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#VRChat 初心者向け超ド級ワールドが爆誕! note最速レポート

これはVRChat初心者導線集会場観を変える

ゲームで言うところの「ロビー」的な構成

概要

  • VRChatで今までありそうでなかったworldが出来て、2024年6月18日17時に突然発表と同時にワールドが公開された

  • PC/MetaQuest(Android)両対応の初心者向けのチュートリアルワールドに、常設の居場所系集会場ワールドと、無許可無料で使えるイベントホール、そこにそこそこの数のそろったワールドポータルとアバターペデスタルを置いたワールドという「今までありそうでなかった」タイプのワールドとなった

  • そのワールドのnote最速レポートでした

初心者向け集会場ワールド『VRC-JP 初心者プラザ(#ジェイプラ)』note最速レポート


6月某日、そのワールドのVRChat世界のメディア向けお披露目会があった。
その人数僅か14~15名、私もなぜかメディア系記者でも配信者でもないのに……招待されていた。そして、私は平素より個人だったりイベント主催だったりライターとして初心者のお世話をよくしている人でVRChat向けの初心者向けの記事とかを書いているため(下記)、その改訂版を書く作業に入っていた……のだけど……

私の書く予定の記事とさらには過去の先人たちの記事も、VRChat世界で「初心者案内ってこうだよね」という築かれてきた手順がわずかこれから直近数日で「完全にひっくり返って過去のもの」になってしまう可能性すらあるワールドだったのだ。

結果、改訂版の記事より先にせっかく御呼ばれしたのだから最速レポートをすることにした、物書き魂が勝ってしまった形である(茶番ここまで)。

既存初心者向け記事が全て無駄になる良い出来

入口導線が楽

入ってすぐに操作説明のパネル、日本語の入口クイズはないのが好感触

まず入るとキーボードでの操作法、つまりデスクトップモードの人向けの操作説明と、QuestなどのVR機器での操作の基礎が書いてあります。
最近の集会場や初心者ワールドによくある、日本人以外の入場を阻むための「日本語でのクイズ」がありません、これはとても好感触です。
今となってはこういうクイズなしに入れるような定番集会場ワールドはQuest世界の「【JP】Quest駆け出し集会場」や「[JP]Quest Kemono集会場」くらいです。

最初の分かれ道はシンプルに2つ

某巨大イベントで入口(G)のスタッフやっていた時代を思い出します。見たままの分岐です

ワールドの入り口はスペースシャトルの中で、イメージ的には到着したスペースステーションがワールド本体という感じです。入ってまっすぐで初心者のためのチュートリアルエリア、入って右が広場とイベントホールなどのある場所となります。
表示どおりなので迷うことはなさそうですね。
まずはまっすぐ、初心者のためのエリアを目指すとしましょう。

初心者エリア:「これもう案内の必要ないよね」と唸る出来

初心者エリア入り口、Quon氏作成の軽量化QvPenが置かれている

私は昔から文章書きもしているけど、実は印刷業界や編集業界、出版業界にもいたので、とにかく文字や文章、配色やデザインへのこだわりがそこそこ強いのですが、そんな私からしてもまず読みやすく簡単にまとまっていて、普通に読んでいれば初心者が自習すればすべて終わってしまう、出来のいい場所でした。

入口すぐだけどこの説明から入るのか!? という驚き

つまりそれは、私も4年以上やってきた「初心者を案内する」という行為のうち「システムの説明や操作」などに関してはあまりいらなくなるのです。
実際一人で自分のペースで静かに読む方が早い……
それくらいの出来のいいチュートリアルエリアでした。

つまり、このレベルのチュートリアルがあれば、今後いわゆる初心者案内という行為自体の重要度が下がるのです

もちろん補助的なTIPSや、5~10分くらいで要点だけを伝えたりすることは今まで同様有益ですし、私がやっているタイプの「初心者向けのイベント解説」「初心者が知っておくと便利なワールド案内」「頼れる人の紹介」「フレンドや友達を作って仲良くなる方法」「VRChatの多様な楽しみ方や世界の入り口説明」などの「本当にVRChat初心者ユーザに必要なこと」を伝えるのに時間や労力を割けるし、今後は初心者を案内する人はそのようなVRChatをやるにあたって操作方法などよりもそういうQoL(クオリティオブライフ)を向上させる知識や技術、コネなどの伝授というのがメインになる、そういうパラダイムシフトの時代が来てもよい思います。

