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ネットメディアと「減税・規制緩和」などについて考える

私が開設以来愛読しているネットメディアのSAKISIRUが苦戦しているようです。

10月15日(土)に「SAKISIRU、重大局面 減税派の皆さんと今後を語る会」がありました。

冒頭の新田編集長の説明でちょっと意気消沈しそうだったのですがスピーカーの方々のお話や減税派の方々のコメントが刺激的で触発され、ありがたいと感じました。新田編集長も「立て直しに向けたキックオフ」と話されてて一安心ですが、いくつか感じたことや特に既存メディアと政治報道への不満など思いつくまま(勝手に)書いてみることで感謝のひとつにしようと思います。

(1)既存メディアの政治報道は政策を報道しない


既存メディアの政治報道は「政界報道」で派閥の誰と誰が会食とかばかりでその意味を報道していません。「代表代行」とか肩書も独特で日経の政治面は何を伝えたいのか意味不明(産経の政治面は政治指向に共感で別)。

これに比べるとSAKISIRUは「政局・政策」のコーナー名にしていて開設以来、高い見識を感じていました。私としては「減税」「規制緩和」をさらなる重点としてエッジを効かせた深堀記事が欲しいと感じました。特に税に関して宮沢洋一税調会長と税調メンバー(いわゆる「インナー」)は徹底マークの必要性を痛感します。連日のように増税発言をボンボン挙げており、総理や財務相以上に発言の監視が必要です。

しかも日経には増税反対見解の政治家の発言は出ないだけに悪質です。(出ないのか出さないのか出しにくいのか)なおSAKISIRUでこのような減税・規制緩和の記事が面白かったのであげてみます。

(2)既存メディアが野党の批判(に限らず政治家の言動)を「その時限りのイチャモンパフォーマンス」に終わらせている


日本の野党は批判だけして対案が無いという指摘はよくありますが、それ以上にさらに問題なのが「激烈に批判した後の検証」がされていません。「今でも反対なのか」の確認無しのまま次の選挙ではなぜか取り上げずに追求しません。

安保法制や特定機密保護、集団的自衛権など野党は当時熱心に反対されてましたが、今でも反対で総選挙で(万が一にも無さそうですが)政権交代の際には、全部ひっくり返すつもりなのかどうか。問い詰めてるとどうせ「直ちには、」とかモゴモゴが目に見えています。あれだけの熱狂的反対は何だったのか。既存メディアはなぜか検証していません。

減税や規制緩和に比較的親和性のある(っぽい)維新についても「イチャモンパフォーマンス」に文句つけておきます。小野たいすけ議員が文書通信交通滞在費を問題提起しましたが、

結局これも尻すぼみでその後どうなったのかわかりません。つぶれたのか、誰が反対したのか、反対理由など具体的で明確な炙り出しも、結局その後はよくわかりません

「維新の法案100本」これもよくわかりません。

日付も全く無しで、いつ提出されたのか不明です。現時点のステータス全くわかりません。動画も見れません。ビジネスで案件のステータス管理できてないヒトは通常どのような扱いになるのか想像してみてはどうでしょうか
営利企業の感覚だとちょっと信じがたいです。

ついでにメーカー経験で感じるのですがエンドユーザーの「取説分からない」指摘で同一箇所複数あれば騒ぎになりますが政治が有権者の「説明わかりにくい」という指摘は簡単に放置できる神経は理解に苦しむところです。

あと、現在はマイナンバーカード熱いですが、そもそもマイナンバ導入自体批判的だったアベガーたちのその後はどうなったんでしょうか?(まさかマイナポイント受け取ってないでしょうね。)当時の野党の批判に屈して中途半端な状態にしたのが、この惨状の要因の一つかとも感じましたが、こういう検証をもっとされるべきではないかと思います。

(3)減税・規制緩和などの切り口にした情報の潜在的なニーズは大きい私的体験

私も減税や規制緩和はそこまで関心が高かったわけではなかったのですが、
SAKISIRUやそのほかで触発されて関心持って見始めたというところで、記して感謝したいところです。
 私的体験としては勤務先の挨拶などでクルマの増税や社会保障の負担増などに関して何度か話をしたことがあります。(この辺SAKISIRU記事や減税会の皆さんのネタをお借りしたので記して感謝します。)これに反響が大きく「えー」と声が上がり、税負担や社会保障の話のネタのリクエストを貰うことも多いです。ただ、わかりやすく話すことの難しさは感じます(適度に笑いもとらないといけない。)イナカなのでクルマやガソリンには敏感です。

