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短時間告知で満員御礼!? 人気のメタバース(VRChat)コミュニケーション講座とは

告知がわずか数時間前、初心者~ベテランを問わずVRでのコミュニケーション講座を開いたところ、初回なのにフル人数の40名参加でインスタンスに入れないユーザも多数発生する人気イベントだった。
というお話です。
これは前回のnoteで私が募集していたものなので、告知内容に関しては下記をご覧ください。


講師のにゃ~の♪(わたし)ってどんな人?

私自身はVRChatを2020年5月はじめごろに始めた。
特にVRChat内で活動はしていない人です。
とか一般的には怒られる説明なのでちゃんと説明いたします。(※1)
なにげに私が自己紹介をする機会はレアです。

最初の1年をQuest(初代)という単独でVRChatに入れる(ただしPCVRの世界には行けない)機器を使い、しかも無言勢というしゃべらないプレイスタイルでした。
その状態でVRChat内のイベント、キタリナQ(※2)や、CafeQというイベントのスタッフをさせていただきまして。
そのついでにQuestをメインとした初の初心者交流会を無言勢のまま2020年10月に立ち上げ、今は毎週やるイベント含めてすべてQuest/スマートフォン対応のイベントの主催を定期的に6つほどやっています。単発は死ぬほどやってます。
また、突発無告知でワンオペのバーイベントを開きますが、それでも1時間から2時間でありがたいことに平均20~60名様のお客様にきていただいております。(イベント関連のことはそのうち記事にします)
今年2023年の2月22日から4月23日の間までは、VRChatにほぼQuest2を装着してほぼ入りっぱなしで仕事もしながら1309時間連続で入るチャレンジという愚行も犯していました。(これもいずれ別記事として書きます)

現在のメインアバターは3代目で「めいゆん」と言います。

基本的にはネット上でも本名活動オンリーなのですが、VRChat世界では「にゃ~の♪」と本名に近いMMO用の名前を名乗っております。

コミュニケーション講座の講師という尺度で私を数値化すると

おかげさまで当初の無言勢だった1年間でフレンド数が2000人を超え、2022年4月~12月の8か月間不活発なお休み期間を取りましたが、現在は私がいるときは毎晩集まったり徹夜する200名ほどのコミュニティ的な集まりのパーティーホストをしつつ、男女30名のVR内でのパートナーたちと家族のように暮らしています。(※3:時折VRChatでの複数パートナーとの生活に興味を持たれた方から取材依頼が来るのですがすべてお断りしております。いずれパートナーたちとの許可が取れたら記事化します)

おかげさまでたくさんのフレンドに恵まれました(2023年9月3日現在)

基本的に私はQuestの世界で長期間育った経験と、400人の初心者案内をしましたが、その人たちやQuestユーザ、人生相談をしたい方のためにこの3年間以上常に以下のことを実現するように心がけて行動してきました。

  1. Quest/PC両対応ワールドにいる

  2. インスタンスは(誰でも見れる入れる)publicにいる、もしくはfriend+にいて、極力プラベと言われる場所に行かない

  3. ステータスは基本青表示

という感じで誰でも気軽に会えるポジションを3年間以上取り続けています。VRChatユーザならば下記のURLからフレンド登録できますので、もし日本語話者であれば無言勢含めて私を登録してください。お気軽にどうぞ!

なぜVRコミュニケーション講座を開いたのか?

わたしは2022年3月ごろにQuest世界で初心者案内をする後進が多くなってきたのを機にVRChatの中で活動する初心者案内は辞めたのですが、案内時に希望者には「どうしたらfriendが多く作れるか?」「どうしたら初見の人にも話しかけられるか?」「どういう話題選びをすると好感を得るか?」「最適なワールドと時間とタイミングは?」ということを「何もかも最短手順でやる」というかなりズルい手法に特化した45分くらいの追加説明をしていました。
これを偶然目撃したベテラン勢もその場で集まるようになり、累計200名ほどにこれらVR空間での独自の手法でフレンドを短い日数で得る手段、最初に話しかけるにはどうしたらいいか?
というのを場所選びからする戦略・戦術的手法、そして初対面のプレイヤーでも好感度の上がりやすい話し方選び、という「ゲームプレイで言えば最短手順ですべてをこなすRTA」的な話をしたことになります。

なぜVRChat初心者のみならずベテラン勢でも受けがいいのか?
に関してはいろいろなポジティブなご意見をいただきました。

  1. 軽度・中度のコミュ障向きに特化されている手法である(話しかけられたら逃げて目も合わせられないレベル、の重度コミュ障は難しい?)

