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蒔かれた種について_1

前職のことを少し

私は2年前の春に前職を辞めました

前職は経営企画部所属の社内SE
ざっくりいうと社内のお困りごとに対応する係です
上層部から降ってくるものもあり、一般社員からの要望とかもあり
業務改善牽引が主なミッションです

私たちの部署ができるまで
他に「なんでも相談していいよ」という部門が存在しなかったので
システム周りに関係なく割といろんなことに対応しました
(細かすぎて書かないけど)
そうしておけばPJを進めていくうえでのちのちやりやすいのです

社内SEという名がついているので
基本何かしらのシステムや機器が絡むのですが
ICT技術を利用したりしなかったり
それは個別に判断して対応していました
(電源が入れば全部振ってくる乱暴な人も多かったなあ)
結局今のベストを考えるとシステム入れない方がいいこともあるので
社内のレベル感を見極めて
底上げてから次へ…みたいなのはいろいろ考えていました

必要に応じてスクリプトを書きますしDBの移行もします
ノーコードツールでちょっとしたアプリも作る
こんなことを解決したい、については
現状の洗い出し、解決方法の提案なんかもしてました

エンジニアのようでそうでもない
そんなレベル感のお仕事です
(社内SEは企業によって求められる能力が全く違うので
ひと口で社内SEとは言ってもお仕事内容は全然違うと覚えておいてね)

私的には開発側としての経験、導入側としての経験の両方があったので
ベンダーとユーザー間の橋渡しとしては役割を全うできたと思っています

まあそんなお仕事をしていたとなんとなく把握しておいてください

ちなみに
社内SEというお仕事は私が探して望んで就いたものではありません
別の職種で応募していて
採用担当者からの
「こういう仕事あるけどやってみる?」という提案から始まりました

とはいえ
やってみたら今までやってきた職種の中では最も私に合っていた方かもしれない
迷走していた私にとっての過去の雑多な経験が全部活かせるんですよね

ただやり方と相手が良くなかったんだと思います
同じ組織相手には二度とやりたくはありません

身体の不調

とにかくストレスフルだった
他に何も書きようがない

ストレスチェックはぶっちぎりで高得点だったように思います
産業医によく呼び出されましたが
明らかに業務側にも対象者がいるのに
時間作れそうだからという理由で経営企画部ばかり指名されるので
最後の方はバックレてました

このチャットと通話の量を見ろよ!て感じです
テレワークしているので逆に訊き易い人が増えたんですかね
(逆に対面で聞きたい人は出社しないと声かけてこないのでメンツが偏る
話が大きくそれるのでこの件については別の機会に書きましょうか)

そんなこんなで
正直最後の年の後半のことは詳しく覚えていないのです

(ただ「私はリーダーができないからリーダー役が欲しい」とだけ伝え)
私のあとを任せられそうな人を選んで雇ってもらい
半年かけてひそかに引継ぎをしました

たぶんここから

退職する前年の2021年同僚が先に退職していました

たぶんその前後からだったと思います
平均体温が1℃上がりました(コロナ禍のため毎日会社に報告するので記録が残っている)
朝、目覚めると動悸がする、なんかしんどい
日中は元気です
普通に仕事できていました
退勤ボタンを押した後、熱が上がります
一晩寝ると回復します
これが毎日繰り返し半年続いて
ああ無理だ退職しようと決意します

会社には一応相談しました
話にはならなかったけど
(別件が絡んでいるので体調不良の方は軽視されたと見える)

コロナ禍2年目、病院に行く気になりませんでした
かかりつけ医もなかったし

なんかおかしいな?と思った当初
健康診断の結果を受けて一度かかった開業医(取締役紹介)にて
下った診断は「年齢的に更年期かも?」と
アドバイスは安定の「痩せろ」だけだったので(いつもいわれるやーつ)
ただただ『そんなもんなのか』という認識が植え付けられました

長年にわたってかけられた呪いにより
判断を誤る

その開業医から
最寄りの総合病院に栄養指導を受けるよう指令が下り、行きました
(正直ちょっとサボりたかったのもある)
これが良くなかったと思う

そこで混乱します
あれもこれも栄養素をとらなくてはいけないじゃないか
ごはんを減らせというのはわかった
でも減らした分おかずが増えると食べ過ぎじゃない?
本末転倒では?
「痩せろ」の呪いが効いてきています

他にも考えなくてはいけないことがたくさんあるのに!