そういう体験からも一般有権者の増税や社会保障負担増に関する情報に潜在的な需要はかなり大きいと感じたので、新田編集長の減税派への呼びかけがあったのは、やはり鋭い嗅覚を感じました。

(4)震災で増税までしたのに予算執行や事業自体の妥当性評価報道が少ない


イカキングが相変わらずの大人気で盛り上がっていました。

そういえば震災関連でも似たようなものあるのではないでしょうか。3月が来るたびに「絆」の連呼や美談報道の嵐は申し訳ないですが辟易としました。
本来議論されるべき処理水・廃炉・復興の資金の用途がどうなったのかの視点をメディアが巧妙に避けています。震災関連で増税もしていましたがその用途が妥当なのかの検証報道がほとんどありません。コロナでも同様です。会計検査院の発表をそのまま記事にしたものはありますが、ネタは多く潜んでいるようにも思います。

(5)「決算」はのんびり作業「事業評価」はコピペの嵐


渡瀬さんの著書や論考などで、私も初めて知ったことも多いのですが、その中で印象的なのが行政での基本的なスケジュールは実はあまり知られてないように思います。これに関しては減税あやさんのnoteが参考になりました。

国の予算だと2年後。 はじめ冗談かと思ったのですが、たぶん知っている人少ないと思います。

自治体で自分も調べてみましたが令和3年度の事業評価は10月時点でもまだ出てきていません。前年の令和2年度の事業評価は12月に入って出てきていて、11月議会終了後にしれっと出していました。その後「事業評価」についての議会の質問ほとんどありません。

会社だと4半期決算で残業して苦労して数字まとめしたりしているので、その感覚からするとちょっと信じがたいスケジュール感ですが、メディアも当然のこととしているのか、何も報道してません。

さらに出している評価書を見ると書いた担当者も「ぶっちゃけこれ無駄じゃなの」と感じていることを伺わせる定型文コピペの嵐です。巧妙に複雑にしていることを読み解き、ツッコミどころ満載なのをイカキングのようにエンタメ感で叩くと盛り上がるかなとも思います。

(6)規制保護産業・新規参入徹底排除のマスコミ


これに関してはビデオニュースの神保哲生さんの非常に優れた指摘があり、納得いきましたが記者クラブでの新興メディア排除は「赤旗」排除がそもそもの目的のようです。

これとSAKISIRU苦戦とは直接関係ないようですが、記者クラブによるアクセス排除も神保氏さんも難しさの一つにあげていたのを思いだしました。メディア問題はあまり関心集めてないのかもしれないのですが、特に消費増税における軽率減税でメディアもグルになって増税容認論を推進した悪行は日本メディア史上に残る大汚点として決して忘れてはならないと思います。ここからメディアも減税・規制緩和の周辺の重要な要素と思います。

(7)ネットメディアがリベラル左派系全盛は本当ですか?


新田編集長が嘆く「ネットメディアでリベラル・左派系優位」に実は全く実感ありません。サキシル読者のなかで自分が特異なのかどうか、、という気もしますが、例えば自分のフォローを挙げる(中韓関連のしごと除外)とすると以下の通りです。

新聞:日経(しごと)産経(ストレス解消)地元紙(つきあい)
雑誌:日経ビジネス(しごと)、選択
ネットメディア:サキシル(当然www)、アゴラ、フォーサイト
YouTube:くらら(減税)、国際政治チャンネル、情報検証研究所(原さん)、奥山真司先生などなど。
ツイッター:石井さん、渡瀬さん、減税のみなさん

まさにエコーチェンバーなのかもしれませんが「左派優勢で苦境」と嘆かれても全く実感ありません。言われて驚きましたが、それで何か困ったことは1つもありません。冗談無しにサキシルとかアゴラがネットメディアで優勢と思ってたぐらいでリベラル系メディアは見るヒマありません。中韓の仕事だとリベラル系メディア全く役に立たずに有害そのものだし。新田編集長の嘆きと自分のフォローに差が大きすぎて正直戸惑っています。

(8)ヤフーの優位やグーグルによる検閲?


ヤフーとの関係やグーグルとの関係に言及されていましたが、いままで、既存メディアによる「報道しない自由」だったのが、今後はヤフーによってなされるのではないか。YouTubeも、内容によってBANされたりで、ネット時代の「検閲」が形を変えた形になっていないでしょうか。今、特に注目している点です。

以上、勝手気ままに書きだしてしまいました。お読みいただきありがとうございます。

トップ画像借りました。新田編集長の奮闘に感謝と期待。

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