  2. 自分の内面を変えアバターも変え。などの心構えや自己変革や努力、技術力を求めるなど自己啓発セミナー的概念論が一切なくあくまでもすべて平易な技術論であり、あとは実行するだけに過ぎない

  3. VRChatにはユーザランクがuser以上になると初心者扱いされず、急に周りから話しかけてくれなくなるという文化的悪弊があり、その救済となる

  4. VRChat世界は人間関係が活発で流動的である。その流れに取り残されたり、コミュニティ的なものもすぐに出来たり消えたり分裂したり、あるいは人間関係がおかしくなってドロップアウトしてしまったりして、簡単に人とのつながりを失ってしまうことも多く、その難民を助けられる

  5. VRChatでは初心者の時は活発に交流ができたのに、いつもの仲間とこもっているうちにコミュニケーション能力が下がってしまい、仲間たちがいないときに何もできなくなってしまう人が多い。その対策になる

  6. 実際に効果があったという声を過去受けた人から改めてお話とかで聞く程度には実用的です。

  7. 意識が低く努力や継続を嫌い、怠惰ゆえに最短手順でRTA的チート的にすべてをやりたい人が考えた「フレンドたくさん早く楽に作る方法」「VRChatユーザと簡単に仲良くなる方法」だから最適化されてて当然。

このように初心者はもちろんのこと実はベテランにも必要な実践的コミュニケーション理論は個人プレイヤーに必要であり。
何より私の方法を実践することで「より良いコミュニケーションを取りたいけど他人とどう接していいかわからない」という人同士を結び付けることで「初心者と身内以外にはそこまで優しくはない場面が意外とある」という従来のVRChat日本人社会を緩やかにでも変革できる実感がありました。
そのためイベントとして告知して行うことは重要であると考えたのです。

同じアバター同士の仲間で記念撮影

気になる当日の様子は!? まさかの……

私は思いついたら即実行という時と、熟慮して熟慮してなかなかやらない。と落差が両極端にあるのですが、2022年8月20日、ふと「もうちょっと手元で文章化してマニュアル化したらやろう」と慎重に思っていたことだったのですが、突然「今日ためしにやってみるか」という気分になり。
3年来「VRChatの世界でLTの登壇なり何らかの講座を持っての講義をする講師になりたい」と思っていたのを実現しました。(※4)

午前遅くに起きて思いつき、十数分くらいのライティングでさっとnoteにアップ、twitterなどにて「今夜やる!」と告知しました。何このスピード感。

VRChatにはいろいろな学校系のイベントもあるのですが、既存のところでは私の、そして受講者にも自由奔放なスタイルで気軽に参加してほしいという願いを満たせないと思うことと、「有名イベントの講師実績」という他者様のふんどしを借りてブランドになるというのが個人的に苦手で、やはり自力で何らかの実践的な講座イベントを立ち上げたいと思っていました。

実のところ、短時間で突発の開催告知ではありましたが、それなりの人数が来るという実感はありました、いつもいきなり突発でイベントを立ち上げたり無告知のバーをやるときは、「フフフ、こんな朝の5時にひっそりと開催とは気づくまい」とかいう感じで一人バーカウンターの中で参加者0人になってもいい覚悟で待つのですが、このイベントは需要があるので確実に人が来る目算はついていました。
おそらく30~40名、ということで私が毎週スタッフをやっているイベントの会場であるCafeQの主催者兼ワールド作者のsaguzi氏にも突然「今日なんですけどー!」と許可を取り快諾されました。
CafeQの最大キャパは40名、箱としては最適と考えていました。

まさかの期待を裏切る結果だったよ……

なんと、VRChatイベントカレンダーから私の名前を探してフレンド登録が多く、初対面のユーザが会場の3分の2以上を占めました。

つまり私のことや前評判を知らないというまったく信頼性のない状態でこの反応には多少驚きました。(もし仮に私自身だったらこんな胡散臭い講義に近寄りたくない、怖い)
数分前に会場入りすると開始直後からずっと人が入ってくる状態だったのですが、流れが止まらず、21時10分ごろに開始することにしたのですが。
なんと、CafeQの会場が40名、ほぼほぼ埋まってしまったのです。
え? 今日の正午前に告知したばかりの得体のしれない初イベントですよ?
ということで、気づくと後で「行きたかったけどフルインスタンスではじかれた」といろんな人に言われた突然降ってわいた人気講義イベントをワンオペ講師でやることになりました。

