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チョコレートが包む世界

もうすぐ、バレンタインデー。駅のポップアップショップもチョコレートだし、スーパーやデパートのチラシもチョコレートが顔を利かせています。

チョコレート大好きですから、普段見かけない高級チョコレートを見かけると、つい手が伸びてしまいます。今は、先日サロンドショコラで買い込んできたのがあるから、少し自制心が働いています。(多分?)

去年氣に入ったユミコ・サイムラは、他の種類も買いました。金色の包み紙(写真の真ん中のものです)に包まれた小さいチョコを口にして「ウイスキー飲もう!!」と思わず声が出ました。熟成ラムを使ったチョコレートというのですが、これはもう、ウイスキーやブランデーを飲みたくなるしろもの。ビターなチョコレートベースで、芳醇なラムの香りが素晴らしい!!ハードリカーを要求するという、自己主張の強いチョコレートでした。

イタリアのピエモンテ州、カザーレモンフェラートと言う町に、イタリア人の同僚と店を出しているサイムラさん。お客として想定しているのは、地元の方です。イタリア人の大好きなジャンドーヤで、世界的に認められ、逆輸入のような形で日本に入って来るのです。日本にショップが無いので、本当にこの時期だけのお楽しみです。(高島屋の通販サイトでも扱いがありますが、売り切れも多いです。)

本当に小さなチョコレートの1つ1つに、違った世界が潜んでいます。素晴らしく新鮮な香りのヘーゼルナッツ(同僚の方の実家で作っているのだそう)とか、凝縮されたフルーツの香りとか。大事に大事に、少しづつ食べて、来年はもっと買わなくちゃ、などと考えたりしています。

イタリアやフランスの国民一人当たりのチョコレートの年間消費量は、3キロから4キロ弱と、ヨーロッパの他の国に比べて少ないです。これは、駄菓子のような量を食べるチョコレートではなくて、1個で満足できるチョコレートを食べているからではないかな、という氣がします。

味にうるさい現地の人を相手に、世界的に認められるようになるまで、どんな道のりだったのかと思うと、チョコレートに込められた想いを受け止めながら、味わいます。

是非味わっていただきたい、大人のためのチョコレートです。



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