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C-C-Bってどんなバンド?③<ブレイク後から関口さん脱退まで>

これまでの記事はこちら↓


1985年の1月期に放送された、
C-C-Bが主題歌を歌ったTBSのドラマ「毎度おさわがせします」。
わりとどのご家庭も見る時間枠だっただけでなく、
このドラマは後に伝説のドラマとなる程、内容がセンセーショナルでした。

下ネタ多めなのが取り沙汰されたけど、
ホームコメディとしても面白い作品でした。
今思えばこんなドラマのテーマ曲に選ばれたのも運が良いよね。
そしてあのあっけらかんとしたカオスっぷりはC-C-Bに合ってた。笑

我が家もそのドラマを見ていました。
うちの父親は気分のムラが激しく、
機嫌が悪いとお茶の間の空気は最悪でしたが、
このドラマを見ている時は機嫌が良かった・・。
厳しい家ではあったけど、こういう所はユルかったな。
妹まだ小学生だったんだけど・・。(^ ^;)

オープニングの歌は誰が歌っているのかな?
良い歌だけど知らん人だなーと思いつつ、
最初はドラマの面白さに気が行って
そこまでテーマ曲は気にしていませんでした。

ドラマが始まってしばらくして、
同じTBSの伝説の歌番組「ザ・ベストテン」の
スポットライトのコーナーで、
C-C-Bは例のドラマの主題歌を歌っているバンドとして
初めて世間にその姿を披露します。

とにかく突っ込み所満載でした。

「え? ドラムが歌うの!?
しかもなんかヘッドフォンみたいなマイクつけてる!!」

「てかメインボーカルなのに
ちょっとぽっちゃりしたメガネキャラ!?」
(今でこそサンボマスターとかいますが、
あの頃はメインで歌うのはシュッとした人だという
思い込みがあった。笑)

「髪の毛ピンクだし!!」

「声が女の子みたい!!」

「『ポゥーン』と不思議な音のドラム!!」

初めて見た彼らはドラマと同じくらいセンセーショナルで、
C-C-Bはあっという間に世の中に広まりました。

そしてC-C-Bは一気にスターダムを駆け上がっていきます。

ドラマの主題歌「Romanticが止まらない」は
見事ベストテンで1位まで上り詰め
(しかも100曲目の1位という記念すべきタイミング)、
次のシングル「スクールガール」もベストテン入りし、
更にその次のシングル「Lucky Chanceをもう一度」は
再びベストテンで1位を獲得。
(この時は番組400回記念という記念すべきタイミング)

2008年のC-C-B再結成時のはなまるマーケットの過去動画では
薬丸さんが「俺らは1位になった事ない」と渡辺さんに言っていて、
シブガキ隊が取れなかった1位を取ったんだなと、
すごい人気だったんだなと思いました。

そして85年の年末には「Romanticが止まらない」が
レーコード大賞の金賞を受賞。
当時はレコード大賞で賞をもらうという事は、
アーティストにとってはかなり箔がつく事でした。

この時の白い衣装が大人っぽくて天使みたいで大好きです♪

いつもニコニコの笠くんもこの時はさすがに緊張していたのか、
表情が硬いですね。
同じ島に米川くんと一緒に乗って来ますが、
登場前に二人で「緊張するよ〜」とか言ったりしてたのかな?と
想像してしまいます。w

この時の関口さんが微笑みながらくるくる回るのが好きですねー。

また、この年「Lucky Chanceをもう一度」で
紅白にも出場しています。


ここでも一番笑顔なのは関口さん。
嬉しかったんだろうなー。

飛ぶ鳥を落とす勢いで人気者になったC-C-B。

ですが売れても調子に乗る事はなく、
真面目でスキャンダルもありませんでした。
(関口さんはちょっと写真撮られたりしてたけど・・)

年間100本位のライブをこなし、レコーディングに楽曲制作、
テレビ、ラジオ、雑誌と仕事は目白押し。

相当な忙しさであったと思います。

完全に活動が軌道に乗った1986年の春に、
カラフルだった髪を黒髪にします。

見た目のインパクトで世間の目を引きつけた後は、
中身で勝負していこうと思ったのでしょうね。

↓黒髪に戻した頃の映像
渡辺さんと笠くんメガネおそろっぽい。
しかし目の前の体操服のお姉ちゃん達が気になる・・。(^ ^;)


「毎度おさわがせします2」の主題歌「空想Kiss」に、
「元気なブロークン・ハート」と次々シングルを出していきますが、
アルバムも年に数枚出していました。

シングルの曲は一般大衆ウケを狙った感がありましたが
(それにしては攻めすぎな曲もありましたが・・)、
アルバムはメンバーの個性が出ていて良い曲が詰まっています。

関口さんがいた頃のC-C-Bのアルバムは、
いろんなテイストの曲が詰め込まれた、
まるでおもちゃ箱のような内容になっています。

ピコピコ音がなって光るハートのおもちゃみたいな曲や、
白鳥に変えられてしまった王子様の絵本みたいな曲、
冒険の地図に方位磁石、はたまたマッチョ人形などなど。

むしろファンはシングルの曲よりも
アルバム曲の方がお気に入りが多いかもしれません。

メンバーも活動後期のライブではシングル最大のヒット曲
「Romanticが止まらない」ですらメドレーでしかやらなかったり、
さらに2015年に4人が集結した最後のライブでは
「Romanticが止まらない」は演奏していないという・・。

普通一番売れた曲は演るだろう!と思うのですが、
意外とファンも「Romanticが止まらない」が無いことに
気づいていなかったりします。

それだけファンとテレビでしかC-C-Bを知らない人の間には、
「Romanticが止まらない」という曲に対する意識に乖離があります。
(もちろんファンにとっても「Romanticが止まらない」という曲は
大事なのですが)
ファンじゃない人はC-C-Bは「Romanticが止まらない」しかないと
思っている人多いよね。

そして8枚目になるシングル「不自然な君が好き」では
作詞は松本隆氏ですが、作曲は関口さんです。
初めてメンバーが手がけたシングル曲になります。
ボーカルもこれまでシングルでは合いの手だけだった関口さんが
サビ以外の部分のメインボーカルを務めます。

この曲はトップテンでは1位を取ってたんですねー。(*^ ^*)


関口さんは楽器は他のメンバーに比べると
技術は追いついていなかったようですが、
作詞作曲に関してはバンド内でその能力と存在感を発揮していました。

渡辺さんに並んでステージの盛り上げ方も上手く、
声質も独特で歌に奥行きと味を出していて、
彼もなくてはならない存在でしたね。

次第に関口さんは音楽活動の他に小説「ホテル」を書いたり
映画「微熱少年」に出演したりと、活動の幅を広げていきます。

そしてバンドより個人の活動を優先させるため、
人気絶頂の最中、脱退を決めます。

1986年12月、5人体制での最後のシングル
「ないものねだりの I Want You」をリリース後、
1987年1月に中野サンプラザでのコンサートで
ファンに向けて脱退の発表がありました。

その時の事を書いた記事があるので、良かったら見てみて下さい。



脱退の理由に不仲説とかいろいろありますが、
活動期間中ギクシャクする事はあったかもしれませんが、
壊滅的に仲が悪かった訳ではないと思います。

なんだかんだ関口さんと後の4人のメンバーは脱退後も
お互いのラジオに行き来してたし、
解散時に出版された書籍「寝たふり」では、
関口さんが4人のメンバーに
インタビューしているコーナもあるようだし。

そして1987年4月のよみうりランドEASTライブを持って
5人体制のC-C-Bは終わります。


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