思考が停止しました
私は食べるのをあきらめました

それが意外と悪くなかったんですよ
夏が暑かったのもあって水分だけ摂ってました
割とイケました
テレワークなのでそれを誰も知りません

今思うと

なぜイケてたかと気づくとなるほどと思う

この時すでに私は甲状腺機能亢進症という病気になっていたのです

該当する症状例:
・動悸
・暑がり
・食欲がなくなる
・やる気がなくなる
・痩せる(私の場合は1年半で25㎏減りました…今は5㎏戻っていますが)

「痩せろ」と言われ続けて四半世紀
あんなにいろいろ試してみたのに痩せなかったので
お、体重が減っている!ラッキー★くらいにしか思っていませんでした

前述の開業医にはあれ以降かかっていません
(来いとも言われてなかったし何も解決しなさそうだったので)
幸い?見た目が変わらなかったので
体重が減ったのは誰にも気づかれていません
顔色悪くない?とは少し言われたかもしれないくらい

物理障害疑いによりこの夏久々に出社した私は
2Fのサーバー室に上がろうと思い
階段が登れないことに気づきます
(手すりはあったのでよじ登る感じで上がっていた)

普段テレワークで外出しないし
平屋で過ごしているため階段を上る機会はないです
たぶんテレワークで動かさなすぎなんだ
ちょっとウォーキングでもしようかな
くらいには思ったけれど、家から出て秒で脚がつったのでやめました

はい、この時点で気づいていないけど甲状腺機能亢進症の症状が出ています

該当する症状例:
・手足がつる

そしてこの頃、私は字が書けなくなっていました
手に力が入らないのです

もともとそんなに文字がきれいな方ではないし
何しろ小さいので読み取れないのですが
(なのになぜ書くかというと書けばインプットできるから)

テレワークのためずっとTeamsでチャットか通話しかしてない&
メモはみんなOneNoteに入力してしまうので
字を書かないからなんだ!と思っていました

甲状腺機能亢進症の治療を開始してだいぶ後になったころ思い出し
担当医にこのことを話すと
「もう検査しても出ないと思うけど、階段の件も含め
重度のカリウム欠乏症だったんじゃないかな?」
とのことでした

そりゃあ、単純に食べてなかったからですよね!(あたりまえ)

知らないということは
おかしいと認識するまでいかないということ

救急搬送されて問診を受けたとき
「最近変わったことはない?気になることはない?」
と聞かれて
「え、何も…普段通りです」
と答えています

私の普段通り、とは
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
朝起きると動悸がし
日中は割と元気で
夜は少し熱が出るが朝には回復する
ときどきめまいがして倒れる、立ち上がれなくなる
でも10分くらいすると回復して普通に動ける
ちょっとした段差が上がれなくて
文字が書けない
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
2年くらい継続してこのような状態なので
今の自分は普段通りだと思っている
なんですね

1日に2回倒れているのになにもないことはないはず…
と医師が首をひねっているところで
なんとなく言っておいた方がいいのかなという気がしたので
「あっ、ここ1年半くらいで20㎏くらい痩せましたよー」
と申告したことで
「えっ?それおかしいよ??」
という言葉が出たので
そこではじめて自分の状態がおかしいんだ!と認識したのです

(そして健康診断で気づけるはずなのに
健診の際問診している医師&結果説明をしている保健師にもスルーされていることにお怒りでした
そこでも「痩せろ」って言われただけですからね)

たまたま当番の医師が内分泌科の方だったこともあり
救急搬送された日のうちに
いろいろ検査をして
すぐ病名がついて治療が始まりました

(救急に入ると通常ならその場で解決することは少なく
「緊急で処置しなくてはいけないことはするけど
そうでないことは検査結果持ってって
開業医であらためて診てもらってね」となるらしい)

そう、すぐ治療が始まったということが
割とヤバめだったということにもその時気づいてないのです

そんなこんなで

時が経つにつれて
前に起きていたことが何だったのかは徐々に明らかになっていくのですが

だいぶ長いので分けて書きましょうね
今日のところはここまでです

※実はこれ、退職エントリ 兼 病気の話 兼 転職エントリなんです…

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