私は講義で「急に講師から質問や話を振られたり」「二人一組を作ってみましょう」とか「では今教えたことを実践してみましょう」とかそういうのは「いやなことでやるべきではないこと」としてやらない方針です。
また、私自身が机など一つのところで縛られるのが嫌いな性質なので、私の話を真面目に聞くにせよ聞かないにせよ、それぞれの自由なスタイルで聞いてほしく、そして役に立たないと思ったら途中で抜けてもらってもかまわないというスタイルでやりました。

うれしいことに、Quest世界で私と同じく初心者向けの集会をされているfira氏や、今年始めたばかりの新人ながらここ数か月各Quest初心者イベントで精力的に初心者案内をしてくださっている桜音さなれ氏、3年来の付き合いがある無言勢のnashinoが駆けつけてきて来てくれたおかげで、私以外に軽くイベント紹介や操作に関わることをそれぞれの専門家として振ることができ、とても助かりました。
また、VR手話の関係の方が難聴者の方の通訳として参加していただいて、これも大変助かったこと改めて皆様に御礼申し上げます。

時間は45分~1時間の予定でしたが、実は8月初週から現時点でも私が体調不良ということがあり、声が枯れやすいことの対策で水を飲んだり適切な休み時間を作ったことで、1時間半という大講義になってしまいました。
私の自己紹介もほとんど省くくらいRTAとしか言いようのない無駄をそぎ落とした講義だったのですが、それでもこんな時間がかかるのですね。

が、常に満員で、終わった後にもその場に残って話し始めている人など見かけていたので、「私はこのイベントを通じて学園系イベントにあるようなコミュニティは作らないぞ」とは思っていたのですが、そこはそれ。
「ここにきている皆さんは、なんにしてもfriendをまずは作りたい、という想いは一緒だと思いますので、ここでフレンドにいなってない人同士はフレンドになってしまいましょう」という当初予定にない行動をして、終わった後は私の方からもいろんな人に話しかけたり、Quest世界では初心者のワールド案内といえばこの人、という代名詞のcotton usagi氏もお見えになっていたので、さらに残っている方々と一緒に突発のワールドツアーをお願いしてみました。

また、参加者のTrustedランクもNew userが一人いただけで、あとはTrustedとuserばかりという、「現状のVRChatの問題点を浮き彫り」にした感じになりました。

なんというか、やり切ったとともに、次回からというか、いずれこれを若干の反省点踏まえ定期イベント化すること、さらには「初心者案内の次のステップ」なり「ユーザ以降のベテラン勢でコミュニケーションに困っている人を助ける」ためにこの講義内容を伝えられることのできる別の講師も育てなければいけないな、と思った次第です。

次回以降に向けての展望

  • 講師の数を増やしたい

  • 学科の数を増やさないといけない

  • 教え方にぶれができないよう過不足がないよう、マニュアル化しておく

  • コミュニティの探し方・善し悪しの見分け方・入り方・逃げ方に関する講義も立ち上げたい

  • リアルにも役立つモテる人間になる方法論の講義もしたい

  • 時間のない人や時間が合わない方のために、講義内容をVRChat内で受けなくても独学自習できるように、有料note記事として講義内容を教科書兼資料集としてまとめておきたい

というわけで、講師の数は重要ですので、できる方ほしいと思っています。
そして学科ですが、PCVRユーザ&デスクトップと、Quest単体ユーザ+androidスマホ(いずれiPhoneも可能性あり)と、無言勢+難聴の方、でそれぞれ教えることが変わったり、分けないと効率化できない、ユーザ数が集中して負荷分散できないなどあるので、使用環境によって3つくらいの学科に分けようと思ってます。
また、今の今まですべて口頭アドリブでやってて、「マニュアル化しないとイベント化したくない」と思っていたくらい毎回教えることが抜けたりブレるので、この辺しっかりしたいと思います。

「コミュニティに入らなきゃ」は嘘だと思うけど悪くない選択

最近は「VRChatはコミュニティに入らないとやっていけない」みたいなことを初心者のうちに言われるとかYouTubeの配信者さんが言っているらしいのですが「それは嘘ですよ、別にコミュニティは入らなくても何とかなります」ということも当日イベントでも伝えましたが、それ専門でより良いコミュニティの入り方でも語りたいなと考えています。
「でも入った方が確かに楽は楽だけどその分人間関係に縛られたり面倒に巻き込まれたり、依存することでそこがなくなったり離れたらいきなりいろんなものを失うリスクもある」ということで、「いいコミュニティを見つけ、見分け、そこになじみ、できれば複数のコミュニティに出入りし、危険を感じたらそっと逃げて次を探す」というような処世術についても語れたらと思っています。でもこれは……内容的に完全に別講義ですね。

「モテるためにはどうしたらいいか?」講座、ってどうです?

