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出版社の設立を決意するまで

おはようございます! こんにちは! あるいはこんばんは!
猫宿出版です!!

電子書籍出版社としての猫宿出版と、そのレーベルであるニャンブックスについて多くの人に知ってもらおうと、先週からnoteで色々な記事を書いています。
その中で、猫宿出版がなぜ生まれたのか? ということを連載記事として毎週作成していこうと思っていまして、今回がその第二弾です!
前回は「猫宿出版の成り立ち」について書きました。
すでにお読みいただいた方には蛇足ですが、もしまだの方で興味がある方は下のリンクから先にお読みください!!

さて!
前回の宣言通り、今回は出版社の設立を決意するまでのことを、個人的主観を伴いながら書いていこうと思います!!

そもそも、私は出版業界のことに詳しくない人間でした。
しかし、幸いなことにこれまでに複数のレーベルで書籍を出させていただく機会に恵まれ、出版の「流れ」というのはある程度分かっています。
もしかしたら専門の方から見ると抜けや、そんなことない! なんてお叱りが飛んでくるかもしれませんが、とある出来事をきっかけに「再販する場所、出版予定作品の出版する場所が無いなら、作ればいいのではないか」と考えた時に、始めに考えたことは、その流れに必要なもの(こと)を私自身が全て用意できるのか? ということでした。

書籍を作成するにあたり、私が考えた必要なもの(こと)は大体以下の通りでした。
・プロットや原稿を読み、より良くなるようことを目指しての指摘や提案(いわゆる編集さんのコメント)
・言葉の誤用や誤字脱字、その他様々な校正作業(いわゆる校正さんの赤文字)
・表紙(バシッと素敵なやつです!!)
・販路(売る場所がないと物は売れません。ええ)

意外と少ない!!
なんて、思ったんですが、さすがに私も一端の大人です。
そこで安易に動かずに、ちゃんと調べました。
調べてしばらくして、頭から湯気が出ました。

まずは一番下の販路ですが、ここは元々現在のAmazon kindle (Unlimited) 専売を決めていました。
もちろん他の主要な電子書籍を取り扱っているところは再度調べましたが、少なくとも今はこれが一番いいだろうという判断です。(ビジネス指南記事ではないので理由は割愛します)

次に編集者については、自分がやればいいと思いました。
ただ、ここで懸念がありまして、一人でやる場合、独りよがりになる危険性がある、ということでした。
どういうことかというと、作品の好みというのは人それぞれで、どんな作品を面白いと感じるか、逆に面白くないと感じるかは、どうしても主観が入ってしまいます。
事務的な作業は一人でやっても問題ないですが、作品に対する指摘や提案、提出いただいたプロットに対する出版の可否を判断するのに、私一人の判断だけでいいのか? といった疑念が生じたのです。

そこで私は知り合いに声をかけました。
「協力してくれないか?」と。
その人物こそ編集者Cです!
この編集者C、様々な面で協力を仰ぐにはまさにうってつけの人物だったと今でも思います。
なぜうってつけの人物だったのか? という部分は書きだすと長くなるので、機会を別に作ろうと思います。
いずれにしろ、編集者Cからは色よい返事を貰え、勇気百倍、百人力です!

順調です。
ここまでは順調です。
そろそろ湯気が出ていい頃かもしれません。
湯気が出始めたのは校正作業について色々と調べ始めた時でした。
調べるまで私の中での校正作業は、校正さんがやってくれる、というくらいのざっくりしたイメージでしかありませんでした。
校正さん、なんて気軽に書いていますが、「校正技能検定」という資格を持つ立派な方々です。
そして、どうやら校正作業と一口にいっても、実際には何を正すのか? という依頼内容によってかかる期間や費用も大きく変わってくるということが分かりました。
依頼先もどこを選べばいいのか、皆目見当が付きませんでした。
そして、その時私が取った行動は……後回しにすることでした。