VRChat初心者のまずやること、#VRChat始めましたのハッシュタグ説明もちゃんとある
今後各種SNSにこの場所を使った #VRChat始めましたが増えるのかもしれません

余談ですが、この「#VRChat始めました」というハッシュタグは、表記の揺れで「VRChatはじめました」「VRC始めました」「VRC始めました」果ては「ブイチャ始めました」などの亜種があるのですが、見られにくくなり効果が薄くなるので間違えないことが重要です。また何度も多用するなどの行為もやめましょう。それは日記用のタグじゃないと思うのです。

では次に広場・イベントホールに向かいましょう。撮影スポットの真ん前にワープできる扉があります。

広場とイベントホール:歴4年の自分が見てもよくできてて悔しい

書き忘れていました。
下記が私がこのワールドに招待された時のVRとPCのスペックならびに環境です。

  • CPU:intel 第6世代 Core i7 6700

  • メインメモリ:DDR4 16GB

  • GPU:RTX 1070(VRAM8GB無印)

  • HMD:Meta Quest2 256GB

  • 接続方法:VirtualDesktop(通称VD)による無線接続

ちょっとPCについて詳しいかVRChatをPCから接続している方ならすぐに気づくレベルで「貧弱なPCだ」と思われることでしょう。
このようなスペックですが、なんと1人で入った時に46~50FPSが出ていた軽い部類のワールドなのです。
容量自体も約22MBで、Quest単機などのAndroid系端末単体での接続でも回線さえしっかりしていればそんなに時間のかからないワールドです。

さて、話を元に戻しまして。

次は向かって右側、広場・イベントホールです

次はリスポーン地点のスペースシャトルから右側に出ると、改札口のようなものがあり……

ここで貧弱環境でも高FPSなのすごいんですよ

どーんと風景が開けます、私思うのですが、広場系の集会場ワールドって、こういう平べったくて、そんな広くも狭くもない、そういうのがいいと思うんですよね。ワールドクリエイターさんはデザインもさることながら、この適切な空間の広さというものをとても意識したと思います。

入口にはQuon氏の軽量化QvPenがあります、こういう細かいところまで軽さを追求しています

広場の先、左から「ワールド紹介」、中央に「イベントホール」、右に「アバター試着」のコーナーがあります。まずは左のワールド紹介から見ていきましょう。

ワールド紹介:結構そろってる!

まずは広場を超えて左側の「ワールド紹介」を見てみます。

ポータルは見えないようにした方が軽いけど、遠目でわかりやすさを優先したのだと思う

だいたい初心者向けに必要な場所はそろっているイメージです。
また、公開直前にはこの「ワールド紹介」の文字が見えにくく色弱者への配慮を制作者に提案したところ、すぐに直していただいたようです、これは更新頻度やサポートも期待できますね。

定番ワールドなどが結構そろっている感じです

定番ワールドに関して、結構最近のクエポスタのようなワールドまであるのはなかなかリサーチとチョイスがうまいと思いましたが、私が必ずQuest系の初心者に紹介する定番ワールド「【JP】Quest駆け出し集会場」や「[JP]Quest Kemono集会場」、「Quest Portal Station (クエステ)」、「AVATAR HAVEN」、「Avatar Testing Chamber」がいずれもないのはびっくりしました。

というのはさすがにPCVR世界の方に対しては重箱の隅すぎるのですが、PCVR世界中心の方々から見たらQuest単機初心者の行動の解像度とか無きに等しいと思われます。

というわけで次は広場中央を抜けるイベントホールへ向かいます

イベントホール:無許可無連絡で自由に使える

入口から広場まっすぐでやってることもすぐわかる配置
よく読んでみましょう

イベントホールはワールドの管理者への事前の連絡など不要で自由に使えます。
私のように自分の主催するイベントでワールドを作らずほかの方の作成したワールドを借りるような主催者には明示されているのが良いですね。