それから、私は何というか、非常にモテます。
どういうレベルかというと、(性的に)かわいいアバター使いというわけでもなく、特にアバター改編もせず、特に声も可愛いとかイケボであるとかなく、さらには無言勢時代でもモテてました。

昔、VRChat内で初心者にこんなモテ論を語ってる人がいたんですよ。
「まずかわいいアバターを選んで、改変頑張って、可能ならカワボやイケボの練習して、そして話し上手になることだ」って。

すごいな、私はそのすべての条件を全く満たさずにモテてた!
つまり、そんなことはむしろモテることが目的なら「枝葉」なのです。

そしてその結果「何も悪いことをしていなくても何か悪いことをやっているんじゃないかあいつは」という噂を常時立てられるくらいずっと特定人物に妬まれるくらいモテます。

愛憎という言葉がありますが、それだけ憎まれるほどに私は愛されてたということです。
その結果がVRChatを始めてわずか2か月後に14名のパートナーを得、今は30名のパートナーがいるという厳然たる事実が証明しています。

普通はモテる人にモテる理由を聞いても答えらえれません
あれは教えたくないから意地悪しているのではなく「なぜ自分がモテるのかという言語化ができていないため他人にも説明ができない」からです。
とくに意識せずともモテる人はモテちゃうので、それを考えたことがないのです。
あとモテるテクニックとか適当に語る方もいますが、そんなのも枝葉です。
モテテクというのは、モテる人が使うからモテるテクニックなのです。

それが、なんと私は「人はなぜモテるようになれるのか?」の説明が普通にできます。言語化能力がやたらめったら高いからです。
しかもこれは、VRChatのみならずリアルでも人から好かれる人間になる概念論です。
「あなたがモテる人間になるということはすなわち、VRChatでも現実世界でも周囲にいい影響を与える人間が増える結果になる」ということなので、これについてもさらに別講義でいつか行いたいと思います。できるといいな(低期待値)

#VRコミュニケーション講座 またやります!

というわけで、また近日中のどこかのタイミングで、#VRコミュニケーション講座 を行いたいと思います。

よろしければnoteのフォローや下記アカウントのフォローをしていただけたらと思います。
X(旧twitter) @Nyano_VR
Bluesky 
@nyano.bsky.social
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あたりをフォローしていただけますと幸いです。VR関連の方やAIイラスト関連とわかる方のアカウントはかなりの確率でフォロバもするかと思います。
ハッシュタグは #VRコミュニケーション講座 になります。

それでは、この文章の本編はここまでになります。
かなり長文となりましたが、読んでくださいました皆さんありがとうございました。
「お前のアバターがめいゆんだというところまでは読んだ」とかご感想などいただけると幸せです。

それでは皆様、よいVRライフを!

脚注

※1

VRChatではベテランが初心者を名乗ったり、いろいろイベントをやっている程度の人が「何もやってない」を自称する悪しき文化があります、AIイラストにも数万人のフォローを擁して超絶すごい絵を生成する人が言ったりする滅んでほしい文化です。謙譲の美徳は大事だけど、行き過ぎると「その他大勢」が委縮するんですよ
と思うと同時に「ネタをネタとして(ry」 聞き流すことも重要です

※2

通称授乳カフェ。5分以上私目当てのお客が途切れたことがなく、また同時に4名から6名同時にママとして相手にしないといけないという過労状態になるため、2020年6月ごろから始めて11月ごろまで活動して現在は3年以上の長期休業中

※3

VRChat内で親友関係から恋愛関係になる感じのことを「お砂糖」と呼ぶ悪しき文化(と私は思っている)がありまして、私自身はVRという「制約のない空間」において日本でもここ100年程度の1:1による結婚文化を模した恋愛生活にこだわるのはおかしいと思い「多糖類」という言葉もありますが。
その言葉を発明し、青百合の会という男女26名(2020年9月現在)からなる「お互いをお互いで共有するパートナーとする」という全員恋人同士であり家族であるという愛情ベースの関係性を生み出しました(一夫多妻でも一妻多夫でも多妻多夫でも乱婚でもない仕組みというおそらく人類初の試みです)
現在は多糖類という言葉を私自身が嫌っているうえに、リアル世界のポリアモリーの方々の苦労に比べて難度が低いから名乗るのはおこがましいと考えていましたが、ぴちきょ女史から「それは立派にポリアモリーだよ」と背中を後押ししてくれたので今はVRポリアモリーと呼称しています。

※4

リアルの世界では東京大学で「個人小ロット流通の実態に対する講義(具体的にはオタク系の同人流通からメディア化アニメ化の実態)」を学内の研究所でするために呼ばれてしたことがあります。

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