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カレーホリック

最近、自分がかなりのカレー好きであることに氣が付いた。「今更?」と娘の冷たい視線が刺さる。

昼食を外で食べる時は、かなりの確率でカレーを選んでしまう。カレー専門のお店から、外国風のカレーまで、色々味が違うから、食べ続けても飽きない。ありがたい。

昨日は、仕事が休みだったからカレーを作った。玉葱をみじん切りにして、クミンシードを爆ぜさせた油に入れて、氣長に炒める。油多めだから、弱火であれば焦げないので、少々放置しても大丈夫なので至極便利。きつね色になったら、完熟トマトをざく切りにして加え、さらに炒める。

ちょっと鍋に玉葱がこびりついていても、トマトを加えたペーストで擦るようにすると、こびりつきが取れる。トマトの酸味かな?と毎回感心しながら炒めている。洗い物をする時、楽だし、有難いと思い、トマトに感謝する。

ささやかなことから、幸せを見つけるのは、女性の方が多いような氣がする。単純な作業の繰り返しの多い家事・育児、これを担う事の多かった女性が、小さな事から自分の存在価値を見出し、それを喜びしてきたからだろうか。

仕事のある日の料理は、時間との勝負だから、休日でないとのんびり考え事をしながら、玉ねぎを炒めたり、パン生地をこねる時間はない。休日のこんなのんびりした時間が嫌いではない、というか好きなのだ。

家族(自分も含め)に安全で美味しい食事を、バランスよく作る、というために平日は頑張っている。でも、休日の料理時間は自分の為のものでありたい。自分は料理が好きなのだと再認識し、好きなものや、食べてみたいものを作る時間であって欲しい。それが、私にとってのリフレッシュだから。

カレーベースを二つに分けて、スパイスを変えてチキンカレー(骨付き・辛口)と豆カレー(甘口)を作る。「関節の潤液は20代後半から分泌されなくなるそうだから、骨付の肉を煮込んで、汁ごと食べなさい」と書いてあったのは、なんの料理の本だったかは忘れたけれど、その教えは守っている。

鶏肉は、取り寄せで買っている薩摩黒鶏。しっかりとした肉質で美味しいのだけれど、固いのが玉に瑕。サッと焼く料理よりも、こういうじっくり煮込む料理で真価を発揮する。骨からの出汁も出るし。

家族にも好評、自分も満足なカレー。私はカレールーをあまり使わないけれど、カレールーも便利。帰宅が遅くなる時に、娘に作って貰えるから。

最初は、カレールーと具材を用意して、ルーの外箱の説明の様に作って貰っていた。それを何度か繰り返した後、カレールーをベースにしたスマトラカレーの作り方と材料を用意しておいた。

「いつものだから楽勝と思ったら、いきなり難易度上がっているし!!」と娘は文句を言っていたけれど、これも何度か繰り返したら、スマトラカレーが得意料理になったようだ。

実は、同じものを何度も繰り返して作るというのが、料理上手になる秘訣。何度も繰り返すことで、火を通すタイミングや、味付けのポイントをしっかり身に付けるから。

この技術をベースに、他の料理を覚えて行くとわかりやすいし、よく身に付く。カレーを嫌いな人は、あまりいないから、他人にふるまっても喜ばれると思う。美味しいし。母の教えに感謝する日もあるはず。(ふふふ)

それまでは、仕事で遅くなった母を助けるため、時々カレーを作って欲しい。母は、昼間カレーを食べていても、違う味のカレーなら夜でもノープロブレムですから!!





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