イベントホールには動画プレイヤーとステージもあり、ポスターはURL指定で自由に表示できる

イベントホールにはステージと動画プレイヤーという定番の組み合わせが置いてあります、これが自由に使えるのは良いですね。
また、ホール内には数か所のポスター掲載できる場所があり、URLをコピペすることでインターネット上の任意の画像を表示することが可能です。

では次に広場右側のアバター試着に向かいます

アバター試着:このタイプのワールドにしては数がそろっている

広場の各付帯ホールは入るときにこんなのが出てきます

アバター試着コーナーはいろいろなアバターがそろっています、いわゆる「アバターワールド」というアバターを集めた専門ワールド以外では、この数のアバターがそろっているのはなかなか見かけないと思います。

広場:いろんなpublic集会場を見てきたけれど、多くの工夫が、中央の鏡にはご注意

よくある集会場と違い、真ん中の三角地帯に向けて鏡が3面あります、私の姿は鏡に映ったもの

とあるVRChatユーザは「鏡の存在がコミュニケーションを阻害している」と言い車輪座的な話し方をするコミュニティーをかつて作った。
そして彼と「正反対のVRChatユーザ」と言われる鏡大好きな私は鏡を向いて話すコミュニケーションに特化した集まりを作りつつ、自身の記事などでは「鏡に向かっている人とのコミュニケーションは初心者には難しい」と書いた。

それに対して、このワールドでは広場の中央に不自然な三角形の台(正確には六角形だけど)のようなものがあり……
近づくとアバターだけ表示される鏡になります、いえ、実は事前の知識なしで近づいたら死ぬほど驚いたので、そこだけ配慮していただけるとありがたいのですが、こういう風に広場の真ん中に向かって鏡のあるワールドは珍しく、上で語られたような壁際に鏡があることでコミュニケーションを阻害するようなものとは一線を画する工夫のように思えました。
でも事前に教えてください驚きます。大事なことなのでこの記事では2度いいました。
行く人は驚かないようにしましょう。

最後になりましたが、このワールドのURL的にはこちらになります。

以上でこのワールドの紹介記事は終わりです。あとは感想みたいなものと筆者の紹介とか蛇足なので無駄な時間がある方が暇をつぶすつもりなら読んでみてください。

終わりに:私ここで初心者案内とかするかも

正直な話をしますと、メディア向けの内見会のようなものに参加させていただいたものの、このワールド見た時に「今までの初心者案内や導線の『お約束』がひっくりかえっていわゆるパラダイムシフトが起きてしまうな」とか考え、またVRChatではこのタイプのワールドができるごとに「選択肢は増えるが社会の分断が起きる」というネガティブな側面も多く見てきて、特にQuest/PICO4単機ユーザやその初心者のために何ができるかを考えて日々行動している私は「Android系ユーザ、この少数民族のさらなる分断を防ぐには」とかそういう考えを回し続けていて「このワールドの紹介記事を書こう」という気は実は6月17日24時の時点まで皆無でした。
制作運営陣のほとんどがフレンドではありませんし、プロライターとはいえnoteのこれは無償仕事になりますし。利害関係も義理もないのです。

しかし総合的に考えて、このワールドが公開という事実に対して時計の針を止めたり遅らせることはできないわけで、私としてできることは「では何が初心者にとってより良いのか?」という思考を巡らせた時に「この記事を書こう」「私に不利益が発生しない限りはこのワールドと積極的に付き合っていくと良いのではないか?」という一種の結論に短時間で達して、このワールドに一定時間暮らしたり初心者案内をしたりイベントを行うのもいいのではないかという考えに至りました。

ひとつ、VRChatの「パブリックで」「日本人ユーザ」を集めようとして作られた集会場ワールドとして集まらなかったワールドはおそらく過去3桁行っていると思います。
例えばQuest/PICO4/Android系ユーザの集まる集会場「【JP】Quest駆け出し集会場」は私が8か月以上常駐することでやっと人が集まり定着しだし、それでもまだ知名度は低いという状況で、「[JP]Quest Kemono集会場」といういわゆるケモ系アバターの使い手が集まるワールドは、製作者のこん氏が2年半ほぼ毎日常駐したことで人が集まり定着したワールドになりました。
そこまでやらないと人は定着しなかったのです。(下記2記事参照のこと)

