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キャンプのすゝめ

私はキャンプが好きだ。

何でわざわざあんなに不便な生活をしに行くんだろう。
我ながら不思議だ。

キャンプ場でキャンプをすれば水道、トイレはあるのだけど、それでも、すぐに使えるわけではない。
電気はもちろんないし、ガスもないし、ほんとになーんにもないのだ。

そのなーんにもないが好き。

日の出とともに起きて、日の入りとともに、というわけではないけれど、いつもならまだまだこれから、という時間帯に寝る。

朝日がテントに差し込んできて、外に出てみると、周りのキャンパーもみんな起き出して、それぞれに、朝ご飯を作ったり、コーヒーを淹れたり、なんだかあの雰囲気が好き。

夜になると、ランタンが蛍みたいに灯って、テントも中からほわりと光って、空には満点の星。
ああ、考えただけでも、ニヤけてしまう。

夜景の見えるキャンプ場
このときは平日だったのでキャンプ場はほぼ貸切状態だった。

それから、やっぱり、なんと言っても、自然の中で生活ができるということが、もう、最高!
朝起きたら、どーんと富士山なんて、至高。
言葉にならない。

キャンプ場から拝んだ富士山と朝日
澄んだ空気にこの景色!最高!

長時間同じところにいられるというのもキャンプのいいところ。
赤富士も、何度も見られた。

赤富士を眺めながらキャンプ飯
これほどに美味しい食事を、私は知らない。

そして、妊娠やら、出産やら、なんやかんやで、キャンプから遠のいて、早2年以上。
とりあえず、1歳の息子を連れて、デイキャンプから再開!


テントの中でお昼寝中の息子

絶賛、人見知り&場所見知りだった息子は、デイキャンプをするまでは、外出はそれほど喜ばなかった。
しかし、デイキャンプをしてからというもの、お外が大好きに。
こうして、場所見知りはあっけなく治ったのだ。
人見知りも、近くで子どもが騒いでいる、というだけでも泣いていたけれど、子どもが走り回っていても平気になった。それどころか、むしろ、子どもに興味津々で、じーっと見ていることも。
まるで野生の記憶?を思い出したかのように、家の中でも、ものすごーく積極的になった。
それまでは、超がつくほど慎重派だったのに。
できるようになることもどんどん増えて、キャンプは人間にとってとても良いものだと知らされた。
これは理屈など知らない息子が、デイキャンプ後、目に見えて、活発になって、成長していることが証明しているように思う。


ちなみに、私もキャンプの良さは身を持って経験している。
そもそもキャンプをはじめたきっかけが、それまでは登山が趣味だった私たち夫婦が、私が病気になったことをきっかけに登山はなかなかできなくなり、せめて、キャンプでもしようか…と消極的な理由ではじめたものだった。
その、病気というものは、国指定の難病、というと大病だと思われがちだけど、安倍元首相と同じ病気といえば、そんなにひどい病気とは思われない。
安倍元首相の政治的評価はさておき、彼がこの病気を抱えながら、歴代最長、首相をつとめたということは、私だけでなく、この病気を抱えている人たちの希望ではあると思う。
話を戻すと、まだまだ私はこの病気になりたてで、寛解にも至っていないときに、半ばやけくそで、キャンプをはじめたのだ。
そうしたところ、キャンプを4泊くらいしたところで、なんと、寛解した。
難病と、キャンプ。
その寛解に、絶対、因果関係があると思う。
個人の感想ですが。

あんまり「すゝめ」すぎて、キャンプ場が混むのは嫌なので、この辺にしておこう。

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