゴミを捨てさせてくれたから、また・・・」とね。安心してしまうんですよ。

そうして人権すらも貪り食ってしまうけど、その事実からは目を逸らし続ける。我慢できない衝動を発散し続ける。

それが被害者に訴えられて地に落ちるまで制御が出来ない。

伊藤詩織さんの「界隈の重鎮からのセクハラレイプ」ってのも
カッコイイ正義のカメラマンが
「どうしようもない汚い自分」を制御できなかった結果なのかなと。

圧倒的ぺこぱ後輩だった自分のセクハラ対処法を1つ

相手が「そろそろいいかな・・・？」と
性欲やらなんやら出した瞬間に

敬愛でぶん殴ります。（もちろん暴力ではなく、言葉でです）


・敬愛＝自分より優れている部分に対し感謝、好意を感じること
・慈愛＝自分より劣っている部分を許し、受け入れる事

この２つ、意味としては全く逆なんだけど、混同されやすい。

特にセクハラする方は性欲出すために敬愛された人から慈愛を引き出さなきゃいけないってんで、バレないよう、バレないようにすり替えてきます。

なので声を大にして「それと!!これとは別です！！！」と教えてあげて、更に「あのカッコいい先輩が！！こんな下卑た真似をするはずがありません！！」

とか威圧すると、モラル的に勝てちゃう。

んでやめてもらったら
「やっぱり！信じてよかった！先輩は素晴らしいです！」とか敬愛をこれでもかと言うほどぶつけると
もう恥ずかしくてパンツは下ろせなくなる・・・んじゃないかな。

美容師アシスタントっていう絶対的弱者立場の時に実際あった話を一つ。

ざっくり言うと
・仕事終わりの夜、女性のスタイリスト（大先輩）から飲みに来いと命令が下る
・その席には社長のお得意客でお金持ち市議と他の男性と女性スタイリスとがいらっしゃる
・一番下っぱなので酌だの機嫌取りだの超頑張る
・２次会で命令により２組に分かれる　女性スタイリスと＆他男、私＆市議
・2人きりになると私の仕事の姿勢に心打たれたと褒め始める市議と、「有難うございます！感動です！！」とひれ伏す私
・３次会、帰る事を促すも「カラオケに行きたい」とゴネる市議（超酔っ払い）で、カラオケに
・肩をホールドされながら「キューティーハニー主題歌」を１０回くらい繰り返し歌わされる（地獄）
・最早早朝５時（次の日９時から仕事）なのにタクシーに乗りましょうと言ってもごねながら私の手を引いてどこかに連れて行こうとする市議
・早くタクシー乗ってくれよ・・・と手を引かれるまま私が引き込まれそうになったそこはラブホ

んで粗相はしたくないけどセックスも出来ないしかといって嫌われても困るしで咄嗟に出た返事がこれ↓

『私は社長を尊敬してます。市議さんに、今日アシとして褒められて、とても嬉しかったです。

市議さんの奥さんも、お子さんも私のシャンプーを指名して頂いて感謝してます。

貴方たちが社長とどれだけ親密かも解ってるつもりです。

お願いです、目を覚ましてください。

貴方を性的に汚してしまったら、貴方の奥さんにも、子供にも、何より私を美容師として信頼してくれた社長に、私は、本当に合わせる顔がありません！！！！！！！！！！』（ここで深く礼）

なんで私が加害者やねん！！(ﾟДﾟ)
頭大混乱な断り文句だったけど、これが存外上手くいった。

「本当のあなたは、そんな人間じゃないはずだ！！」

って立ち位置で止める事で相手の下卑た欲を「出してなかった事」にして、逃げ道を用意したおかげで市議は狼狽え、これ以上やらしい、やましい主張が出来なくなったのだ。

最終的に「失礼します。これからも頑張ります！！」と体育会系に頭下げて普通に帰った。

その後も家族連れで顧客として通い続けてくれたし
「俺の気の迷いを止めてくれて有難う」くらい都合よく解釈して指名だのおすすめ商品だのいっぱい買ってくれる上客になってくれた。

ちなみにあのまま混乱して連れ込まれてヤラれてたら、本当に地獄を見るのは不倫女の烙印押された私だったんだろうな。ひどい話だ。

話にならないおっかないセクハラやパワハラには通じないですが

「いつも皆の人気者で尊敬できる人」は、

目を！！！覚ましてください！！！！！( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ﾊﾟｰﾝ

で結構対処できるんじゃないかな。
自衛手段として心にとどめておいて損はない・・・ハズ。

読んで頂いてありがとうございました！(*´▽｀*)