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C-C-B楽曲レビュー⑳「恋文(ラブレター)」

楽曲レビュー、こんなに続けるつもりはなかったのですが、
もう20曲もやってる!

C-C-Bの曲は全部で100曲くらいあるけど、
全部制覇したら我ながら凄いなー。できるかな? 笑

これまでのレビューはここ↓にまとまっています♪


さて、今日はあえてこの曲に向き合ってみますよ。

この曲はねぇ・・、好きな人には申し訳ないのですが、
私的にはC-C-B離れを決定づける曲でありました。
聴くとあの当時の気持ちが蘇ってしまうなぁ・・。

好きだった人に対して冷めてしまって、
気まずくて申し訳なく思う様な、
胸がキューっと締め付けられる感じ。
またこの曲も失恋ソングっていうのもあってね・・。

この頃のC-C-Bは急激に人気が落ちていった時期で、
私も多分に漏れずその片棒を担いだ訳ですが、
きっと私と同じ様にこの辺で脱落した人はいっぱいいるんじゃないかな?

でも思えばおそらく「2 Much, I Love U.」くらいから
ちょっとずつ気持ちが薄れつつあったのだと思う。

4人体制になった事については、
私はそこまで気にはならなかったけど、
「2 Much, I Love U.」が思いのほか大人しい曲で、
元気で楽しいC-C-Bが好きだった私は、当時「あれ?」ってなりました。

でもアルバム「石はやっぱりカタイ」はポップで楽しかったから、
まだ期待はありました。

で、「原色したいね」でまた元気で華やかな曲が戻ってきて
「わーい!」と喜んでいたのも束の間
(「原色したいね」はあっという間に去って行った様な・・)、
次の「抱きしめたい」はバリバリのハードロック。

よねちは好きだけど、私にとってはハード過ぎました。

そして「次はまたポップな曲来ますように!」と祈るような気持ちで、
ラジオの新曲発表を待ちました。

で、流れてきた新曲がこの「恋文(ラブレター)」だったのです。

「く、暗い・・」

この曲を聴いて率直に思った感想です。
この新曲発表で何かがぷっつりと切れた気がしました。

その後わずかな望みを託してアルバム「走れ★バンドマン」を買いますが、
このアルバムもポップさは薄れロック路線となり、
「もういいかな・・」となってしまいました・・。

この後の「信じていれば」でまたC-C-Bっぽさが戻って来るのですが、
もうその頃はラジオ番組もやってなかったし、
テレビの露出も少なくなっていたので、
「恋文(ラブレター)」の後どんな歌を歌っていたのかずっと知らずにいました。
(「信じていれば」はC-C-B熱が再燃してから聴きました。
最後の「Dream never stop」の部分はどこかで耳にしたような気もしますが・・)

なので、私のC-C-Bのシングルの記憶は
「恋文(ラブレター)」で終わってたんだよね。

さて、この「恋文(ラブレター)」の曲についてですが、
"ザ・バラード"です。

作詞は松本隆さん、作曲は渡辺さん、編曲は大谷和夫さん。

スティングのような哀愁漂うギターの音色。
(スティングをよく知っている訳でもないし、
明るい曲もあると思うのですが、
スティングというと私は寂しげな悲しげな、
濡れそぼったような楽曲のイメージがある)

テンポもスローですね。

サビでは米川くんの声も入ってきますが、
基本的には渡辺さんが歌っています。

でもって歌詞なんですが、失恋の歌だっていうのはわかるのですが、
二人の関係性とか状況・経緯みたいなのが見えないのは、
「Romanticが止まらない」と同じ手法なのかな?

「ピンク色の便箋」と色を出してくる所が、
松本隆さんの歌詞っぽいですね。

暗い色味の世界観の中で、
ポッとピンク色だけが浮かび上がるイメージが湧きます。

そして最後の「妖しいラブレター」って何だ?

わりと難解なんですが、
ひとつ歌詞で共感できる部分はここですね。

「時が君を変えて そしてぼくも変えた
わずかに残った痛みさえ 薄れてく」

失恋して傷ついた痛みすらも薄れてしまうのは、
その相手との繋がりが本当に消えてしまう事で、
それは失恋直後よりも寂しい事かもしれません。

さらに

「楽しかったことだけを 覚えてようとするけど
哀しかったシーンだけ 天然色で浮かぶよ」

この二人、どんな関係性だったのか・・。
「そんなの悲しすぎるじゃないか!」と言いたくなる展開。

「明るさが真骨頂のC-C-Bよどうした!?」と言いたくなります。

また、タイトルも単に「恋文」でも「ラブレター」でもなく、
「恋文(ラブレター)」とした意図は何なのか?

「ラブレター」なんてロマンチックなタイトルなのに、
思いっきり哀しい曲というちぐはぐさも何か意味があるのか?

そして解散ライブでは他のシングル曲は
メドレーに詰め込んででも全部やったのに、
これだけ演奏しなかったのは何故なのか?

かなり謎多き曲です。

あ、でもレコードジャケットは大人っぽくてかっこ良かったですね。
タキシードに赤い感じが。


ネットでこんな画像見つけたぞ。
これは歌詞カードなのね。このポーズ何だ?


そう言えばC-C-Bの熱が冷めていった後、ブルーハーツをよく聴いていて、
ブルーハーツも「ラブレター」という曲を出しているんですよね。

その時に「C-C-Bもラブレターって曲があったな」と
思い出したりしていました。

C-C-Bシングルの中で一番影が薄いと思っていましたが、
逆に印象に残っているかも。

よかったら聴いてみて下さい。


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