日本には立派な行政の作った施設なのに周知されずあるいは知名度はあるものの人に使われなくなった箱モノがたくさんあり、いわばワールドもVR世界の箱物にすぎません。ワールド内部の人や文化ができて初めてそこは「人の集まる集会場」となるのです。

この辺りをクリアし、このワールドが予定通りに稼働する未来、そこはどんなVRChatになっているのでしょうか?
私はその未来を1プレイヤーとして見届けたいと思います。

※6月20日、この記事に存在した誤字脱字と文脈の間違いの合計3箇所の修正を「陽乃絵 ひえ」さんからご指摘があり修正させていただきました。御礼申し上げます。

筆者紹介

2020年5月初め頃VRChatを初代Questで開始。
その後1年間無言勢かつQuest単機勢としてプレイ。
PCユーザになってからもQuest世界からほとんど出ない。怖いから。
社交能力が高く1.3万のフォロワー数や6500人を超えるフレンド数のわりに、VR世界では人付き合いや人脈構築を「そこまで」頑張らないことにしているので知名度は低いか「名前は知っているけどどんな人か知らない」と多分不気味に思われたりおそれられている。

常にだれからも見える場所にいるものの「すでに人がいるインスタンス」に自ら行くことはなく、毎回自分でpublicに1人のインスタンスを立てる性質なので、会いに来てくれる人としか会わないし会えないVR仙人。

たいてい雑談してるかVR世界の中でゴロゴロ寝ているだけの、成功した異世界スローライフ転生者みたいな意識の低い生活をしている。
その割に意識の高い一面もあるので「世界の人の意識をよりよく変える変革をしたい」欲求が強く、大体そういう活動をしようとする。

初めてここで明かすVR世界での夢と野望として「死ぬまでこの世界で自分の望む姿で、自分の好きな人たちと過ごしたい」を叶えるために、VR世界の自助・互助ベースの福祉団体を作ろうとかしているらしい。

でもその前にQuestユーザとか初心者ユーザのたまり場のワールドがなくなったので、復興プロジェクトをしていて、個人的には復興が成ったところであまり私にはメリットはないので誰かに引き継いでほしいと考えている。

VRChatでの活動内容

【各種イベント主催】
#Quest初心者交流会
毎月第4土曜日およびその翌日日曜日21時~
#Quest水着集会
第一月曜日21時30分~
#非公式Quest名湯巡り
公式がない場合月曜日22時~
#Questガールズバー #テタテット
毎週水曜日22時5分~
#Questパジャマパーティー
毎週金曜日24時~
#ねこの日集会
毎年2月22日
#VRコミュニケーション講座
不定期突発
#新横浜ラー博オフ
11日が土日祝日に新横浜ラーメン博物館にて開催
他多数(特にワンオペのバーイベントが多い)

【雑多】
人生相談・恋愛相談・トラブル相談
ワールドデバッグ
各種コンサルティング
プレスリリース代行(芸能系からゲーム、量子コンピュータなど最新技術まで)
広報・営業・版権管理・デザイン・編集・ライティング
初心者案内(本稿発表時680人)、お気軽にお申し付けください

【運営コミュニティー】
夜会(
#VR夜会) 2020年10月ごろ開始・12月3日正式発足 約200名(現在までに追放された人物は0名)

【よくわからない実績】
VRポリアモリー(旧名称:多糖類)の元祖『青百合の会』の発起人
26名の男女で3年以上前からパートナー関係を持つ、ほかに4名の個人的なパートナー(合計29名)
2023年2月22日~4月23日の間に1309時間ほぼ連続ログイン達成
結果右目0.9左目0.5→両目0.2
全国紙5紙のとある新聞社社会部より本社で記者とVR世界のことについて対面インタビュー
一応取材などは受け付けておりますが、題材によります

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#メタバースやってます

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