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イングリッシュマフィンとスコーンと

昨日、注文していた型が届いたので、早速イングリッシュマフィンを焼いてみました。いつもは、円形の型を並べ上に天板を載せて、上にふくらまないようにして焼いていたのです。蓋付きの一体型があったので、買ってみたのです。

この買ってみるが曲者で、我が家のキッチンは各種型と鍋がぎっしり。(-_-;)

お、なかなかいい具合にできました。イングリッシュマフィンにまぶしたコーングリッツの、ぷちぷちした食感が好きです。

とうもろこしは、アメリカ原産です。イギリスからの移民の人々が、冬に飢餓に苦しんでいたら、親切なネイテイブ アメリカン(昔の言い方だと、インデイアンですね)が、干とうもろこしをくれ、食べ方も教えてくれたのだそうです。食料が無く、餓死した移民もいたのですから、この親切なネイテイブ アメリカンのおかげで、今日のアメリカがあるとも言えます。

と、いうことはイングリッシュマフィンが、現在の形になったのは、イギリスからの移民が始まってからのことですね。里帰りした人か、親や祖父母の親類を訪ねた人が、とうもろこしを伝えたのでしょうから。

イングリッシュマフィンは、包丁で切らないで、フォークをまわりを一周させながら刺し、これを手で上下に分けます。包丁で切るより、見た目はわるいのですが、トーストした後のバターの染み方がいいのです。やっぱりトーストには、バターをたっぷり載せたいですからね。

スコーンの切り方も、同じです。アフタヌーンティーのお店で、スコーンをナイフとフォークで切り分けていたカップルがいましたが、あれでは美味しさが半減です。「こうやって食べるのよ」と彼氏に話していた彼女の顔をつぶすことにもなるので、美味しい食べ方を説明したい気持ちを押さえつけて、おとなしく紅茶を飲んでいました。もっとも、一緒にいた子供には丸わかりだったらしく、後で指摘されてしまいましたが。

山型食パンを焼く大きな竈がなく、小さい竈でコーングリッツをまぶしたパンを焼き、飼っている牛から採ったバターで、(牛乳からバターをつくるのですが)少しでもおいしくたべようとしたアメリカに移住した人達を思います。イギリス人が、イングリッシュマフィンという名前と付けるとは思えないから、アメリカ人がつけた名前だと思います。きっと、郷里のトーストを偲んで付けた名前ではないかしら。



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