知恵熱が出ました。
そういう時は一度離れるのがおすすめです。
正直言うと、心の中の悪魔が「誤字脱字だけなら自分でもできるんじゃないか?」なんて囁いてきたりもしましたが、自分の作品の校正後の赤の多さを嫌というほど知っているので、そこは妥協しないようにしました。
詳しくは今後書くかもしれませんが、後回しにしたんですが、最終的に良い縁に恵まれニャンブックスで出版している作品は全て資格を持っている方に外部委託して校正してもらっています
えっへん。

さて、次は表紙です。
こちらもかなり湯気が出ました。
まず、表紙というと、すぐに思い浮かぶのは読者の目をひくイラストです。
そのイラストを彩る素敵なタイトルも欠かせません。
このイラストとタイトル、イラストレーター様によっては両方対応できる、という方もいるみたいですが、餅は餅屋、というように、得意分野というものがあるようです。
イラストでも得意なものが違うように、タイトルロゴというものを得意とするデザイナー様がいます。
というのを偉そうに書いていますが、校正の時と同じように、調べる前の私は「表紙にはイラストとタイトルがあるなー」くらいの認識で、イラストはイラストレーターに頼むものってなんとなく分かるからまずそこから手を付けよう! ということでタイトルは後回しでイラストをどうするか、ということに注力しました。

自分はイラストは描けませんので、イラストレーター様を探すことから開始です。
イラストレーター様を探すのも一苦労です。
なんせ実績も信用も何もありません。
明確な相場の知識もなければ、そもそも直接イラストをイラストレーター様に依頼した経験もありません。
まさにないない尽くしです。
こういう時は当たって砕けろです。

果敢にお声がけをした結果、自分でもびっくりするくらいとんとん拍子に話が進んでいきました。
今思うと、何もない私の相談に真摯に答えてくださったイラストレーター様たちにはただただ感謝するばかりです。
本当にありがとうございます。

さぁ、イラストの目途はつきました。
そして、イラストレーター様との話の中で、タイトルロゴはデザイナー様にお願いするのが確定しました。
デザイナー様に関しては、それはもう分からないことだらけで頭が沸騰したので、結果的にこちらも後回しになってしまいました。

現在全ての出版作品のタイトルロゴを担当してくださっている井笠詩様、そして明記は控えさせていただきますがその良縁を取り持ってくださった方のおかげで、それはそれは素敵なタイトルロゴが全ての作品の表紙を彩ってくれています。

さて、最初に思いついた必要なもの(こと)については大方目途が付きました。(ついてない)
こうやって振り返ってみると、決意するまでに結構後回しになってしまっていることがあります。
その他にも、色々調べてみたり、色々な方に相談をさせていただく中で、まだまだ必要なもの(こと)が沢山あるということにも気が付きました。

ただ、今後も必要なもの(こと)は尽きないだろうし、必要になった時に都度方法を模索していけばいい、という非常に楽観的な目論見と、何より、自分自身が出版社というものをやってみたい! という気持ちが気付くとどんどん強くなっていたので、足りないものはあるものの、この時点で出版社の設立を決心しました!!

この間およそ一週間。
人によっては短い! とびっくりするかもしれません。
自分もびっくりしています。

と、いうことで!!
思ったより長々と書いてしまいましたが、今回は出版社の設立を決意するまででした!!

次回は、猫宿出版とニャンブックスの名前の由来や一連記事の表紙にもなっています猫宿出版のロゴ、そして私のアイコンにも使用しているニャンブックスのロゴなどについて書けたら書きたいなーと思っています!(関係者に承諾を取っているのでお待ちください!!)

最後に、この記事を読んで弊社、弊レーベルに少しでも興味を持っていただけましたら、ぜひぜひ作品を読んでいただいたり、お知り合いに紹介などしていただけるとありがたいです。
前回の記事では初出版の1月出版作品と、今月発売の4月出版作品のリンクを置きましたので、今回は2月出版作品のリンクを置かせていただきます!

「モテモテな親友(♂)が好きなのはもしかすると俺かもしれない」葛来奈都著
「好きな男がいるから婚約破棄してくれ? いやそれ私が男装した姿ですから!」湊祥著

【5/5追記】
続きの記事を公開しました!!
下のリンクからお読みください!

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