関口誠人 著書 「ホテル」
本題に入る前に、
今日はまたパラパラと高校時代の日記を眺めていました。
日記は1986年の4月(高校生になったばかりの頃)から
始まっているのですが、ある日の日記で
「中三の時は結構遊びに行ったなー」などと書いてありました。
どこどこに行ったとつらつら書いているのですが、
その中になんとC-C-B コンサートも入っていた!
私は1987年1月の中野サンプラザが
初めてのコンサートだとばかり思ってたのだが、
更にその前があるのか!?
確かに87年の中野サンプラザの日記は、
人生初のコンサートにしてはこなれているなと感じたのだが。
(関口さん脱退発表のインパクトが強かったにしても、
初めてのコンサートで初めての高揚感とかを
書いていないのは、違和感があった。)
えーー だとするとどのコンサートに行ったんだろう?
「あんちょこBOOK」に85年と86年初頭くらいの
コンサートの日にちと会場一覧があったので見てみたけど、
該当しそうなものが無いんだよね。
渋谷公会堂も日比谷野音も行った事ないし。(きっぱり)
だとすると86年の2月から4月くらいにあったコンサートなのかな?
その時はまだ日記書いてなかったからわかんないなぁ。
しかし人生初コンサートの記憶がないのは悲しい・・。
(ちなみに86年のEASTに行っていないのは判明しています。)
前置きが長くなりましたが・・。
関口さんの初めての著書「ホテル」を読みました。
こちらも実家から発掘されたものです。
これも本屋さんのカバーがかかっていたので、きれいきれい♪
10話の短編ストーリーをまとめた一応小説ではあるのですが、
私的には関口さんの妄想を交えたエッセイの様に感じました。
少年時代の事は本当の所はわかりませんが、
芸能界の話なんかは口には出さないけど腹にあるものを
フィクションに乗せて放出しているんじゃないのかなと。
中にはC-C-Bのメンバーが出てくる話もあり、
ファンにとってはテンション上がりますね。
小説の中でマネージャーがスケジュールを発表するのを、
とても恐れて怯えるメンバーの様子が描かれているのですが、
当時、多忙を極めたスケジュールの中、
わりと本音に近いのではと思いました。
昭和なんて働き方とかコンプライアンスなんか皆無だっただろうし。
それとバラエティ番組が刺激を求める視聴者に合わせて、
どんどん過激になると共にタレントに負荷がかかり、
しかしタレントが常軌を逸脱した無茶振りを
受ければ受けるほど人気は高まり、
視聴者もタレントも感激するという狂気を描いたりもしています。
バラエティ番組に出演して無茶苦茶な要求があっても、
それを受けなければ芸能界から排除されてしまうという
無情さを少し冷めた目で見つめ、
またそれを皮肉を込めて描いたのだろうと思いました。
他にはホテル宿泊時に部屋にじわじわ近づいてくる、
追っかけのファンから逃げる話もあって、
当時そんな事も悩みの種だったのかなぁなんて思ったり。
まさしく本の帯の背中に書かれたキャッチコピー
「ウソか、マコトかセキグチ・マコト」と言った感じの内容でした。
関口さんは他のメンバーと異質だなと思っていて
(他のメンバーもある面に焦点を当てれば
皆、異質なものを持ってはいるのですが)、
まぁ先に脱退してしてしまったという点では大きな相違があるのだけど、
何と言うか生い立ちからして憂いがあるんですよね。
他のメンバーは極々普通のお家の子で家族の話なんかも良く出てきて、
ほのぼのしてるんだけど。
関口さんはかなり若い段階で両親とも亡くされてるんですよね。
普段は明るく振舞っていたけれど世の中の世知辛さも知っていて、
他の4人とはちょっと違う視点で物を見ていたんじゃないかと思います。
最後に、本の後半にメンバーの感想が載っていたので、
一部分だけ抜粋してご紹介します。
ラジオでもステージでも声に張りがあって滑舌がはっきりしていて、
トークも面白くてやはり関口さんがいると場が盛り上がりましたよね。
(4人C-C-B時代の良さももちろんあるのですが・・。)
渡辺さんも元気で盛り上げ上手ですが、
関口さんの脱退では片腕をもがれた感は
否めなかったのではないかという気がします。
まぁでも関口さんの気持ちもわからんではないのです。
最年長で他のメンバーはみな楽器に長けていて、
自分はそこまでの技術はない。
多忙で練習する間もなかっただろうし、
このまま不甲斐なく(そんな事ないんですけどね)
C-C-Bに籍を置くよりは、
30歳の節目を迎える前に別の場所で
やってこうと思ったんでしょうね。
実際私も26、7歳くらいの頃に、
最初の会社では30歳までは働けないだろう
(徹夜とか多かったので体力的に)と踏んで転職をしています。
それ以上年齢を重ねちゃうと方向転換も
しづらくなると思ったんですよね。
(今の時代はそんな事ないですけどね。)
なので関口さんの気持ちはなんとなく理解できるのです。
(年の功やね・・)
と言う事で、いやはや「あんちょこBOOK」も
「ホテル」も読み応えありましたねーー。
あとはやっぱり「寝たふり」が欲しいなぁ・・。
どなたかのブログでC-C-B本の中で一番面白いって書いてあったし、
やはり解散時にはもっとエピソードも増えてるだろうし、
その時の心境も興味あるし。
いつか手に入るかなぁ・・。
今日は近所の公園でフリーマーケットやっていて、
思わず誰か「寝たふり」出してないかな?と探してしまったよ。笑
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