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オードリーヘプバーン映画『シャレード』感想

製作 1963年
監督 スタンリードーネン
出演 オードリーヘプバーン
   ケーリーグラント
   ウォルターマッソー

あらすじ
レジーナは友人とのスキー旅行の途中で離婚を決意するが、帰宅すると夫は死んでいた。さらに、夫が戦時中に3人の男と軍資金を横領したあげく、仲間をだましていた事実が発覚する。3人から脅迫を受けるはめになったレジーナは、旅行で知り合ったピーターに助けを求めるが……。
(映画COMより)

今回のオードリーはノーテンキな未亡人です。
作品としてはサスペンス・コメディ・ロマンスと盛りだくさん
ケーリーグラントは初登場シーンからいかにも胡散臭い。
ウォルターマッソーがさらに胡散臭い。
夫が殺されたというのに、全く悲壮感なくノーテンキなオードリー。

しゃ3

そこに群がる胡散臭いおっさんたち・・。
誰もが嘘くさく真実味がない・・。
僕がオードリーを好きになったのは、その演技の自然体なところです。
コミカルな演技をしていてもふとした何気ない仕草や表情に繊細な気持の揺れが見え隠れするところ。
でしたが・・この作品にはそれがない。
まったく誰の心にも真実が見えない。
サスペンスとしてはなかなかよくできているという事になるのでしょうか。
ただ、僕はあまり好きじゃないタイプの作品ですが。
いや・・。
サスペンスとコメディの両立はよくできていると思います。
ケーリーとオードリーの心があるのかないのかわからない
掛け合いは絶妙でイイとおもいます。
しかしロマンスの部分が・・
最後、・・・ちょっと好きじゃないな~。
最後まで狐の化かしあいで・・
さらっとサヨナラ~のほうが良かったかな・・
この作品に関しては。

しゃ2

しかしそんな意見もこの作品には的外れでしょう。
「シャレード」とは、「みえすいた嘘、みせかけ」という意味らしいです。
この作品はそういう作品なのです。
僕はこの監督さんほとんど知りませんでしたが、華やかなミュージカルが得意の監督さんだったそうで・・。
「シャレード」とはエッジの利いた皮肉なのかな・・
そう考えるとなかなかに感慨深いですね。


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